【実験】何年期限切れかわからない「フジVenus400」で写真を撮ってみた その③ 完結編
こんにちは「kio」です。
何年期限が切れているかわからない「フジVenus400」を使ってみたシリーズ「その③完結編」をお届けします。
パート1とパート2から是非ご覧ください。
パート1とパート2のおさらいと今回の検証
10本1,000円で手に入れた「FUJIFILM SPERIA Venus400」
パート1ではEI200と100で夕方~夜の比較をしていきました。
200で撮影した方は明らかな「アンダー写真」となり、100の方は概ね問題なさそうに見え、100で使っていけば大丈夫かと思いましたが、
日中野外で撮影していないので、パート2では改めて日中野外でEI100にて撮影。
結果は、前回同様概ね大丈夫だったのですが、数カット「空+何か」を写した時にややアンダーになる様でした。
おそらく経年劣化でラチチュードが狭くなっている為と思われます。
まだまだ沢山あるのでパート3ではEI64でもう少し明るく撮ってみる事に。
劣化で限界なのか、、、、
もうこれ以上無理なのか?
果たしてEI64での結果は?
といった感じ。
今回EI64で撮ってみましたが、これでダメなら期限切れフィルムの限界という感じでしょう。
早速作例を見て頂きます。
EI64での撮影写真
使用カメラ:Nikon F100
使用レンズ:Voightlander NOKTON 58mm F1.4 SL Ⅱs
使用フィルム:期限切れフジVenus 400をEI64で撮影
現像、データ化無補正。
何故かデータ化してもらった写真のアスペクト比が3:2じゃなくて4:3になってました、、、なんかちょっと腑に落ちないですが、直すの面倒なのでそのまま掲載しますね。
EI64での写真の感想
いかがでしょう?
全く問題無いですね!!!
しかし少しオーバーな感じもありましたけど、多分これをEI100で撮るとアンダーなカットがあったのではないかと思います。
結局経年によりラチチュードがリバーサルフィルム並に狭くなってるんでは無いかと思います。
ネガの特徴はラチチュードの広さで、アンダー側よりオーバー側に強いと言われています。
今のカラーネガのラチチュードはオーバー側6段、アンダー側4段位は記録できると言いますが、実際実用なのはオーバー側は3段、アンダーは1.5段位だと思って僕は使ってますね。
今回の期限切れVenus400は感度低下と共に、このラチチュードが狭くなって、特にアンダー側が狭くなっているのではないかと思いました。
色味も過去2回の作例同様大きな色カブリも無く「寒色寄り」で「アッサリ」した感じ。
レンズ自体も余りこってり色が乗るレンズではなさそうなのでこの雰囲気と相性も良かったのかも。
良く言えば「爽やか」と言ってもいいくらいの色味だと思いますし、粒状性の悪化も余り無かったのも良かったですね。
この色の感じは僕のイメージの中にある「FUJIFILM PRO400H」とちょっと似ているんですよね、青が爽やかな良いフィルムでしたがもう販売終了となっています。
お時間ある方は「PRO400H作例」とか検索してみてください。
この期限切れVenus400はEi50~64で使っていこうと思います。
最後に
今回使ったレンズ「Voightlander NOKTON 58mm F1.4 SL Ⅱs」も期限切れでは無くちゃんとした発色のフィルムで使ってレビューしていこうと思いますし、カメラ「Nikon F100」前回のレビューから結構使い込んだので「長期レビュー」でも書いて行こうと思っています。
そして何回もしつこく言いますが、絶対に期限切れフィルムよりは普通のフィルムの方が良いです。
今回はかなり安く10本手に入ったので3回に分けて色々試せましたが、普通は中々そうはいかないですよね。
期限切れフィルムはどうしても「感度低下」「色転び」「粒状性の悪化」等が間違いなくあると思って下さい。
今回の様にたまたま「感度低下」位で色味も良い雰囲気になるのは結構珍しく、ラッキーでした。
今後、この記事を見ている皆さんも期限が切れて何年も経ったフィルムを使う機会があれば、「感度低下、色転び、粒状性の悪化」は絶対ある思って使ってください。
そして、期限切れフィルムは「写っていない」可能性もあるので注意して使って下さいね。
最後まで見て頂きありがとうございました。