カメラいじり,  フィルムカメラ,  フィルムレビュー,  レビュー

【フィルムレビュー】ILFORD ILFOCOLOR RAPIDからフィルムを取り出して使ってみた。

こんにちは「kio」です。

先日の「アクロスⅡ/ロジナール現像データ」の記事で予告はしていたんだけど

今回はイルフォードから発売されているLF(レンズ付きフィルム)「ILFOCOLOR RAPID」をSNSでもお世話になっている「ちぇぶさん」からメルカリで3台購入したので、この「ILFOCOLOR RAPID」の2つは分解して、フィルムを取り出して使ってみたので、フィルムレビューとして、作例の紹介をしていく。

ちぇぶさんは長い間メルカリでフィルムを販売している方で、この度メルカリ評価10000突破記念でメルカリでセールをやっているので是非覗いて欲しい。

それにしたって、10000評価って凄い!!おめでとうございます!!

今、フィルムも品薄だったりするけど、いつもいつも色々なフィルムを仕入れて販売してくれているのは助かるし、通常なら5本パックでしか購入できない「コダックプロイメージ」なんかもばら売りしているので大変便利に使わせて貰っている。

→ちぇぶさんメルカリ販売ページリンク←

イルフォカラーラピッドの特徴

さて、今回また分解されてフィルムを取り出される実験台事になったカメラは。

「イルフォード イルフォカラーラピッド」

230902122635753

今回購入したのは3台

そして、このカメラって今現在デザインが2種類あって、今回購入したカメラの正式名称としては

「ILFIRD ILFOCOROL RAPID RETRO EDITION」

という物。

230902123108357

そして、現行販売されているものはこちら

イルフォカラーRAPID

見分け方は正面から見て左に製品名の「ILFOCOLOR RAPID」と書いてある下に「ROTRO EDITION」と書いてあるかどうかと、ボディーに貼ってあるシール部分が白基調か黒基調かの違い。

スペックとしては

  • F11 SS1/125固定
  • 撮影距離1m~∞無望遠
  • ストロボ内蔵(ストロボ使用時1m~3m)
  • ストロボチャージ約15秒
  • ISO 400 27枚撮りカラーネガフィルム(装填済み)
  • プラスチックレンズ使用
  • DXコードは無いので自分でISO感度を設定する必要がある

とこんな感じで、各社発売しているLFとほぼ同じ。

そして、「イルフォカラーラピッド」、と「イルフォカラーラピッド レトロエディション」はパッケージが違うだけで中に装填されているフィルムは「同じISO400のカラーネガフィルム」

なので店頭などで見かけたら「使用期限」と「見た目」しか違いが無いので購入する場合は使用期限が長い方が良いんじゃないかな?

値段は「RETRO EDITION」が約2,310円~、

「無印」が約2,640円~位。

値段の違いはレトロエディションの方が発売されたのがちょっと古く、無印が新しい。

そして、ちぇぶさんのメルカリではこの「レトロエディション」の方を販売予定だそうで、誰でも使いやすくなるようにフィルムを取り出して、2本で送料込み2,670円で販売中、単体で一つ2,310円で販売していると考えるとかなり格安で購入できるね。

そして、ちぇぶさんの販売では基本フィルムを取り出した状態での販売となる。

今回は記事のネタにしたかったので、無理を言ってそのままの状態で販売してもらった。

ちぇぶさんありがとうございます!!

更に今なら、取り出した時のカメラに入っている単四電池もセットでこのお値段!!!!(TVショッピング風に)

どうやってフィルムだけ取り出すのか??

