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【MARIXコピースタンド&フィルムディプリケーター(ライトボックス)】の使用レビュー

こんにちは微妙に忙しくて、たまの休みは天気が悪く、最近写真撮れないストレスで飲んだくれてる「Kio」です。

MARIX SILTA400D使用

このブログを書き始めてこんなに写真を撮らなかった事無かった位間が空いてしまった(;^ω^)

ストレス&飲んだくれていたせいか、体調がすこぶる悪く、更に撮影に行けないという悪循環に、、、、、

今回は、僕のXで投稿してから少し時間は経っちゃったけど、以前の記事でちょっと触れたMARIXのコピースタンド&フィルムディプリケーターの使用レビュー。

MARIXさんから提供頂いてのレビュー。

今回は

  1. コピースタンド&フィルムディプリケーターとは?
  2. サイズ感、製品細部紹介
  3. 使い方
  4. 購入方法と値段
  5. この商品で実際にスキャンした135&120フィルムの紹介
  6. まとめ

といった感じで書いて行こうと思う。

是非最後までご覧ください。

コピースタンド&フィルムディプリケーターとは?

フィルム写真を永くやっている方にとっては説明の必要も無いと思うけど、まず

「コピースタンド&フィルムディプリケーター」

とはなんぞや???って事から軽く説明。

ネガフィルムの場合、現像済みのネガを楽しむのにはそのままではただの反転した「ネガティブ像」となり、そのままでは楽しむ事は出来ない。

このネガを皆さんが見慣れている「画像(写真)」として楽しむ方法としては何種類かある。

  1. ネガをスキャンしてネガポジ反転作業(反転現像)処理をしてデータ化する
  2. データ化の後プリントする
  3. ネガから直接引き伸ばし(プリント)する

この三つが大体メジャーなフィルム現像後の処理方法。

そして、フィルムをスキャンしてデータ化する方法を【フィルムデジタイズ、デジタルデュープ(撮影済みのネガをデジタル化する事)】と呼び、一般的な方法として

  • エプソン、キャノンに代表されるフラッドベッドスキャナーを使いフィルムをスキャン
  • デジカメとマクロレンズ、コピースタンドを使い、ライトボックス等の光源でスキャンする←今回紹介する工程
  • 店でスキャン、データ化する
  • その他VALOI Easy35や、フィルム専用のスキャナーを使用する

等が挙げられるが、今回は提供頂いた「MARIXコピースタンド&フィルムディプリケーター」を使ってデジタルデュープをしてみようと思う。

このコピースタンド&フィルムディプリケーターをわかりやすく説明すると

コピースタンド=マクロレンズを付けたデジカメをスタンドに取り付け、フィルムを直接撮影(スキャン)するための土台

フィルムディプリケーター=光源の上にフィルムをセットし、透過させてフィルムを撮影するための道具

この「コピースタンド」と「フィルムディプリケーター」は基本セットで使う。

これらの各フィルムスキャンツールについてはそれぞれメリット、デメリットもあるが、それらについてはまた後日書いて行こうと思う。

フィルムをコピースタンド&フィルムディプリケーターを使ってフィルムを撮影するとまずはこんな感じの画像が撮れる。

※実際に今回紹介する「MARIX コピースタンド&フィルムディプリケーター」でスキャンした画像。

これだと白黒が反転したままの所謂ネガティブ画像なので、これをライトルーム等の画像加工ツールを使い反転させ、調整すると

上の写真の様な、皆さんが見慣れた画像となる。

以前MARIXから発売されている「VALOI Easy35」のレビューもしたが、このVALOI Easy35もネガフィルムをスキャンするためのツールだが、このVALOI Easy35は基本135(35mm)フィルム特化のスキャンツール。

↑上記記事ではスマホの「ライトルームモバイル」を使用しての反転現像手順も書いてあるので是非チェックし見て欲しい。↑

今回のフィルムディプリケーターは135&120フィルム両方対応している。

次は本製品のサイズ感や、ディティール等を紹介

サイズ感、製品細部紹介

公式の販売ページにもあるけど、まずはサイズ感等の紹介。

MARIXコピースタンドのスペック

MARIXでの製品型番は【MXCP-PRO】

  • 全長:584mm
  • ベースボード寸法:約280mm×320mm
  • 支柱全長:約550mm
  • 重量:約3.5kg
  • 最大積載重量:5kg

となっている。

実際現物を測ったが、概ねこの通り。

サイズ感としては結構大きく、オールアルミ製で剛性感は高い。

支柱との着脱はアルカスイス互換のクイックリリースクランプ(プレート付属)仕様で、カメラに取り付け後はクランプを外す事無く、同じくアルカスイス互換の三脚、雲台等に取り付けることが出来る。

クイックリリースは便利!

