今16mmフィルムカメラがアツい??マミヤ-16デラックスVsミノルタ-16描写比較してみた。

【フィルム散歩】

こんにちは「Kio」です。

今回は今僕の中でアツいカメラ「16mmフィルムカメラ」も3個目の記事。

今回はミノルタの16mmカメラを使って写真を撮って自家現像してみたのでそのお話し。

僕が勝手にちっさいカメラにハマっているだけなのでほぼほぼの人は興味が無いかと思うけど、是非最後までご覧ください。

ただ撮るだけじゃぁツマラナイよね!

前回、前々回紹介した16mmカメラは両方とも「マミヤ」のカメラ。

この2台を紹介したが、今回メインで紹介しようとしたカメラはこちら!

手のひらサイズの豆カメラ。

そう!

皆大好きミノルタ-16だね!!

あぁ、そうだね。皆が皆大好きな訳じゃないか、、、、、ちょっと言い方悪かったね。

そう、皆さんご存じ!ミノルタ-16だね!!!

今回はこの「ミノルタ-16」を使って色々書いて行こうと思ったんだけど、ただ使うだけじゃ面白くないので、前回使った「マミヤ-16デラックス」と「ミノルタ-16」に付いているレンズの画角が同じ25mmと言うのもあり、折角だから比較してみようかと。

令和6年に16mmカメラの比較をしているのは多分世界広しと言えどここくらいではないだろうか( *´艸`)

誰も興味が無い可能性もあるが、結果はちょっと面白い感じになった。

ミノルタ-16について

このカメラは1957年千代田光学精工より発売された16mmフィルムを使用するスチルカメラ。

レンズは3枚構成のトリプレットタイプで、Rokkor 25mm F3.5。

1960年にはRokkor 22mm F2.8、SSがB,1/25~1/500、F2.8~F16までと改良された「ミノルタ-16Ⅱ」が発売されている。(実際にばらして確認はしていないがⅡ型は4枚構成のテッサータイプになっているみたい)

Minolta-16とminolta-16 Ⅱ「M」が大文字と小文字になってる。

この時代はまだ社名がミノルタでは無く、ボディーには「CHIYODA KOGAKU-JAPAN」と表記があり、「ミノルタ-16」の「ミノルタ」はカメラの名前。

シャッタースピードは1/25、1/50、1/200の3速切り替えで、絞りはF3.5~F11まで。

フィルムは専用カードリッジを使用し、のちの「ミノルタ16シリーズ」と互換性がある。

1967年発売のミノルタ16Psも同一のカードリッジを使う。

このカードリッジに16mm幅に切り出したフィルムや、16mmフィルムを詰め替えて使用する。

ストロボ用の接点を備えているがアクセサリーシューは無く、専用のクランプ型のアクセサリーがあったようだ。

カラーも定番のシルバーの他に、ブラック、ゴールド、ブルー、グリーン、レッド、ブラウンの7色展開で、シルバーはよく見るが他の色は結構レア。(ブラウンは超レアっぽい??)

この小さなマッチ箱の様な本体を引き出すと、シャッターチャージとフィルム送りが行われ、フィルムカウンターが減って行く減算式。

シャッターチャージが行われると引き出したとき前面にブルーポイントが現れ、シャッターチャージ&フィルム送りがされているのを教えてくれる。

シャッターチャージが完了するとレンズ面にブルーポイントが現れチャージの完了を教えてくれる。

この個体はシャッターチャーチャージが出来ず、レンズも盛大に曇っていたので分解整備して使えるようにした。

このカメラ、絞り羽根が面白い作りで、レンズと絞り羽根の回りにだけモルトが使われていた。

このモルトが経年劣化でボロボロで、そのせいでレンズ内部にモルトカスが入り込み、曇っている個体が多いのかもしれない。

レンズ周り以外にはモルトの類は一切使われていなかった。

6月に限って言えば16mmフィルムカメラを日本で一番分解して、写真を撮っている気がするw

弱点としては一度引き出してしまうとシャッターを切らないといけない所で、シャッターを切らないまま戻すとフィルム送りだけされてしまうので注意が必要だ。

ファインダーは前面に保護ガラスが入っているだけの素通しで、最短撮影距離が長いため特にパララックス補正の枠等は無い。

とにかく小さく、軽いのでストラップには写真の様にカラビナ付きのリング式のストラップを使っているが、ベルトループ等にひっかけて持ち歩いているがとても便利!!

