「リコーイメージングPENTAXブランドにて”フィルムカメラプロジェクト”開始」について思う事。
こんにちは「kio」です。
2022年も終わろうとしている時に「リコーイメージング」様よりちょっと衝撃的なニュースが発表されました。
まずはこちらのリンクをご覧ください。
https://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2022/20221220_037858.htmlリコーがペンタックスブランドでフィルムカメラの開発をしていくという記事。
SNS等ではかなり話題になっていて、かなりびっくりでした!
最初は噂レベルのニュースかと思いましたが、上記リンクはリコーイメージング様のHPですのでこれは「リコーイメージング株式会社」が正式に発表したのでガセでは無く「ガチ」なんですね。
今回はこれについてちょっと僕が思う事を書いて行こうと思っています。
結構長めです。
是非最後までご覧ください。
PENTAXブランドでフィルムカメラ開発ってどういう事?
今現在カメラと言えばデジタルカメラ、スマホカメラが殆どですが、「ペンタックス」も以前はフィルムカメラを製造販売して数々の名機を世の中に送り出していきました。
今現在ペンタックスはリコーイメージングに買収され、リコーイメージングの中の「PENTAX」というブランド名が残ってるだけです。
今回の発表はざっというと、
リコー=ペンタックスが新たに「新品で買えるフィルムカメラを開発」するのをを検討していく。
という事なんですね。
ここで注意ですが、ペンタックスの新たなフィルムカメラが発売される訳では無いんです。
あくまで「フィルムカメラの開発を検討」していくプロジェクト。
なんです。
大事なのでもう一度言います
ペンタックスの新フィルムカメラが発売される訳ではありません!!
SNS等を見ていると新発売されると勘違いも多々ありましたので稔を押しておきます。
ただし、企業としてリコーさんが発表したので将来的には「新フィルムカメラの発売」の期待はして良いと思っています。
どんなフィルムカメラが開発されるの?
フィルムカメラといっても
- レンズ付きフィルム(写ルンですの様なフィルム交換不可のカメラ)
- コンパクトカメラ(コンパクトでも色々なバリエーションあり)
- 一眼レフカメラ(これも電子式、メカニカル、ハイブリット、AF、MF等あり)
- 中判カメラ(ブローニーフィルムを使うカメラ全般)
等、沢山の種類、バリエーションがあります。
リコーさんの発表した物にはどんなものを開発していくかはまだはっきりと言及はされていませんが、僕が見たデジカメwatchさんの記事によると、
「まずはフィルムコンパクトカメラ、続けてハイエンドなモデル、一眼レフ、ゆくゆくはフルメカニカルの一眼レフというロードマップを描き、一歩ずつ進んでいきたいとしている。なお、このフィルムカメラプロジェクトの発表は“デジタルをやめる”という表明ではないという。」
デジカメwatch様の記事より引用
との記載もあります。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1465083.html- フィルムコンパクトカメラ
- ハイエンド機
- 一眼レフ
- フルメカニカル
という順番での開発を検討しているのではないかと思われます。
これを見る限り、フィルムのフォーマットについては触れられてはいませんが、恐らく「35mmフィルム機」になるでしょうね。
新規の中判カメラを作っても流石に需要が少なそうですし、ペンタックスブランドを使うのに写ルンですの様な物は作らないと思います。
最初の「コンパクトフィルムカメラ」だと、ズーム付き、AF等の誰でも気軽に使える物が現実的ですね、そして次の「ハイエンド機」となるとリコー=ペンタックスなので、リコーと言えば今ではデジタルでもお馴染みの「GR」シリーズがハイエンド機。
一眼レフだと最初はペンタックスの最後期のフィルムカメラ「MZ」シリーズの様なAFの電子カメラの後、「フルメカニカル」のPENTAX SPやMX、 LXの様なハイブリット機なんかもあるかも、、、、、
一眼レフなんかだと「レンズのマウント」も気になります。
わざわざフィルムカメラのために新規マウントを採用するとは考えてづらいので、基本は既存の「Kマウント」が中心なのかな?
なんて、まだ「開発を検討」しているだけなのに妄想が止まりません(笑)
何故今「フィルムカメラ」を開発するのか?
リコーがペンタックスブランドでフィルムカメラの開発を開始するのはわかって頂けたと思いますが、何故今「フィルムカメラ」なのか?