付属は取り扱い説明書と六角レンチセット

調整用のネジも大きく、手で簡単に回すことが出来、しっかり固定可能。

水準器も付いていて、底面の足は各高さ調整が出来る仕様なので、平行は取りやすくなっている。

大き目のつまみで回しやすく、更にこの支柱のレールそのものの位置も付属の六角レンチで動かすことが出来るので、レンズの焦点距離選択の幅も広がる。

マットブラックの塗装で、余計な反射も出難い仕様だ。

次はフィルムディプリケーターのスペック

MARIXでの製品型番は【MXCP-05】

  • フィルムディプリケーター寸法:縦約150mm×横約210mm
  • 重量(135&120プレート含む):あっ、測ってない、、そのうち測りますw
  • 光源スペック:5600k CRI97、段階調光可能
  • 電源:USBより電源供給(2A以上推奨、僕はスマホ充電器仕様)
  • ケーブル長:約1850mm(大体)

※取り扱い説明書は特に無し

フィルムディプリケーター本体は主に樹脂製で軽め。

電源はUSB供給で、段階調光可能、2A推奨とあるが、僕はスマホ充電器で使ったが問題無く使えた。

フィルムディプリケーターのコントロールスイッチ。電源ボタンと光量の調整ボタンが付いている。

ライト光量も結構ある。

LEDライトは5600Kなので、野外の自然光と同等の色温度だ。

デュプリケーターの各プレート取り外しは手で四隅のネジを回して簡単に取り外しをし、135、120フィルムをスキャンする事が出来る。

135と120はプレートの取り外しで対応。この状態だと120フィルム使用可能。

135、120用のプレートが重なっており、このプレートで135と120フィルムどちらもスキャンが出来る。

※フィルム送りの際にはカット前の長い状態でフィルムを送ると楽。

120プレートのサイズは約57mm×約86mm程なので、645、6×6、6×7、6×9まで対応していると思う。「大は小を兼ねる」といった感じ。

135プレートは約33mm×54mmで、パーフォレーション部までスキャン可能。

パーフォレーション部までスキャン可能。

フィルムディプリケーター底部の足も調整可能なので、より細かいセッティングも可能だ。

底面足はネジ式で高さの微調整が可能なので、置く場所の自由度も高そうで、カメラとの平行を保つのに一役かっている。

本体は樹脂製でとても軽く、軽すぎるせいでスタンドに置いた時に少し動きやすい気がするので滑り止め等を使っても良いかもしれない。

フムフム、久しくコピースタンド使っていなかったが特に迷うこと無く使う事は出来そう。

と、サイズ感やスペック等紹介してきたので、次は本製品の使い方解説。

予想通りコピースタンドはオール金属製で、デカくて重いが、そこは安定性、剛性感とトレードオフなのだろう。

使い方

コピースタンドにデジタルカメラをセットして、下のフィルムディプリケーターの電源を入れ、フィルムを差し込み、フィルム全部が写るように高さを良い感じに調整して撮影するだけ!!

って、ちゃんとレビューしなきゃw

半分冗談なんだけど、ハッキリ行ってそれくらい簡単ではある。

一応必要な物や手順を細かく説明すると、、

まずはフィルムスキャンに必要な物

  • 本製品(スタンド&ディプリケーター)
  • デジタルカメラ(APS-C、フルサイズどちらでも可)
  • マクロレンズ
  • USB電源
  • 撮影済のフィルム

基本的にデジカメはAPS-Cでもフルサイズでも良いが撮影時はRAWで撮影強くオススメする。

理由としてはRAW=生(未加工)のファイルであり、データ量も多いがスキャン後の反転現像時に色情報等多くのデータがあるので、調整の幅も大きくキレイに仕上がる。

後は、フィルムスキャンでは必須のマクロレンズ。

APS-Cで有れば標準マクロ位が使い易いかな。

実際これらの道具を使ってスキャンする方法の詳細解説。

1.コピースタンドにデジタルカメラを取り付ける。

デジカメに付属のプレートををしっかり取り付け、スタンドにもしっかり固定しよう。

アルカスイス互換クイックリリースが便利!(2回目)

※この際スタンドに付いている水準器や、スタンドの底面の足等を使ってフィルム面とデジカメが水平に写るように調整するとイイかも。家に来た個体は特に調整無しでカメラとスタンドのベースボード(フィィルム面)は平行になっていた。

