【ジャンクカメラで遊ぼう】Nikon F90X 作例
こんにちは「kio」です。
以前から記事内で度々登場している「Nikon F90X」について書いて行きたいと思います。
※2023年8月24日ちょっとだけ追記。
是非最後までお付き合い下さい。
→【ジャンクカメラで遊ぼう】←過去記事一覧はリンクをクリック。
Nikon F90Xについて
まずは今回のカメラ「F90X」について。
Nikon F90は1993年に発売され、翌年1994年にはマイナーチェンジ版である今回紹介するF90Xが発売されています。
無印との違いはAFの強化や、縦位置シャッターが使えるバッテリーグリップへの対応等で、見た目、基本性能は変わりません。
F90Xには裏蓋の違いで3種のモデルが用意されています
- F90X・・・・・通常の裏蓋を装着したもの。 発売時価格138,000円
- F90XD・・・・データバックを装着したもの。 発売時価格150,000円
- F90XS・・・・マルチコントロールバックを装着したもの。 発売時価格165,000円←今回紹介するのはこれ。
機能や当時の価格を見るといわゆる上級機の部類に入り、フラッグシップの次に位置づけられてるカメラですね。
アイピースは今でも新品購入する事が出来ます。
基本裏蓋の違いのみとなり、ボディーの性能は3種とも変わりません。
スペック等は他のサイトが詳しく載せているのでここでは簡単に。
- 最速1/8000のシャッター搭載
- 世界初3D-8分割マルチパターン測光搭載※AF-DかGレンズ使用時。
- 電子手帳やPCとの連動
- 単三電池4本で駆動
- マルチコントロールバックMF-26が多機能(多機能で操作が複雑過ぎて使ってません)
特に上記の赤文字、「1/8000シャッタースピード」と「単三電池4本で駆動」は個人的におすすめポイント。
カメラ自体の操作性も割とシンプルで迷う事は少ないはずです。(データバックMF-26は複雑で難しすぎ)
その後F90Xの仲間が増えたよw内2台はMF-26付き。
値段相場
このカメラはフリマサイトで2台3000円で購入。
ジャンクカメラにしては少し高いかもしれませんが、2台とも動作するという事で購入。
他オークションサイトや、フリマサイトでも大体動作未確認で1,000円~。
動作品でも2,000円~5,000円位でありますね。
大体3,000円出せば普通に使えそうなものがゴロゴロ転がっています。
激安です。
店舗でも動作確認済みのものはもう少し高いですが、それでも10,000円を超えてくることは無いです。
https://amzn.to/3wprWmXレンズも単焦点50mm F1.4がそこそこ安く手に入るのでおすすめ。
【オールドレンズレビュー3】Ai AF Nikkor 50mm F1.4S 特徴、作例
そこで、気になっている方もいると思います。
なんでこんなに安いの?
一応理由はありますので次は激安の理由を書いて行きます。
F90Xの対応レンズ
F90Xは実は色々なNikon Fマウントレンズに対応しているんです。
ここでは使えるFマウントレンズの種類を紹介。
F90で使えるレンズの種類
- MFレンズ Ai、Ai-s、Ai改レンズ=絞り優先、マニュアル使用可能/測光は中央部重点測光、スポット測光のみ使用可
- AFレンズ Dタイプの物は全機能使用可能/D無しAFレンズは3Dマルチパターン測光、3Dマルチパターン調光以外使用可(3Dが付かないだけでマルチパターン測光は使えるので実用D無しでも余り変わらないと思う)
- Gレンズ シャッタースピード優先モード、プログラムオート使用可/測光も全使用可能
※フォクトレンダーNOKTON やULTRON等のFマウントの様なMFで電子接点があるレンズでは全モード使う事が出来る。
逆に非Aiレンズは取り付けが出来ないので注意!!
F90Xなんでこんなに安いの?