これについては上記リコーイメージングのリンクの中でも触れていますね。
内容そのまま引用させて頂きます。
1.新世代ユーザーでのフィルムカメラ人気の高まり若年層を中心にフィルム人気が高まりつつあります。インターネットで「フィルムカメラ」を検索すると、多くのクリエイターや著名人、アイドルの皆さんがフィルムカメラを手に取っている姿が映し出されます。フィルムを現像し、プリントではなく直接データで受け取りSNSにUPする、といった楽しみ方をされている若者の声も聞きます。弊社で独自にWebアンケート調査(国内約3,000名)をおこなったところ、カメラ所有者の中で約20%はフィルムカメラを所持しているという回答も得られました。(※レンズ付きフィルム・インスタントカメラ除く)一方で、新品のフィルムカメラを製造・販売しているメーカーは少なく、中古市場で流通している製品は、アフターサービスが心配だという方もいらっしゃいます。リコーイメージングがフィルムカメラの製造・販売からアフターサービスまでを担うことで、ファンの皆さんが安心してフィルムカメラの世界を楽しめるお手伝いをします。2. “あえて手間がかかる”楽しみを求めて昨今のデバイスの進化は目覚ましく、写真文化においてもスマートフォンの台頭により、手軽にどこでも綺麗な写真を撮影することが可能になりました。ただその便利な世界の中にこそ、あえて手間をかける楽しみがあると考えます。手間とは、読んで字のごとく人の手による個性と創造性、人の趣向が表れる部分です。手間にこそ、人にしかできないものの追求につながるという発想のもと、”カメラにおける手間の楽しみ”を、PENTAXが提供できればと考えます。
リコーイメージングHPより引用
要約すると
- フィルムカメラが若年層を中心に人気が高まりつつあるが、中古のフィルムカメラはアフターサービスが心配との声が多く、リコーイメージングが製造、販売、アフターサービスを行うことで安心して使うことができる環境を提供したい。
- あえて手間をかける楽しみを提供していきたい。
上記引用以外では「技術の継承」も理由の一つの様です。
このような理由からリコーイメージングさんはペンタックスブランドでのフィルムカメラの開発を行うようです。
最後に
SNS上では賛否両論色々な意見が見受けられましたが、僕はフィルムカメラマニアですし、リコーさんの取り組みには大賛成です。
そして愛機もLX、SP、MX、ME、645やデジタルでもK5ⅡsやK3を使っているペンタックスユーザーです。
ペンタックスレンズの描写も大好きです。
そして、フィルムカメラは絶滅寸前だと思っています。
いくら若年層での人気が高まりつつあると言っても、カラーネガフィルム一本で安くて1200円〜、現像とデータ化、同時プリント等するとフィルム一本でかなりの高額になってしまいます。
この状況では余程フィルムカメラが流行っているとしても続けていくのは困難ですよね?
ちょっと流行ってるからといった理由でフィルムカメラを手にする若い人たちの大半は1ヶ月、1年でどれくらいフィルムを消費できるのでしょうか?
そこでリコーさんが「フィルムカメラを新規開発」することで、流行りではなく昔のように多くの人達がフィルム、フィルムカメラを手にするようになって、大小色々なメーカーがフィルムカメラを作るようになれば必然的にフィルムの消費も増え、供給が多くなり、、フィルムの値段も安定して、現像代金も安くなると思います。
でもこれは完全に理想であって、正直現実的ではないとも思っています。
そこはリコーさんもよくわかっていると思います。
あとは本当に新フィルムカメラが発売されるとして、その値段も気になります。
これも色々な考え方があるとは思いますが、新品のコンパクトフィルムカメラだとして皆さんいくらなら出しますか?
今中古で流通しているコンパクトフィルムカメラの大半は幅はありますが1000円〜購入出来ちゃうので、いくら新品でアフターサービスがあると言っても10万~を超えてくると流石に厳しそうですよね、、、
現代の感覚だとコンパクトフィルムカメラで5万円でも高いと思う人が大半ではないでしょうか。
僕でも5万~10万位なら奥さんの目を誤魔化して買おうかなとも思いますが、それ以上ならちょっと考えちゃいます。
15万、20万とかだと中古でかなり選択肢も増えて来ますし、ライトユーザーは買わないと思います、、
これは本格的に新機種が発表になるまでどのようなスペック、機能、価格帯の物になるかは全く予想もつきません。
逆に余りに安すぎても質感がショボかったり、低スペックだったりすると、既存のフィルムカメラファンからの評判も悪くなりそうですし、本当に難しいと思います。
安ければライトユーザーには良いですが、ガチ勢は「安っぽい、低スペック」等と言われますし、
逆に高額にしてスペック、質感等を追い求めれば多くの人は「高い」と言って購入しなくなります。
そこら辺のバランスって本当に難しいです。
でもリコーイメージングさんの取り組みはとても挑戦的で面白いと思いますので、今後の続報に期待しつつ、どんなカメラだろう?と色々妄想しつつ見守っていきたいと思っています。
それにしても結構ワクワクするニュースでした。
最後まで見て頂きありがとうございました。