【フィルムカメラレビュー】ZEISS IKON SUPERIKONTA 532/16 戦前から作られているドイツ製の中判カメラの名機

こんにちは「kio」です。 最近久々に今回紹介するカメラを引っ張り出して撮ってみたら物凄く良く写るし、使っていて楽しかったので勢いで「ZEISS IKON SUPERIKONTA 532/16」のレビューを書いて行きたいと思います。 このカメラで撮影したモノクロ写真の記事はこちら 是非最後までご覧ください。 ZEISS IKON SUPERIKONTA 532/16の特徴 前回の記事でも触れていますが、このカメラの特徴。 こんな所ですかね。 とにかく写りが良く、コンパクトな中判カメラです。 そして、僕が持っている個体はレンズのシリアルから1946年~1950年の戦後の物。 戦前の物はレンズが「カール・ツァイス」名義で「ノンコーティング」、そして戦後のレンズは「西ドイツのZEISS OPTON=ツァイス・オプトン」と「東ドイツのZEISS JENA=ツァイス・イエナ」で「単層コーティング」有り等、様々なバリエーションが存在します。 このレンズの名義の違いは、ツァイス・イコンは戦後西ドイツと東ドイツに分かれたため起きています。 以前「ツァイス・イコン コンテッサ35」の記事の中でも軽く触れています。 これについてはカメラの極楽堂さんのブログ記事が完結だったのでリンクを貼らせて頂きますので興味があるかたは是非ご覧ください。 「2つのツァイス」←カメラの極楽堂さんブログ記事リンク 中古相場、中古購入の際の注意点 中古相場ですが大体30,000円~50,000円位の物が多く出回っている印象です。 更にフリマサイトやオークションだと、動作未確認だと10,000円程度で購入できるものも見かけますね。 そして、このカメラは上記にも書きましたが、レンズ名義が「カール・ツァイス」「ツァイス・イエナ」「ツァイス・オプトン」と複数あり、中でも「カール・ツァイス」銘の物は値段が高い傾向みたいです。 正直、写りに関して違うらしいですが、僕は全く気になりませんし、どれも「鷹の目テッサー」の名に恥じぬ切れがある写りをしてくれると思います。 購入の際の注意点ですが、なんといってもこのカメラは「蛇腹カメラ」なので蛇腹部分のピンホール、破れ、傷み等が無いか確認はした方が良いと思います、蛇腹の修理はかなり高額となる場合がありますし、更に「ドレーカイル式」は機構が複雑なため、オーバーホールの値段が通常のレンジファインダーに比べ高額となってきますので、このカメラを購入する場合は、 この2点は特に注意して下さいね。 その他は絞り羽根の動きや、シャッタースピードは全速変化するか、低速シャッターに粘りは無いか等もチェックして下さい。 スペック 作例 使用フィルムは「FUJIFILM ACROS Ⅱ」 現像液は「Rollei SUPERGRAIN」1+15 20℃ 7´35 70年以上前に造られたカメラとは思えない程良く写っていると思います。 気持ちオーバー気味ですかね。。。 リンク 12枚撮る裏技 先述の通り、このカメラは120フィルムで11枚撮り仕様なんですが、ちょっとした裏技を使うと12枚撮る事が出来ます。 この裏技については具体的な手順等、また別記事で書く予定です。 大体8割~9割位の確率で12枚撮る事が出来ています。 最後に 最近ペンタックス645やこのカメラを引っ張り出してきて改めて中判カメラ(645は正確にはセミ版)の良さを感じています。 やはり120フィルムは35mmフィルムに比べて諧調も豊かでスキャンしたデータで写真を見ても明らかに違いが出てきます。 コスト的には120フィルムだと35mmフィルムに比べて撮影枚数が少なかったり、自家現像等でも液量を多く使ったりとちょっと敷居が高いと思われるかもしれませんが。今はそこそこ安価で120フィルムを郵送現像してくれるラボもあるのでそういう所を使っていきたいですね。 中判カメラ自体も色々なフォーマットの物がありますし、6×6なら「二眼レフ」という選択肢も有りですね。 ただ、中判カメラに手を出してしまうと「フィルムカメラ沼」にどっぷりハマってしまいますのでお気を付けください(笑) 最後まで見て頂きありがとうございました。 リンク リンク