MARIXのリバーサルフィルム&リバーサル現像液テストしてみた
こんにちは「Kio」です。
前回の記事からだいぶ……だいぶ時間が経ってしまった……、人生初のコ○ナにかかったり、特発性難聴になったり……散々な時期だった(^_^;)
それらも落ち着き、写真もバンバン撮り溜めてるので今後はまたちょいちょい更新して行こうと思ってますm(_ _)m
さて、今回はちょっとフィルム愛好家の皆さんにとって気になるネタなのかもしれない。
以前「松村カメラ」さんに提供頂いてMARIXリバーサルE100とイルフォードのリバーサルE-6自家現像を試した
その時ははじめてのリバーサルE-6自家現像で、自分で撮影したリバーサルフィルムの自家現像に感動した( ー̀ωー́)⁾⁾ウンウン
そして、今回、、なんとMARIXフィルムの肥田社長から連絡があり
「サンプル送りましたので使ってみてください」
とだけメールを頂き、届いたものは、、

聞いてみると、まさかの「リバーサルフィルム」と「リバーサル現像液」!!!
という事で、今回はこの「MARIXリバーサルフィルム」と「MARIXリバーサル現像液」を早速使って自家現像してみたのでそちらの結果等を書いていこうと思う。
是非最後までご覧ください。
新MARIXリバーサルフィルムとMARIXリバーサル現像液について。
ここではこちらの「新MARIXリバーサルフィルム」と「MARIXリバーサル現像液」について。
まずはフィルムから。
名前に「新」という文字が付いているが、何故「新」なのか??
この「新」MARIXリバーサルフィルムはMARIXで発売されている(いた)「MARIXリバーサルフィルムE100」とは別のフィルム。

リバーサル愛好家の方はおわかりかもしれないが、このMARIX E100の中身はKodakエクタクローム100。
しかし、このエクタクローム100の入荷が困難となってきているらしく、新たなリバーサルフィルムとしてMARIXが新たに見つけてきたリバーサルフィルムが「新MARIXリバーサルフィルム」
中身等については詳細はまだ詳しくわからないけど「MARIXオリジナル」のリバーサルフィルムということらしい。
リバーサル現像液についてはなんとMARIX肥田社長が自ら調合したリバーサル現像液とのこと。
うーん、、MARIXさん、、いや、肥田さん、、リバーサル現像液まで自家調合するとか、ホント凄すぎw
そんなこんなで頂いた現像液を作ってみることに。
MARIXリバーサル現像液を作ってみる。
※作成の際は薬品を取り扱うので取り扱いには十分に注意し、目を守るゴーグルや、ゴム手袋等を付けるようにしましょう。
早速リバーサル現像液を作ってみよう!
※ここからの現像液の作り方は僕が勝手にMARIX C-41現像液の作成を参考にやった手順なので、正式販売の際の手順とは違う場合もあるので、そちらは注意!
[内容物]
- A:第一現像用の粉末状薬品がA-1.A-2.A-3の3種類。
- B:発色現像液用の粉末状薬品がB-1.B-2.B-3の3種類。

[作成手順(MARIX C-41現像液の作成手順を参考)]
- 38℃の700mlのお湯にA-1を入れ十分に撹拌
- A-2を入れ更に撹拌
- A-3を入れ薬品が溶け切るまでしっかり撹拌
- 38℃のお湯を足し、1000mlにして保存容器に入れる
Bの発色現像液もAと全く同じ手順で作成。

粉末の薬品を溶かすのに「マグネチックスターラー」を使用している。
このマグネチックスターラーは大体2000〜3000位で入手出来るのでD-76とかの現像液を溶かすのにオススメ!
さて、これで現像液は完成。
作成後24時間置いてから使用しよう!
リバーサル自家現像で使う薬品の種類
このMARIXリバーサルフィルムで使用する薬品は以下の通り
- A:第一現像液
- B:発色現像液
- 漂白液(MARIX C-41現像キットの物が使える)
- 定着液(こちらもMARIX C-41現像キットの物でOK)
漂白液と定着液はMARIX C-41のものと使い回しが出来るとの事だったが、せっかくなので新たに作成してある。
さて、準備は整った!
早速散歩がてらちょっと撮影してきて、現像へ。
MARIXリバーサル現像液で現像してみる!現像手順とデータ、作例(1本目)

