MARIXから新発売のLF(レンズ付きフィルム)レビュー!中身のフィルムは何?現像はどこで出来るのか?失敗しないLFの使い方解説!
こんにちは「Kio」です。
いきなり、タイトルがめちゃめちゃ長い(;・∀・)
まだまだ隊長は戻っていないけど、今回はこちらの紹介レビュー!
MARIXからいつの間にか発売されていたLF!!
今回はこのLFを使って撮影してみたので、中身のフィルムについてや、現像はどうすれば良いのか?失敗しない使い切りカメラの使い方、作例等を紹介してみようと思う。
是非最後までご覧ください。
いつの間にかMARIXがLFを発売していた
体調不良で自宅でモヤモヤしながらネットを見ていたらメルカ〇にポロっとこのMARIX LFが売っていたので購入してみたんだけど、
まずわからない人の為に【LF】って何?って所から解説。
LF=レンズ付きフィルム
の事で、皆大好き富士の「写ルンです」なんかもこのLF。
他には【使い切りカメラ】や【使い捨てカメラ】なんて呼ばれる事もあるが、基本的に【フィルムにレンズが付いている】物として売られている。
そして、富士の写ルンですであれば、【使い捨てカメラ】というのはちょっと違っていて、基本的に回収してリサイクルされている物だ。
今回のMARIX LFはリサイクル等の扱いはどうなのかはわからないけどね、、、、
外観や、カメラのスペック等
モノクロフィルムで撮ってみた1枚
これを見てわかる人はわかると思うけど、、、、、、
筐体は「コダックファンセイバー」と同じ。
ファンセイバーと同じという事は
- シャッタースピード=1/120※1/90や、1/125と書いてあるところもあるが詳細不明、、、
- 絞り値=F9※9.5~10と記載している所もある、、、
- 焦点距離=31mm
- フラッシュ=内蔵(ガイドナンバーは8位かな?)
となるはず。
この「ファンセイバーと同じ筐体」というのはMARIX肥田社長に確認した所、「ファンセイバーと同じです」と聞いたので間違いなさそう。
ファンセイバーと同じであれば筐体自体の信頼性もそれなりに高そうだ。
中に入っているフィルムはカラーネガのISO200。
次はこのMARIX LFのISO200のカラーネガフィルムは何か???
MARIX LFに入っているISO200のカラーネガフィルムは皆大好き”あのフィルム”だった
このISO200のカラーネガフィルムだけど、最初MARIXの製品??とも思ったが、現在MARIXではISO200として販売しているカラーネガフィルムは無いはず、、、、、
そうなると気になるのでこのフィルムについてもMARIX肥田社長に聞いてみた。
すると
「中身はコダックゴールド200です」
との回答が!!!
コダックゴールド200???
率直な感想は「そう来たかぁ~!!!」だ。
色々詳しく話を伺って行くと、、、
「信頼性や、現像の事を考えてファンセイバーの筐体、コダックゴールド200を使っている」
と。
素晴らしい!!!
って、今までコダックゴールド200が入っているLFって無かったよね????
コダックゴールド200なのであれば町の写真店のミニラボでも問題無く当日現像出来るぞ!!!
MARIX LF(ファンセイバーもほぼ同等)で綺麗に(失敗しないで)撮るコツ
MARIX LFに限らずほぼ全てのLFに共通するが、綺麗に(失敗しないで)撮るために抑えておきたいポイントがいくつかある。
皆一度は経験しているであろうLFでの失敗写真、、、、
- 真っ暗で何撮ったかわからん
- ガッツリ指が写り込んでいる
- 手振れが酷い
- なんだかピントが合っていない、、、ぶれてる???
大事な思い出が、、、、、、って経験ある方も多いはず。
でも、こういったLFにはちょっとしたコツがあって、それさえちゃんと守って撮れば驚くほど綺麗な写真が撮れる!!!!
1・撮影距離は1m~∞。
近すぎると写らないので、被写体とカメラは1mは離して使おう!!オサレなカフェでなんちゃらフラペチーノやらなんちゃらケーキをグッと寄って撮ろうと思ってもムリ!!!まぁ、ボケて良いならありだが、基本1mは離さないと綺麗に写らない!!