※ここでは分解方法を紹介していますが、分解を推奨するものではありません。分解には色々なリスクも伴いますので、分解する際は自己責任でお願い致します。

分解方法なんだけど、一般的なLFと全く手順は一緒。

詳しくは以前にコダックのLFを分解しているのでそちらを参考にして欲しい。

と、数分で上記記事の手順通りに分解してフィルムを取り出してみた。

これで、取り出したフィルムを手持ちの好きなカメラに入れて使う事が出来る。

そしてLFを分解して他のカメラで使う場合、そのままだと27枚撮りでも1〜2枚撮れる枚数は少なくなるので注意してほしい。

これは構造上、暗い場所でギリギリ引き出してある状態でセットされているからだと思われる。

今回の撮影では26枚撮影ができた。

基本的に24枚撮りのフィルムだと思って使ったほうが良いかもしれない。

ILFOCOLOR RAPIDの中身作例

3日で2本使い切ったので作例も沢山載せてみたw

ちょっとアップしすぎな気もするけどねww

使用カメラ:Canon EOS 7s

使用レンズ:EF 24-70mm F4L IS USM

現像、データ化:カメラのキタムラ

1本目は、届いたその日の夕方~次の日の昼間までに一気に撮り終わっちゃったw

奥さんから貰ったスマホケース。奥さんの影響でどんどんスヌーピーが増殖していく、、、w
開放で撮影。イチョウもどんどん色付いてくる
ここ2年位ずっとこの場所は「スズメバチ注意」ってなってる、、、駆除しないのかな?
18:00過ぎると一気に暗くなってくる。日が落ちるの早くなってきたね
自動販売機
ガラスの反射
スーパカブ
駅前の駐輪場
これも上と同じ場所
駅前に設置されている時計
この町はいたるところに銅像がいる
ノーコメントかなww
作った人ごめんなさい、、、なんか顔がイラっとするwww
南国風の木。空の色も好みの色
でっかいトランクだな、、、
古い映画のポスターなのかな?
まだまだ暑いからかき氷おいしそう
婦人洋服店のショーウィンドゥ
いい感じのヤレ具合、、
雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ、、、、、
アジがある
アジしかない、、、

EOS 7sの様なフィルム自動装填カメラでは26枚撮影が出来た。

続いて2本目、ここから別日の撮影。

使用カメラ:Nikon F2

使用レンズ:NOKTON 58mm F1.4

現像、データ化:カメラのキタムラ

潰れたガソリンスタンド
大きな錨
陸にあげられて傾いている漁船
漁船の船底
でっかいUFOキャッチャーのアーム、、、、みたいな何かw
カエルっぽい
干してるのかな??
波打ち際
オーバーだったw
この日の海はモヤが掛かったような感じだった
ポケモンマンホール
建物に子供が書いたと思われる絵が
これも子供が書いたのかな??
このトマトソフトクリームめちゃ美味しかった!!
いわき市のゆるキャラ「フラおじさん」相変わらず腹立つ顔してるww
南国っぽい木

自動でフィルムを装填する機種では無いF2でも26枚撮出来た。

写りの感想

作例沢山見て貰ったけど、写真を見て、僕が感じた感想を。

  • 全体的に素直な色味ではあるけど、地味さは余り感じなく、派手さもある
  • 日が当たっている所の発色はこってりに感じる
  • コントラストも良い
  • 粒状感はISO400としてはまぁこんなもんかな
  • ラチチュードも問題無い

と、言った感想かな。

「赤系」「青系」が色のノリも良く、雰囲気があって好きだった。

カットによってはやたら発色が良かったり、逆にコントラスト、彩度が低く出て古臭く見えたり、、、日陰と日向の色の出方が結構表情が違う感じで、発色が一定しないフィルムっていう感覚もあるんだよね。

暖色系では無いのは間違いないんだけど、何となくフジのX-TRA400っぽい色の出方もしてるし、、、、日陰の感じはロモのCN400の彩度を落とした感じの雰囲気にも似てる気がするし、、、、プロイメージをちょっと派手にした感じにも見えるし、、、、もうわかんないやw

現行のフジやコダックのカラーネガフィルムとはまた違った描写のフィルムではある。

まぁ、イルフォードのオリジナルレシピのカラーネガフィルムなのかもしれない。

そして、色味やコントラストは、使ったレンズや、スキャンする機械等、色々な条件で変わってくるんだけど、コダックでたまに感じる黄色が強調されたような感じではない。

次はフィルムの正体と、現像について。

中身のフィルムと現像について

この「イルフォカラーラピッド(レトロエディション)」の中身なんだけど、

イルフォカラーラピッド(レトロエディション)の中身

フィルムエンドに「白いテープ」が見えると思うんだけど、これはコダックフィルムのフィルムエンドの処理と同じ。(フジはスプールに差し込む方式。)