2.フィルムディプリケーターをスタンドベースボードの上に置き、フィルムを刺し込み電源オン。

3.【1】でスタンドに取り付けたデジカメの位置を調整しながらフィルムを差し込み、全体が写る高さを決めピント合わせをする。

※フィルムやデュプリケーターに付いたホコリはブロワー等でしっかり飛ばそう。

デジカメとフィルムの高さが決まったら、後はフィルムディプリケーター自体を動かして微調整すると楽。

4.フィルム面にピントを合わせ、RAWで撮影をしていく。二枚目以降は手で一枚づつフィルムを送りながら撮影。

フィルムの平面性も概ね良好。差し込むだけなので「完璧な平面性」は期待出来ないが、カールが酷い一部フィルム以外は問題なさそう。

撮影の際はデジカメの背面液晶(ライブビュー)での撮影がおススメ。

カメラの種類にもよるが、ピント合わせ時はピーキング機能を使うと楽。

と、まぁ結構簡単にネガの撮影は出来るので安心して使って欲しい。

次は僕が実際に使ったおすすめのカメラ側の設定だ。

因みに使ったカメラはPENTAX K-7とsmc PENTAX-D FA50mm F2.8 MACRO

PENTAX K-7

カメラ自体2009年発売のAPS-Cセンサーで1460万画素の約15年前の古いカメラだが特に気になる所も無く綺麗にスキャン出来た。

※画素数については1500万画素~がおススメだ。高画素であればあるほどRAWデータの情報量も多くなり仕上がりも良くなるが、使い方次第では1200万画素位でも問題無いとは思う。

ただ、ペンタックスだとこのK-7辺りからじゃないと背面液晶(ライブビュー)が実用的では無いのでそこは注意が必要(K-7でライブビューはギリかな)

保存データ=RAW

感度設定=ISO100(手持ちのカメラで一番の低感度が良いかと思う)

撮影モード=A(絞り優先オート)

絞り=F8

露出補正=+0.5~+1

デュプリケーター光量はMAX

の設定で、ピントを合わせた後はワイヤレスレリーズでシャッターを切っていった。

直接シャッターボタンを押し込むと本体の僅かなズレ等でピントずれの可能性もあるので、可能ならワイヤレスレリーズか、ケーブルレリーズ等を使い、シャッターを切る際に直接カメラに触らない方が良いと思う。

フィルムディプリケーターも十分な明るさが確保できるのでISO100、F8にして、プラス補正を掛けてもそこそこのシャッタースピードは確保できるが、手振れには注意したい。

ここまで終わったらPCやスマホに撮影したRAWデータを取り込んで反転現像処理、トリミングをして仕上げよう!

ここまで、「使い方」「スキャン時のオススメ設定」等書いてきたが、使ってみて

  • 使い勝手
  • 剛性感

も申し分無く、135、120共に簡単にフィルムをスキャンすることが出来た。

MARIXコピースタンド&フィルムディプリケーターの購入方法と値段

こちらの製品は現在「MARIX公式オンラインショップ」で購入する事が出来る。

金額は

コピースタンド MXCP-PRO

¥22,000キャンペーン価格¥17,600

フィルムディプリケーター MXCP-05

¥16,500キャンペーン価格¥13,200

スタンド、デュプリケーター単体だとこのような値段。

現在のキャンペーン価格での合計で、スタンドとフィルムディプリケーターをバラバラに購入すると通常¥30,800だが、現在はセット販売のキャンペーンも行っており、コピースタンド&フィルムディプリケーターセット

¥25,000

と、安くなっている。

コピースタンドスキャンをやっていない方からすれば中々のお値段に見えるが、他のコピースタンド、フィルムディプリケーターと比べても、セット価格としては中々にお安いのではないだろうか?

勿論、スタンドorデュプリケーターだけ持っている方もいると思うのでセットでは無くどちらか持っていない方だけ購入も可能。

特に120(中判)もスキャンする方にとっては選択肢として要検討だ。

本製品で実際にスキャンした画像

ここでは本製品で実際にスキャンして反転現像した写真を紹介していく。

使用フィルムはMARIX200のロジナール20℃60min静止現像。

ライトルームモバイルにて反転現像処理を行っている。

ここからはPENTAX 645とFUJI PRO160NSの再スキャン写真。

ここまで、実際に35mmと120フィルムをスキャンした写真を見てもらったけど、かなりアバウトにセッティングして、フィルムを雑に扱ってスキャンした割には「フィルムのホコリ、ゴミ」が余り目立たないのはVALOI Easy35と同じ様に「散光式」の光源なのか??(そこら辺は詳しくないので確定では無いが、、、)

フィルムの平面性も概ね良好で、片ボケする事も無く、隅々までしっかりピントが来ているので安心した。

まとめ

ここまでMARIXが販売開始した「コピースタンド&フィルムディプリケーター」の詳細レビューを書いて来たが、ただ手放しで褒めただけ見たいになっちゃったので、イマイチな点も書いて行こうと思う。

