こんにちは「kio」です。 本日はイルフォードデルタ3200についてレビューしていきたいと思います。 購入方法、値段 購入方法ですが、イルフォードデルタ3200はフィルムを取り扱う量販店等で購入可能です。 値段はどこでもほぼ一緒の36枚撮り1本《1,580円》で購入することが出来ます。 このフィルムも定番フィルムに入ってきますので、余り欠品等なく手に入りやすいと思います。 リンク フィルムの特徴1 高感度 なんといってもフィルムの特徴は【高感度】ということです。 高感度とは簡単に一言でいうと、暗い所(光が少ない所)でもシャッタースピードを上げて撮影する事が出来ます。 例を挙げると、通常ISO100フィルムで室内だとF2.8 でSS1/30となりますがこのフィルムの【実用感度】は【3200】となり 100→3200だと4段分シャッタースピードを速くする事がが出来ます。 1/30から4段分速くすると1/500となりますね。 1/30だと手振れが心配ですが1/500もあれば、ほぼ手振れの心配もなく撮影する事が出来ます。 主に夜や、室内での撮影に適しています。 ただし晴れの日の日中等で使用する場合高感度が仇となり、シャッタースピードが追い付かなくなってしまう場合があるので注意が必要です。 それと、説明部分で【実用感度】と書きましたがこれは何かというと、フィルムには【実効感度】というものがあります。 実効感度とは実際のフィルムの感度を表しているのですが、この「DELTA 3200」は「1000程度」となっています。※公式が1000と言ってる訳では無いですが、経験上1000~1600の間位しか感度は出ていないと思っています。 なら「3200」じゃないのでは? 安心してください!! 実効感度は1000程度ですが、このフィルムは通常の現像処理でしっかりISO3200相当が出せるようになっていますし、ここからさらに2段増感のISO12500(12800では無く、12500なのかは謎)まで使用する事が出来ます。 自分で現像する方はデータを見ながら既定の現像液と時間で現像して頂ければ大丈夫です。 お店に出される方はISO3200相当の露光量で撮影した旨を現像の際に伝えれば問題ないでしょう。 特徴2 粒状感のある写真が撮れる 高感度フィルムが故にフィルム写真の特徴の一つである【粒状感】はあります。 この粒状感は良し悪しで、写真の表現の一つとしてわざとざらつき感を演出したい場合等にはとても良いと思いますが、逆に粒状感が少ない滑らかな写真を撮りたい場合には向いていません。 今回の現像ではちょっと像の薄いアンダー目の仕上がりとなってしまったのでスキャン後少し補正を加えてあります。 全てのフィルムに言えることですがアンダーだと粒状感がより大きく目立ちます。 下の比較写真でも少し粒状感は多めのざらざらした仕上がりとなっています。 ISO100フィルムとの比較。 最初がISO100、次がDELTA 3200。 画像をクリックすると拡大します。 見て頂ければ一目瞭然ですね、DELTA3200の方はかなりざらつきが目立ちます。 特徴3 高感度フィルムとしては実質一択 今現在手に入る「高感度フィルム」はコダックT-MAX P3200とILFORD DELTA 3200のみとなっています。 しかしコダックT-MAX3200は一本「2,560円」と非常に高価でこのフィルムの1,580円と比べて約1,000円程の価格差があります。 よほどT-MAX P3200にこだわりがなければコスト面から高感度フィルムはDELTA3200一択かな、と思います。 作例 ここから少し写真を見て頂きます。 詳しい現像データは今度別記事で書く予定です。 Topcon 35-Lにて撮影。 使用カメラ「Topcon 35-L」のレビュー記事はこちらをクリック。 高感度フィルムという事で、かなり粒状感が目立つ感じになっています。 夜なのでコントラストは高めに出ていますが諧調もそこそこ残っていますね。 現像液との組み合わせでも粒状感は変わってきます。 現像液は「ROLLEI SUPERGRAIN」を使用しています。 ※追記 Rollei SUPERGRAINは高感度のフィルムや増感現像にはあまり適していないと思います。このフィルムをISO3200で使う場合は素直にD-76等で現像するのをおすすめします。 個人的には高感度フィルムらしくてこれはこれで別に気になりませんがこのざらざら感が気になる場合はライトルームなどのソフト(アプリ)などを使いノイズ軽減処理をすればこのざらつき感は消すことが出来ます。 作例1枚目の写真をライトルームモバイルでノイズ処理をしてます。 見て頂くとわかる通りかなり粒状感が抑えられ … 続きを読む 【フィルムレビュー】ILFORD DELTA 3200
埋め込むにはこの URL をコピーして WordPress サイトに貼り付けてください
埋め込むにはこのコードをコピーしてサイトに貼り付けてください