安いのには理由があるみたいなので調べてみました。
- ボディーがプラスチック製で高級感が無い
- 経年劣化で裏蓋がベタベタになる
上記の2点が主な理由の様ですね。
一番見かけた理由は「プラ製で安っぽい」というのが多かったようですが、これに関しては時代背景もあり、1980年代後半から1990年代中頃まで各社「エンジニアプラスチック」を使ったカメラを数多く発売しています。
Nikon F4やCanon EOS5やEOS1n等もプラスチックです。
これらのカメラは全て1980年代後半~1990年代前半に造られていて、F90は1993年、F90Xは1994年発売なので流行り通りもれなくプラボディーです。
プラスチックと言っても、いわゆる強化プラスチックで、軽く丈夫という理由でこの時代各社採用していたようですが、使い込んでいくとテカテカになったり、どうしても見た目の問題があったのか1990年代中判以降には各社金属外装に回帰していきます。
NikonだとF90Xの後のF100やF5は金属外装になっています。
あと一つはこの時代のカメラはニコンだけでは無いですがグリップ部分のラバーが加水分解してベタベタになるという症状が多く出ています。
ジャンク箱の常連だとミノルタのカメラはグリップのラバーが傷んでいるのが多い印象。
今回購入したF90X、裏蓋MF-26がベッタベタでしたが、グリップは大丈夫でした。
このベタベタは無水エタノールや重曹等でふき取れば取り合えずベタベタは無く使う事は出来ます。
逆にこの2点以外ネガティブな意見は余り無かったので、単純に不人気なのかもしれません。
しかし、このカメラAFも中央一点のみですが、そこそこ早く、精度出ていますし、高速シャッターは切れるし、単三電池駆動だし、見た目も、ペンタ部分の採光窓がカッコいいし、大事なポイントなのでもう一回言います。
ペンタ部分の採光窓がカッコいいです!!
それにシャッター音もキレも良く、いかにもカメラといった音。
因みにファインダー倍率も0.78倍と明るく大きなファインダーでMFでも気持ちよくピントが合わせられます。視野率は92%とちょっとだけ低いですが、とてもクリアで素晴らしいファインダー!!
こんなに安く流通しているのは不思議です。
でもF90に限らず1990年代のフィルム一眼レフは大体どれでも安くなっていると思います。
特にCanon EOSシリーズなんかはジャンク箱常連で、大体どこのリサイクルショップでも転がってますね。
個人的にこれからフィルムカメラをはじめてみたい方には1990年代のカメラはAFもそこそこ、こなれてきて、露出もそれなりに正確で、安いのでおすすめ。
作例
ここで作例。
作例と言っても、写真はレンズとフィルムで決まるので余り意味は無いかもですが、作例全てカメラ任せの「マルチパターン測光」で撮影してます。
使ったレンズが「D」ではないAi AF Nikkor 50㎜ F1.4Sなので「3Dマルチパターン」は使えませんが通常の「8分割マルチパターン測光」でも普通にスナップするのは問題無かったです。
カラーでの作例は↓↓↓
FOMAPAN 200 Y2フィルター使用
Nikon F90XS Ai AF Nikkor 50㎜ F1.4S
最後に
軽くF90Xについて書いて行きました。
このカメラめちゃめちゃ安くて高性能。
これからフィルムカメラを始めようという人たちにも、次の一台を考えている方にも是非おすすめしたいカメラです。
AF-Dレンズならこのカメラの売り一つ「3D-8分割マルチパターン測光」も使えますしすべてのモード使用可能。Ai以降のMFレンズはAモード、Mモード使用可能。Gレンズは絞り環が無いので各種Pモードが使えます。
なんといってもこのペンタ部分の採光窓が一番のおすすめポイントです!!!(しつこい)
液晶のバックライトが青っぽいのも好きなんですよね、、、
巷ではNikon F100なんかはとても人気ですが、F90Xよりグリップのベタつきが酷い物が多く、それでも動くと約20,000円~ですが、このF90、F90Xなら3,000円とF100を買うお金で6~7台買えてしまいます(笑)
F100も使った事ありますが(借りてた時期がある)金属外装で高級感こそF90よりありますが、ペンタ部分のデザインは絶対F90シリーズの方がカッコいいと思ってます!!!!(個人的な意見です)
機能的にもF90で、AFの速さや精度も気になりませんしこんなに安いので一度は是非手に取って貰いたいカメラです。
因みに次の【ジャンクカメラで遊ぼう】はNikon F-801Sの予定。
こちらのカメラもF90シリーズに負けず劣らず爆安で良いカメラです。(見た目はF-801系の方が好きだったりします)
最後まで見て頂きありがとうございました。