【フィルムレビュー】「FUJIFILM PRO400H」(120)でスナップ
こんにちは~「kio」です。
先日人生最後の二眼レフとして購入した(絶対そのうちまた買うじゃん、、、)
「ROLLEICORD Ⅳ」
更にこのローライコードⅣのスクリーンを四隅まで明るいスクリーンに交換した。
モノクロでは既に何本か撮ったんだけど、カラーでも撮りたくなったので、寝かせていたフィルム
「FUJIFILM PRO400H」を使ってスナップ。
このフィルム、既に生産終了品なんだけど、割と最近なので、まだ期限内の流通在庫を購入する事が出来る。
そこでまだこのフィルムを使った事無い方や、流通が無くなる前に使ってみたい方向けにフィルムレビュー作例をアップしてみる。
是非最後までご覧ください。
FUJIFILM PRO400Hについて
このフィルムは135、120共に展開しており、135は2021年3月、120は2022年3月に出荷終了しているフィルム。
135の方は120より1年早く出荷終了しているのもあり、流通在庫も減ってきて値段も所謂「プレ値」が付いていてかなり高いんですが、今回使った120の方は各ネットショップでも5本パック10,000円位で購入する事が出来る。
それでも1本あたり約2,000円だと、定価よりは大分高いんですが、現状120のカラーネガはコダックゴールドも1本約2,000円位していますし、ポートラだともっと高いので、ギリギリ使える値段かな。
※時間が経てば経つほど在庫の減少と共に値段が上がり、期限切れの物も増えてくるので、使用期限内の物が買えるのは今が最後のチャンス。
このフィルムは僕が大好きな富士フィルムのPRO160NSとキャラクターはちょっと似ていて
- 彩度が低めの柔らかい写り
- 滑らかな粒状性
- 爽やかな色味の青が特徴
- 室内でも色カブリが余り無い
まずは作例から
現像はTwitterのフォロワーさんであるふじおかフォトサービスの「@tetsuya4281」テツヤさんの所に郵送現像で現像、データ化をお願いしました。
いつも思うんだけど、テツヤさんの所って届いてから現像して、データが届くまでとても速く、せっかちな僕はとても嬉しいw
勿論仕上げも大満足。
使用カメラ:ROLLEICORD Ⅳ
使用フィルム:FUJIFILM PRO400H
スキャン時の色味の指定はなし。
彩度、コントラストも低めで、程よく淡い爽やかな色味
作例見て頂きました。
とても自然な柔らかい色味。
「えっ???」
そこじゃない???
「曇ってるって???」
、、
、、、
、、、、
、、、、、
「ほぼ曇りでしたけど、何か問題でも????」
ほら、、、
あれだ、、、
毎回毎回天気がいい日に写真撮れるとは限らないじゃないですかぁ~、、、、
こっちも色々と忙しいんですよぉ~、、、、
それに、天気の良い時の作例ってありふれてるじゃないですかぁ~、、、、、
「曇ってても写真撮りたいんだよ~!!!!!!」
って事で、今回は見事にほぼ曇り空での作例ばかりwwww
本当はもっと光が回っていて気持ちの良い日差しでも撮りたかったんだけど、、こればっかりはしょうがないww
という事で、晴れた日のこのフィルムの作例は他の人が載せているのを見てね(丸投げ)w
さて、
茶番はこれ位にして、ちゃんとこのフィルムの話をしようかなw
- 彩度、コントラストは控えめ、特徴の青を更に強調するのもアリ
- 室内、日陰での色カブリは少ない
- 全体的に寒色系の爽やかな色味
1.コントラストや彩度の違いも下記の写真を見比べると違いがよくわかるかと。
※下記3つの写真は全て120フィルム。
この3つのフィルムだとポートラ160→PRO400H→PRO160NSの順でコントラスト、彩度が高くなって行く感じ。
今回はスキャン時に特に何も言わずお願いしたのですが、これを「青強調」とか「特徴仕上げ」とかでお願いすると、全体的にもう少し青が強調された色味にしてくれる。
下記4枚が僕がイメージするPRO400Hの色味が出るように自宅でスキャンした
※画像クリックで拡大します。
こうしてみると結構「青」強めなんだけど、昔にこのフィルムを使っていた時にお願いしていたラボの仕上げがこんな感じだったので、僕はこのフィルムは青強めなイメージが強い。
これは好みもあると思うので、自分の好みに仕上げるなり、お願いすればいいと思う。
PRO160NSはどちらかと言うと「緑」が強めなのに対して、PRO400Hはそこから少し「緑」を引いて、より「青成分強め」なような感じ。
人を撮る時なんかはちょっと青が強すぎると思うので、気になる人は仕上げの指定は「ナチュラルな色味」とかお願いすればいいとおもう。
そもそもこのフィルムもスタジオ撮影のプロ用に作られているので、ナチュラルで柔らかい色味の人肌なんかも大得意なフィルム。
そこらへんは、現像所によって結構仕上げ等の違いもあるので参考までに。
まぁ、結局は使ったフィルムの特徴さえわかっていれば、今の時代スキャン時にデータを少し弄って自分のイメージするそのフィルムの色味に寄せるのもぜんぜんアリじゃないかな?
2.作例を見てわかる通り、ミックス光での室内、日陰での青カブリも余り気にならない。
3.寒色系なのも作例を見て頂ければわかると思う。コントラスト、彩度の低さと合わさって、とても爽やかな、柔らかい雰囲気が出ている。特に窓からの強すぎない光なんかは、もう、雰囲気抜群の描写。
PRO400Hも機会があれば是非使って欲しいフィルム
作例(主に曇りw)や、このフィルムの感想、色味の特徴(ぼくが思う)等書いてみた。
最初の方でも書いたけど、このフィルムは2022年3月に出荷終了している。
今は120フィルム5本パックで大体10,000円前後で購入できると思うけど、今後値段は間違いなく上がって行く、、、
そして、PRO400HもPRO160NSも、フジフィルムも公式で
「135/120: ご使用推奨品はございません。」
とはっきり言いきっている。
要するに代替品、代わりは無いって事。
これは、はっきり僕も言い切れるけど、他では絶対に出せない色味、雰囲気が出るフィルム。
X-TRA400みたいに、しれっと再販しないかなぁ、、、
なんて切に願っているんだけどね。多分無理だろうなぁ、、、
皆さんも、まだ流通在庫が残っていて、まだ何とか買える内に一度使ってみて欲しいフィルム。
最後まで見て頂きありがとうございました。
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