「MARIXコピースタンド&フィルムディプリケーターのイマイチな点」

  • デカくて重い(場所を取る)
  • スキャンを始めるまで手間がかかる(VALOI Easy35と比較して。VALOI Easy35が爆速なだけという事もあるけど、、、)
  • 電源が必要
  • スタンドの上に(ベースボード)デュプリケーターをセットした際、少し動きやすい
  • 構造上フィルムディプリケーターはフィルムの完璧な平面性は出ない

が僕が感じたイマイチな点、、、、、、

なんだか、イマイチな点を無理やり挙げてみた感じになったけど、実際使ってみてイマイチに感じたのは主にこの4点。

しかし、コピースタンドスキャン勢の皆さんから

  • 大きさもこんなもんだよね
  • アルカスイス互換クランプ&プレートがあるから楽だろ!
  • 重くなきゃ安定しないよね
  • 電源取るの位別に面倒じゃないよね
  • 平面性はこんなもんだよね

ってツッコミが入りそうだw

まぁ、実際コピースタンドって大きさとか重さもこんな感じだよねw

ベースボード上のデュプリケーターが動きやすい気もするので、滑り止め等の工夫をした方がストレス無くつかえるかな。

それと、一応付属の六角レンチでベースプレートと支柱部分分解出来そうなので、どうしても保管場所の確保が出来ない場合や、邪魔な場合は分解して保管しておくのもありかもしれない。

電源もコードが約1.8m以上あるので電源場所もそれなりに自由度もあるかな。

僕は以前MARIXさんから頂いた「VALOI Easy35」が楽過ぎて、楽過ぎて、戻れない身体になってしまっているのかもしれないw

しかし、「VALOI Easy35」はあくまで135フィルム専用スキャナー。

今回の「コピースタンド&フィルムディプリケーター」は先にも書いた通り

【135&120フィルムのスキャンが出来る!!】

のが本当に強いと思う。

今まで僕は120フィルムはエプソンのフラットベッドでスキャンしていたが、こちらの「コピースタンド&フィルムディプリケーター」だとフラットベッドスキャナーよりは圧倒的に時間短縮してスキャンも出来るし、デジカメにプレートを付けっぱなしにしておけば思ったよりセッティングの手間もかからないので、135&120両方安定して使って行けそう。

手持ちの120フィルムを一気に再スキャンしてみたくなった!

今なら(いつまでかは不明)セットでお得に購入出来るし、135と120の使用頻度が同じ位、若しくは120メインの方なら特にオススメ出来る製品。

因みに、コピースタンドが送られてきた時、一緒にこんな物も入ってた。

新しい現像液か??

最初「おっ!新しい現像液でも輸入始めたのかな???」

なんて思ってたけど、よく見たら「キャラメルソース!??!」

肥田社長の事だし、ガチで一瞬現像関連の何かかと、ギリまで疑ってはいたんだけど、御礼のメールを入れた時に

「スウェーデンの手作りキャラメルソースです。美味しいですよ(o^―^o)ニコ」

ってあって「あぁ、ちゃんと食品だったww」

って安心したww

その後すぐにクラッカーに付けて食べてみたけど、めちゃめちゃ美味しかった!!!

この「スウェーデンの手作り キャラメルソース」は楽天市場の「アドキッチン」で取り扱っていて、アドキッチンはMARIXの肥田社長が経営している「北欧輸入キッチン雑貨」のお店なので安心してね!!

MARIXでフィルムを購入すると「キッチン雑貨」として荷物が届いて「???」となった方もいるかと思うけど(僕も最初は???だったw)キッチン雑貨も一緒に運営している為なんだと思う。

実は我が家もカトラリーセットやら、小さいホーロー鍋とか、アドキッチンで個人的に買って愛用中👍

気になった方は、楽天市場の「アドキッチン」と検索してみてほしい(なんだかうまくリンク貼れなかった(;・∀・))

最後まで見て頂きありがとうございました。

始めまして写真好きの「kio」と嫁の「kiio」です。 夫婦二人でフィルムカメラ、ストリートスナップ撮っています。 日課はジャンクカメラ収集。 今はほぼフィルムカメラネタ中心。 モノクロ、カラー自家現像やってます。 このブログでは夫婦二人で撮った写真を中心に写真、カメラの話や、モノクロ、カラー自家現像のデータや解説、フィルム、カメラ、レンズ、カメラ関連のガジェットのレビュー等、カメラ好きの皆さんが楽しめる内容を更新していく予定です。 記事が見辛かったり、間違っていた場合は「お問い合わせフォーム」からご指摘頂けると助かります。

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