こんにちは「kio」です。 今回のネタは以前公開した【実験】期限切れフィルムで写真を撮ってみた。その3　【業務用100】の続きで【検証編】を書いていこうと思います。 まずは以前の記事からご覧ください。 はじめに まず上記に貼ってある前回の記事で 「一段オーバーで撮りましたが、ネガを見る限り、少しオーバー気味でしたので、感度低下もほぼなく、半段、若しくは通常のISO100で撮影しても良かったかも知れません。」 と書きました。 がこれは本当なのか？ 感度の低下は無いのか？ 以前の【ニコマートEL】の記事でもISO100で撮影して良好な結果が得られましたがこの時は内蔵露出計のチェックも兼ねていたので今回ちゃんと単体露出計を使って検証してみる事にします。 期限切れフィルムの【有効期限】について ここから少し長くなりますので、結果だけ知りたい方は目次【作例】へお進みください。 まず期限切れフィルムとは何か。 期限切れフィルムとは文字通り 「メーカーが推奨している有効期限を過ぎたフィルム」 大体のフィルムはパッケージに【有効期限】が書いてあります。 これは皆さんお馴染みの食品に記載されている【賞味期限】と性質が似ていると思います。 賞味期限（しょうみきげん）とは賞味期間の限界すなわち賞味期間の最終日時 「賞味期間」とは品質劣化が比較的遅い食料品を包装状態のまま所定の状況において、製造者が安全性や味・風味など全ての品質が維持されると保証する期間。 衛生面よりも品質が重要なので、衛生的に比較的長期間保存できる加工食品に「賞味期限」を記載する wikipediaより引用 フィルムについても同じ事が言えます。 この【有効期限】が過ぎるとすぐさま使えなくなるということはまずありません。 がしかし、これは未開封状態で適切に保存されていた場合。 有効期限内でも真夏の車内に放置してしまっていたりすればあっという間に劣化して品質が悪くなってしまいます、品質の低下だけなら良いのですが保存状態によっては全く写らなかったりも考えられます。 通常一般的に保管されていたフィルムは10年で約一段程度の感度の低下があると思います。 これはあくまで【一般的な保管】がされていたフィルム。 【一般的な保管】とは簡単に言えば高温多湿に長時間さらされていない状態の事です。 前回は12年有効期限が過ぎたフィルムは前回1段感度をオーバーに撮ってみましたが、結果は逆に少しオーバー気味。 この「オーバー気味」が何を意味しているか この12年有効期限が過ぎたフィルムは【一般的な保管】では無く、【適切な保管】がされていたものと考えられます。 では【適切な保管】とは何か、、、 冷蔵保管、冷凍保管等、低温の湿度が高くない状態で保管されていた状態。 この【適切な保管】のおかげで12年有効期限が過ぎても感度の低下もなく普通に使えたのではないかと思われます。 今現在業務用100は生産終了品で、流通在庫のみ細々販売している状況です。 しかも24枚撮りで期限内の物だと約1,000円～と非常に高価になっています。 今回の12年期限切れの業務用100は10本550円という破格で購入できましたし、【適切な保管】がされている物だったようで物凄く幸運でした。 ごちゃごちゃ長く書いてしまいましたが次は作例を見て頂きます。 作例 前回との比較なので全く同じ機材で撮影 Nikon F2 アイレベル ULTRON 40ｍｍ F2 単体露出計を使用してISO100で撮影。 作例多めです。 曇っていたので全体暗めな雰囲気は出ていますが紫陽花多めに撮ったのでかえって良い雰囲気になっています。 検証結果 いかがでしょうか？ 前回1段オーバーで撮影は少し明るめの写真多かったですが、今回は公称感度通りISO100での撮影です。 うん 感度低下はほぼ見られないですね。 厳密にいえば1/3段ほどオーバーでも良かったかな？？？ という感じです。 前回も書いたのですが期限内の業務用100と比べると僅かに粒状感はある気がしますが、色被りもほぼ見られないですね。 検証結果としては大成功です。 普通に使えるとなると、1本1,000円以上するフィルムを1本55円で使える事になるのでもうワクワク、ドキドキが止まりません、、、、、 一応、代用というか、中身が一緒であろう現行の【フジカラー100】のリンクを貼っておきます。 今回の検証とは関係ないですがフォクトレンダーウルトロン40ｍｍ F2の写り良く無いですか？？？ 紫陽花の後ろのボケもとても滑らかでざわざわした感じは無いですし、色のノリは良いですが、全部濃く出るのではなく、淡い色は淡く、曇りの雰囲気もしっかり描写されていると思いました。 雨で濡れた紫陽花なんか撮ってみたくなりました。 このレンズクセもな … 続きを読む 【実験】期限切れフィルムで写真を撮ってみた。その3　【業務用100】検証編