2・1m~∞となっていいるが、綺麗に写る距離は大体2m~5m位迄で使うのがおススメ
こういったLFは固定焦点となっており、大体2m~3m位にピントが固定してある場合が多い。この範囲以外はあくまでピントが合っているように”見える”だけで、シャープに写したいなら3m前後が一番きれいに、シャープに写る!人を取るなら全身は入らないが、膝から上がファインダーに収まっている位がおススメ!
3・太陽が入る様な写真を撮ると、全体的にもわっとした感じになる(なりやすい)ので注意!
これは使っているレンズがプラスチックかつ、コーティングも無い物だし、入っているフィルムのISO感度とシャッタースピード、と絞り値が関係していて、ピーカンの太陽が画角に入る様な感じで写してしまうと明るすぎて(オーバー)、フィルムの綺麗に写る許容範囲を外れちゃうから。
たけど、わかった上でそういう風に撮るのは全然OK!
4・日陰、室内と、(晴れた日の日中野外以外は)少しでも暗いと感じたら絶対【フラッシュ】を使って撮影する事!
※明るい写真は補正で結構救えるが、暗い写真は補正出来ない(ネガフィルムの特徴でオーバー(明るい)には強く、アンダー(暗い)には弱い)
5・フラッシュが届く範囲は1m~2.5mで、主に中のフィルム感度やボディーのフラッシュの性能(ガイドナンバー)によって前後する)。
被写体までの距離が遠いとフラッシュの光が届かないので注意!フラッシュを付けたからと言って夜なんかを撮ってもよほど近距離じゃなければ光が届かなく、真っ暗で、遠くの電飾の点々だけが写ってた、、、、みたいなことになるからフラッシュが届く距離も注意!!
6・このファンセイバー筐体は前面の「PUSH FLASH」ボタンを押しながら、上面のパイロットランプが発光している状態じゃないとフラッシュが光らないので注意!
一度押したと思って手を離すとフラッシュが光らないで真っ暗な写真に、、、、
7・ファインダーから見える範囲は実際に写っている範囲とちょっと違うので注意!
人を写す時とかは少し余白を持って写さないと、頭が切れたりしちゃう(;’∀’)
8・レンズの前に指等が掛からない様注意!
ファインダーではレンズ前の指は見えないので指や、何かがレンズ前に無い状態で撮影しないと、この写真の様になっちゃうよ!(右下に指が写り込んでる(;・∀・))
9・一眼レフ等のフィルム交換式カメラに比べて、かなりゆる~い写りになるが、それがこういったLFの特徴で、良さでもある!!!
適正距離、明るさで撮れば中心はそれなりにシャープに写るが、それでも緩さはあるので周辺までカチッとした写りが良ければおとなしくLF以外のカメラで撮ろう。
と【!】多めで書いてみたけど、大体こんな感じ。
結局は【手軽に】写せるのがLFの魅力なので、大らかな気持ちで使って欲しいが、特に上記4.5.6の【フラッシュ】関連はしっかり守って撮らないと真っ暗な、心霊写真の様な写真を量産するので絶対に
【少しでも暗いと感じたら必ずフラッシュを使う!!!】
だけは守って撮って欲しい!※但し室内等では、フラッシュを付けると迷惑になってしまったり、フラッシュ禁止の美術館や施設等もあるので注意!
何なら27枚撮り全部フラッシュを付けて撮影しても良い位だ!!
MARIX LFの中身は本当にコダックゴールドなのか確かめるべく、撮影済みのLFからフィルムを取り出してみる。
さて、撮影も終わり、
「本当に中身はコダックゴールド200なのか???」
実際に自分の目で確かめる事にした。
※使用済みのLFを分解するのは安全性、撮影済みのフィルムの保護、エコの観点等から推奨は致しません。
※当方は特殊な訓練を受けている為(特殊な訓練とは???)分解してフィルムを取り出していますが通常は現像所にそのまま持っていけばOK。
一応以前に「コダックファンセイバー」を分解した時の記事リンクを貼っておくので興味がある方は見てみて欲しい。
早速カチャカチャ、パカッ!
すると出てきたのは、、、、、
見慣れたコダックイエローのフィルム!
これはコダックゴールド200で間違い無い!