こっちがフジフイルムのフィルムエンド。差し込んである。

そして、以前イルフォードにフィルムについて問い合わせた時に担当者の方が、

「イルフォードオリジナルのカラーネガでは無く、OEMで提供頂いているフィルム」

と言っていた。

実際の現像済みフィルムのパーフォレーション部分に印字されている文字にはメーカーの記載は無かった。

イルフォードって今はアクロス2のOEMしてるって話で、フジとつながりもあるし、コダックも結構OEMとかで色々なメーカーに卸しているらしいし、、、、こうなってくるとまた話がややこしくなるw

まぁ、これについては完全にイルフォード公式で「中身は〇〇です!!」ってアナウンスしている訳じゃないから使った皆がそれぞれ色々想像、考察して欲しい。(丸投げw)

現像については、今回はカメラのキタムラで現像、データ化をしている。

この「イルフォカラーラピッド」についてはカメラのキタムラの店内ラボ、当日仕上げ対応しているとの事だったので、購入後はお近くのカメラのキタムラで問題無く現像を受け付けて貰えるので安心して使って欲しい。

でも1点だけ注意して欲しいのが、カメラのキタムラではあくまで「イルフォカラーラピッド」そのままでは公式に受け付けてはくれるけど、中身を取り出したフィルムについては各店舗の判断になると思う。

もし、ちぇぶさんから中身を取り出したフィルムだけ買って使う場合や自分で分解してフィルムを取り出す場合は現像前に各店舗にしっかり「イルフォードのLF、イルフォカラーラピッドからの取り出しフィルム」と伝えて、確認を取ってから出した方がよい。

キタムラとしては、いきなりメーカー名も書いてないフィルム持ってこられても困るからね。

最後に

イルフォードから発売されているLF「イルフォカラーラピッド」の中身を取り出して写真を撮ってみたんだけど、このカメラを買った直後にカメラのキタムラでちょっと面白い物を見つけた。

上の写真がそうなんだけど、カメラのキタムラオリジナルLFが販売されていた。

このLFは、「ニューレトロ」という名前らしく、前情報も無く、いきなり発売されて、キタムラのスタッフ入荷前日に知らされたらしいw

値段は写ルンですと同じ1,980円でカメラのキタムラの店頭や、オンラインショップで購入出来る。

そして、デザインをよく見て欲しいんだけど、、、、今回の記事で書いてきた「イルフォカラーラピッド」とそっくり

ボディーに貼ってあるシールのデザイン以外全く同じw

このベースはアグファでも販売しているLFも同じだった気がする。

このベースの筐体って結構メジャーな汎用の型なのかもね。

更に面白いのが下の写真、、、、

「フラッシュ内臓」www

明らかなプリントミスww

これ最終校正段階で誰も気づかなかったのかな??

多分これは次回生産分では直されちゃうと思うから、ある意味レアなので、見つけたらゲットしておくのもイイかもねw

フィルムの中身もイルフォカラーラピッドと同じなのかな?それとも全く別の物なのか実際に使ってみてお伝え出来ればと思っている。バラしてみようかな、、、、

結局バラシて使ってみたよw

ということで、今回はメルカリで「ちぇぶさん」が販売している「イルフォカラーラピッド」のフィルムを使って写真を撮ってみて、フィルムレビューを書いてみた。

2本で2,670円ととても安いし、写りもとても良いので、是非使ってみてね!(分解時に入っていた単四電池付き)

最後まで見て頂きありがとうございました。

始めまして写真好きの「kio」と嫁の「kiio」です。 夫婦二人でフィルムカメラ、ストリートスナップ撮っています。 日課はジャンクカメラ収集。 今はほぼフィルムカメラネタ中心。 モノクロ、カラー自家現像やってます。 このブログでは夫婦二人で撮った写真を中心に写真、カメラの話や、モノクロ、カラー自家現像のデータや解説、フィルム、カメラ、レンズ、カメラ関連のガジェットのレビュー等、カメラ好きの皆さんが楽しめる内容を更新していく予定です。 記事が見辛かったり、間違っていた場合は「お問い合わせフォーム」からご指摘頂けると助かります。

One Comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です