
究極のズボラ現像?!Kodak HC-110(1+200)×モノクロMARIX200で低温静止現像してみた
こんにちは「Kio」です。
ちょっと間が空いてしまったが、今回は前の記事に引き続きMARIXが正規輸入を開始した「Kodak HC-110」を使っての現像。
Kodak HC-100でモノクロMARIX各種を現像してみた
しかも1+200という、ほぼ水(水ではないかw)の様なシャバシャバの高希釈で冷蔵庫に一晩放置するだけという、超簡単お手軽ズボラ現像のデータと作例。
是非最後までご覧ください。
静止現像って?
静止現像については以前記事を書いているので詳しくはそちらを見て欲しい。
【モノクロ現像データ】JCH STREETPAN 400/Rojinal 1+100 90min静止現像/minolta V2 [静止現像をする意味はあるのか??]
静止現像を簡単に説明すると、
- 撹拌はせず約1時間ほど放置
- 1+100や、1+200といった高希釈の為、使う薬品の量が節約出来る
- 放置している間は他の事が出来る
等、もちろん他にも色々な効果はあるが詳しくは上のリンクの過去記事を。
静止現像といえば「ロジナール」が有名だけど、今回のKodak HC-110でも問題無く出来る。
しかも今回の静止現像は1+200で、8時間(一晩)冷蔵庫で放置の超簡単、お手軽ズボラな方法。
「そんなので現像出来るの?」と思われるかもしれないが、これが案外ちゃんと現像出来るんだよね。
取り敢えず次は8時間冷蔵庫静止現像のデータと作例を。
HC-110 1+200冷蔵庫8時間静止現像データ&作例
使用カメラ:.OLYMPUS PEN-F
使用レンズ:35/2&50/3.5マクロ ともにPEN-F-OMアダプター使用
使用フィルム:モノクロMARIX200
使用薬品:Kodak HC-110
現像データ:1+200希釈 6℃ 8h 冷蔵庫であらかじめ冷やしておいた冷水で処理液を作成、初期撹拌として最初だけ1分撹拌後冷蔵庫にて8時間放置。
作例













後半3枚は50/3.5マクロでの撮影。
HC-110(1+200)の冷蔵庫静止現像は使える?
データと作例見て頂いたが、結論から言えば「HC-110(1+200)の冷蔵庫静止現像は使える」のではないだろうか。
やや眠い印象も受けるが、トーンも出てくれいるし十分使える現像方法だと思う。
しかし、、、以前もロジナール静止現像の記事で書いたが
「静止現像を行う意味」
はあるのだろうか?
今回の方法は静止現像でも所謂「低温静止現像」と呼ばれる処理方法で、メリットやデメリットもそれぞれある。
少ない現像液の量で冷蔵庫で一晩(別に8時間以上でも結果はほぼ変わらない)放置で現像出来るお手軽さは評価できるが、それ以外のメリットははっきり言って無い気もする。
このブログを見て頂いている方々は自家現像をやっている方も多いと思うが、皆さんがこの現像方法にメリットを見いだせるかどうか、、、それは人それぞれだが、この方法はある程度自家現像になれた方にはおススメ出来るけど、自家現像を始めたばかりの方には余りおススメしない。
理由としては
- まずは基本の処理方法で液温、攪拌のコントロールを覚えてからの方が良い。
この一つに尽きる。
この方法はめちゃめちゃ楽ではあるけど、完全放置なので始めたての方だろうが、大ベテランだろうが同じ仕上がりになる。
これはメリットでもあるが、まずは基本の処理方法を色々やって、季節毎の液温(基本の20℃)をキープする感覚や、攪拌の回数、強さでどう変わるかというのを一通りやってからを強くお勧めする。
一通り試してみてこの「冷蔵庫静止現像」を試してみたりするのは良いと思う。
最後に
今回はずぼら現像である静止現像(冷蔵庫)の現像データと作例を紹介してみた。
次回は最初感度が出てない、と書いたMARIX 400とHC-110で満足いく感度が出たのでそちらの現像データと作例を公開予定。
最後まで見て頂きありがとうございました。