上は新品のコダックゴールド200の36枚撮りで、下はMARIX LFに入っていたコダックゴールド200
MARIX LF作例
ここからは作例。
まぁ、いつもの通り作例と言うか、散歩写真の垂れ流しだが見て欲しい。
一応色々なシチュエーションで撮影はしてみたので少しでも参考になれば。
MARIX C-41自家現像で、MARIXコピースタンド&フィルムディプリケータースキャン。
ライトルームモバイル反転現像。
ちょっと遠くになると甘い写り。
被写体迄2m位だとシャープでキレイに写る。
画面の端では、湾曲収差により糸巻き型の歪みが出るが、これを味だと思えない人にはこういったLFはオススメ出来ない。
作例見て頂いたが、やはりLFらしい、中心はそこそこだけど周辺は緩い感じの写り。
撮影枚数は26枚+2/3程撮れているのが1枚だったので26枚撮りとして考えると良いかも。
色味についてもコダックゴールド200なので安定している印象。
ISO200なので今時期の晴天野外でも極端なオーバーにならずに良い感じの明るさ。
尚、中身のフィルムもフィルムエンドの処理や、パーフォレーションの印字もコダックなのを確認してある。
このMARIX LFはどこで買えるの?現像はどこで出来るのか?
実は現状このMARIX LFはMARIX公式通販では販売を開始していないようだ。
これも肥田社長に聞いたんだけど、
「元々観光地等のお土産屋さん向けとして、問屋さんからの要請で開発した商品で、これから販売予定」
との事。
僕が購入したのは一応その問屋さん?なのかな?
ネットショップや、メルカリ等で大体2,500円程で購入は可能となっている。
多分近いうちにMARIXの公式オンラインショップでも購入できるようになると思う。
現像については、中身はコダックゴールド200なので、町のカメラ屋さんでも問題無く現像して貰えると思うが、情報が無さ過ぎて店の方も
「これは???????」
「外注ですね~、、、、」
みたいな反応だとは思うけど、その時はこの記事を見せて、
中身は「コダックゴールド200」っす!!※一応中身については「コダックゴールド200がそのまま入っている」とMARIXの肥田社長お墨付きを頂いている。
って言えば対応はしてくれると思う。
が、、、、、店によっては
「そういわれても、確証が持てないから無理、、、、、、」
となってしまう可能性も大いにあるのでそこは注意して欲しい。
これも、MARIXが公式に販売を開始すればMARIXの現像サービスで現像対応してくれると思う。
まとめ
久々にLFを使ってみたが、まぁ軽くて小さいのってホントに楽だと改めて感じた。
これこそがこういったLFの強みだし、使い方さえ間違えないで撮ればフィルムの良さは十分に堪能出来る。
「写ルンです」も品薄が続いていたり、折角買ったLFで上手く撮れて無かった、、、なんて話も相変わらずよく聞く。
慣れないうちはピントがずれていたり、手振れでぼやけた感じになっちゃうかもだけど、それでも明るくちゃんと写っていればそれもまた良い経験、思い出になる。
でも暗くて何も写っていない、、、、のは経験にはなるかもしれないが、良い思い出にはならないと思うし、そこら辺は人それぞれだとは思うけどね。
綺麗に写す為にはとにかく
「室内、薄暗い場所、日陰等、日中野外に比べて少しでも明るさが落ちていると思ったらフラッシュを使う!!!」
を徹底して使ってみて欲しい。
このMARIXのLFに限らず、こういったLFはフィルムそのものの値段からすれば割高に感じるかもしれないが、持ち運びに苦労する事も無く、気楽にLFならではの「緩い」けどフィルムらしさがある、味のある写真が撮れるのは使う価値は十分あるのではないかと思っているので、機会があれば是非手に取って使ってみて欲しい。
少なくとも以前に紹介した「ドンキオリジナルLF」よりはボディー筐体も、中身のフィルムも安心して使えるLFではある。
ドン・キホーテのハーフサイズフィルムカメラ使って現像してみた
因みに、MARIXでは今後このISO200カラーネガLFに続き、ISO400カラーネガフィルムのLFも販売する予定らしい、、、
そのISO400の中身もコ〇〇クの○○○ラマックス400が入っている物になるらしいので楽しみに待っていようw
※MARIX肥田社長に情報の公開許可は貰ってます。
因みにこのMARIX LFだが、分解後のボディーにMARIX SILTA400を入れ替てみた。
電池もまだ残ってるし、まだまだ使えそうなので再利用!
自家現像族の特権?なのである。
最後まで見て頂きありがとうございました。