国産スプリングカメラの完成形「SUPER FUJICA 6M」

フィルムカメラ
1956年発売の「SUPER FUJICA 6M]

曲線が美しい国産スプリングカメラの完成形!!

今回もクラシックカメラの紹介です。

この「スーパーフジカ6M」は1956年発売、このMは前年の1956年に発売された「スーパーフジカ6」のマイナーチェンジモデルで当時国産最高級の「セイコーシャMX」シャッターを搭載し、X接点でストロボ使用が可能になったモデルです。

フォーマット6×6のましかく写真が撮れる120フィルムを使用する中判カメラで、当時の国産蛇腹(スプリング)カメラの完成形ともいわれている機種です。

フラットリサイクルショップに寄った時に現状渡しのジャンク扱いでショーケースに入ってたのですが、店員さんに声掛けしてみたところ、蛇腹の破れ、穴あきもなさそうで、シャッターも低速から高速まで快調に切れていたので購入。

同年代のスプリングカメラは直線で構成されているものも多い中、このスーパーフジか6Mは軍幹部等、曲線を多用していてとても柔らかい印象の美しいカメラです。

スペック

フォーマット:6×6スプリングカメラ
レンズ:フジナー75/F3.5
シャッター:セイコーシャMX(B、1~1/500秒)
シンクロ:X接点
ファインダー:逆ガリレイ式、透視
焦点調節:直進ヘリコイド、距離計連動
フィルム送り:ノブ巻き上げ、自動巻き止め
使用フィルム:120(両面サイズ60×60ミリ)
寸法:143×110×100ミリ
重量:707グラム
発売:1956(昭和31年)

試し撮り

我が家の愛犬

試し撮りでILFORD DELTA 100を自家現像してみました。簡易的にデジタルデュープした写真です。

今度現像データ掲載予定です。

流石中判しっかりした描写で、フジノンレンズの元になった「フジナー」も良いレンズです。

スーパーフジカ6Mは中古だと10,000円以内で手に入りますしフジナーレンズの描写もとても良く、距離計連動、自動巻き止めと、機能的にはスプリングカメラとしては完成されていると思います。

フィルムが手に入らなくなる前に中判カメラも良いかと思います。今ならまだモノクロ自家現像すればフィルム代は高いですが現像コストを抑えられるのも魅力的です。

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