リバーサル現像液の温度は38℃とのことだったので使う分量毎にペットボトルに小分けにし予め低温調理器で38℃に液体を温めておこう。
まず、肥田社長から聞いていたデータは
第一現像=38℃ 6’30
反転=2’00
発色現像=38℃ 6’30
とのこと。
まずはこちらでやってみる。
今回頂いたMARIXリバーサル現像液は前回僕が使ったイルフォードのリバーサル現像液とは違い、「反転」の工程に薬品を使わず、たっぷりの光に当てて反転をさせると云う手法が使われているみたいだ。
それを踏まえ手順を記す。
- Aの第一現像現像 :38℃ 6’30で初期30秒連続撹拌後、30秒毎に4回の撹拌
- 残り10秒ほどでビーカー等に現像液を排出、すぐに約38℃のお湯で停止、水洗
- ここでタンクの蓋を外し、日光、又は光にフィルム約1’30〜2’00を晒す(今回は窓から射す夕方の西日に満遍なく2’00)※ここから先はタンクの蓋は外したままでOK
- 発色現像:38℃ 6’00(撹拌は初期30秒、その後30秒毎に4回撹拌)
- 約38℃のお湯で水洗※排出液の色が透明になるまでしっかりと行う
- 漂白:36-39℃ 5’00 撹拌は初期30秒、その後60秒毎に5回撹拌
- 水洗
- 定着:36-39℃ 5’00 撹拌は初期30秒、その後60秒毎に5回撹拌
- 流水で30分水洗
- 乾燥
1本目はこんな感じの手順とデータだ。
乾燥させ、6枚ごとにカットした物がこちら。

おぉ!ちゃんと現像されてるぞ!
早速スキャン。
スキャン後はライトルームに取り込み、明るさのみ調整。
色温度は5500K、コントラスト等他パラメーターは弄っていない。
使用カメラはNikon F90X,レンズはNOKTON 55mm F1.2












と、ここまでが1本目。
そもそも、この日の空は上の写真の様な色が薄めの夏の空って感じの色味ではあったが、ちょっとオーバーだったのか、加減像だったのか、空が少し薄い感じ。
次は2本目。
加減像の可能性もあるので少し時間を調整してみた。
手順自体は一緒だが、第一現像を38℃ 6’00、現像したのが夜だった為反転を強めのライトに満遍なく2’00、漂白を6’00に延長して処理してみた。
反転に使用したのはアマゾンで購入した強力なライト

乾燥後こちらも6枚づつカット。

スキャン後のライトルームパラメータは1本目のものをコピー、ペーストして同じ処理でデータ化。
使用カメラはミノルタα-9xi、レンズは28-75mm F2.8 (A09 )














第一現像現像を6’00にしてみたが、中々良い感じではないだろうか?
空も1本目の時よりは元々青かったがしっかり青はでてくれたと思う。
2本処理してみての感想
まず最初に2本現像してみたけど、何回現像してもポジティブな画像がそのまま出てくるリバーサルフィルムは良い。
ただ、少し今までのE-100と比べると抜けがイマイチ?と言うか青の出方は違うようにも感じた。
実はこのあと何本か現像しているのでそちらはまた今後出していく予定。
ここからの写真は同じ現像薬品を使い同じ処理で現像、スキャンしたMARIX E-100の写真。










こちらは流石というべきか、見慣れたリバーサルフィルムの色味。
空の青の出方もスカッと良い色。
最後に
今回はMARIXさんから送られてきたリバーサルフィルム&リバーサル現像液のサンプルを使って現像を試してみた。
今後MARIXさんからこれらが発売されるかどうかはまだ未定みたい。
発売が決まったらまた色々と皆様に情報を届けていきたい。
そしていつも魅力的な(面白い)物を送って頂きMARIXさんには感謝!
最後まで見て頂きありがとうございました、