次はマミヤ-16デラックスとミノルタ-16現像データ、比較、作例。

現像データ

使用フィルム:Kodak VISION 3 50D

使用カメラ:マミヤー16デラックス/ミノルタ-16

使用現像液:MARIX C-41現像液

現像処理:MARIX C-41 37.5℃ 4´15(30/30/4)

スキャン/データ化:VALOI easy35/ライトルームモバイル反転現像

現像は2本同時、反転現像時のパラメーターは同一としてあるので、ここからの作例は基本単純にレンズの違い。

マミヤ-16VSミノルタ-16

同じ25mmの画角だが写る広さと色味が違う。

ここまでは同一露出、場所と条件も一緒にして撮影。

上の写真は同じ場所では無いが、近くの場所を撮ったので載せてある。

ここからは「マミヤ-16デラックス」の作例。

ここからは「ミノルタ-16」の作例。

全く違う写り、、、、

比較含め作例沢山見て貰ったけど、、どちらのカメラも25mmレンズではあるが明らかな違いが出た。

明らかにミノルタの25mmレンズの方が広い!!!

2つのカメラのレンズは25mmだが、ミノルタの方が広く写っているのがわかるかと思う。

同じ場所で、同じ焦点距離のレンズで撮影しているので基本写る範囲も一緒になるはずなんだけどね、、、、

結構いい加減なんだねwww

色味についてもミノルタの方がイエロー系が大分強めに出た。

コントラストはマミヤの方が高い。

解像度に関してはマミヤの方は目測でのピント合わせが可能で、ミノルタは固定焦点なので、よく見るとマミヤの方がしっかり解像している。

マミヤは30cm~∞まで調整可能だが、ミノルタは深い被写界深度を活かし、大体1.5m~∞までピントが合ったように見える写ルンですの様な方式で、ピントを余り気にしないでスナップするには速射性は高い。

ミノルタは大体4~5m位でピントが固定してあるんじゃないかな??

拾い物だがミノルタ-16の説明書より、被写界深度表を貼っておく。

1ft=30.48cmなので、F8まで絞れば手前約2.3m〜∞までピントが合ったように見える。

両者とも遠景の描写は結構甘めに感じ、5m前後が一番キレイに写ると思う。

比べると色味も含めミノルタの方が古臭い雰囲気(褒めてる)になっている気がする。

どちらが良いかは完全に好み。

勿論35mm判や中判と比べると大きくしたときの解像感は比べるまでも無いが、スマホ等の大きさやL判でプリントしてみる分には十分。

最後に

マミヤ-16デラックスとミノルタ-16を比較してみたけど、写る広さや色味も含め面白い結果となったと思う。

同じ25mmレンズなのに広さが違ったり、色味もかなり違って個性があって面白い結果となった。

令和の時代に全く需要が無いであろう16mmフィルムカメラのレビューと比較を本気でしてしまったw

因みに、マリックスで現像用品の取り扱いが始まったみたい。

MARIXで新たに取り扱いを開始した現像用品

  • 現像タンク2種
  • 16mmフィルム(110フィルムも可能)用リール
  • ダークバッグ
  • フィルムピッカー
  • フォトスポンジ

自家現像のためのグッズページ追加しました。
ご自宅で現像いただくための販売ページ追加しました。必要アイテム追加予定です、お楽しみに!各現像タンク対応の16mm用のリールも販売中です。ご購入はこちら

マリックスでは白黒現像液も各種販売しているし、C-41現像液や、ECN-2現像液も取り扱っているので、フィルムと合わせるとマリックスだけでカラー&モノクロの自家現像道具がほぼ一式揃っちゃうね。

特に16mm用のリールは僕も使っているJOBO位しか国内では簡単に手に入れられないのでおススメ!!!しかも値段もJOBOの半額以下で買えちゃう!!!!

こうなってくると16mmフィルムもみんなが簡単に使えるように切り出した物とか販売してくれないかなぁwww

更にマリックスではロジナールも新規で開発しているみたいだし、、、、、なんかやってくれそうなきもする。

ペンタックス17やローライSF35、ロモ110等、ここ最近新規のフィルムカメラが販売されるなど、かなり盛り上がっている感があるフィルム界隈だ。

そんな中16mmフィルムカメラも結構流行っているみたいだし(僕だけ)是非一度使ってみてはいかがだろうか?

自家現像出来る環境がある方には特に強くおススメしたい!!!

今度はMinolta-16とminolta-16 Ⅱの比較でもしてみようかな??

って、誰も気になら無いかもしれないけどね(ΦωΦ)

最後まで見ていただきありがとうございました。

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