OLYMPUS純正マウントアダプターでハーフカメラのPEN-FでOMレンズを使ってみた。
こんにちは「Kio」です。
もう楽しすぎてずっと持ち歩いて撮っている。
ハーフカメラって36枚撮りを入れると単純に倍の72枚(実際はそれ以上撮れる)撮れるんので、フィルムカメラの72枚って全然終わらないんだけど、楽しすぎてどうでも良いなんでもかんでも気になるものを撮ってしまい、手に入れたばかりの嬉しさブーストと合わさってガンガンフィルムが溶けていっているw
今回はまたOLYMPUS PEN-Fの話なんだけど、「マウントアダプター」を使ってハーフカメラのPEN-Fでフルサイズ?のOMレンズを取り付けて写真を撮って来たのでそちらの紹介。
是非最後までご覧ください。
PEN-Fは一眼レフなのでマウントアダプターが使える
ご存じの通りオリンパスPEN-Fは「一眼レフであり、ハーフカメラ」
他のPENシリーズはレンズ固定の単焦点だが、PEN-Fはシステム一眼レフカメラで広角~望遠まで交換レンズが用意されている。
しかし、大きな問題が、、、、
「PEN-F用の交換レンズは標準域はそれなりに数があるが広角レンズは種類も少なく、かなり玉数も少ない」
そして、ペンF用の広角レンズや、中望遠レンズは値段もかなり高額となって来る。
そこでマウントアダプターを使ってペンFでオリンパスのOMレンズを使っちゃおう!って話だ。
しかし、OMレンズでも広角や中望遠だとそれなりに高いんじゃないの???
それはごもっとも。
でも、ペンFでOMレンズを使うとそこら辺はある程度クリア出来る。
PEN-FでOMレンズを使うと?
結果から書くと
「PEN-Fにマウントアダプターを付けてOMレンズを使うと焦点距離は約1.4倍となる」
例えばOM24mm→PEN-Fでは約34mm、OM28mm→PEN-Fでは約39mm、OM50mm→PEN-Fでは約70mmとなる。
比較的安価で多く出回っているOM28mmや35mm、は準標準、50mmは中望遠レンズと同じ感覚で使う事が出来る。
一番多く出回っているであろうOM50mm F1.4なんかは70mm F1.4という明るい中望遠として使えるんだ。
流石にOMレンズでも24mmより広角となると玉数も少なく高価にはなってくるが、PEN-F用の広角レンズよりは探しやすく、状態の良い物がある確率も高いと思う。
OM→PEN-Fアダプターを使った時の注意点
そんな良い事ばかりなら最初からOMレンズをアダプターで使えば良いのでは?
と、思われるかもしれない。
一応デメリットも存在するのでそちらも紹介。
- 自動絞り込みが使えなくなり、実絞りでの使用となる(僕の個体はプチ改造をしている)
- 純正のOM/PEN-Fアダプターは数が少なく結構高価
- 大きく、重くなる
- 換算での焦点距離が変化しているだけで、実際は元のレンズの被写界深度と、ボケ量のまま
1.OMレンズで搭載されている自動絞り機能は基本使えず、実絞りでの使用となる。
このアダプターを付けると常に絞りと連動する状態となり、PEN-Fはファインダー内に絞り値やシャッタースピードが表示されないので、撮影の際はまずレンズの絞りを開放付近にしてピントを合わせ、実際に撮影したい絞り値まで変更しシャッターを切るという作業が必要となる。
最初に開放付近に絞りを変えるのは、明るい所ならF4位まではピント合わせは楽に出来るが、F5.6~絞り込むと合わせてファインダーも暗くなりピント合わせが難しくなる為だ。
なので最初に開放付近の明るい状態でピントを合わせた上で、任意の絞りに変更してから撮影する必要がある。
これは人によってはかなり面倒で、速射性が著しく低下する。
僕はいつも撮影の時は「絞り、シャッタースピードを変更してからピント合わせをしてシャッターを切る」という手順なので、絞りが常に連動し、絞りを開放付近にしてからピントを合わせて任意の絞りにいちいち変えるのはちょっと面倒。
でもちょっとした改造でこれはクリア出来る。
下の写真を見て欲しい。
左写のOMレンズを使る側の赤丸3つのネジを外すと右の写真の様な絞り連動ピンがあるんだけど、この連動ピンを外すと
「レンズを付けた時常に開放状態となる」
要するにアダプターを介してOMレンズを付けた時に、常に絞りが連動する機能をカットするという事。
しかし、このまま撮影してしまうと、レンズの絞りを変えても常に開放状態のままなので、レンズ側に付いている「絞り込みボタン」を押しながらシャッターを切る事となる。
実際、先に絞り値とシャッタースピードを決めて、ファインダー内が明るい状態でピントを合わせ、レンズの絞り込みボタンを押しながらシャッターを切ればファインダーから目を離さず一連の動作が完了するので、撮影スタイル的に僕にはあっている。
※ピンを外すだけなので簡単には出来るが一応自己責任で。
2.純正のOM/PEN-Fアダプターは数が少なく結構高価
この純正のアダプターは実は結構レアなのか、余り数は見かけなく、あったとしても大体15,000円~18,000円位する、、、、
僕はもっと安く手に入れられたが、近年値段も大分上がってきている印象。
しかし、OMレンズを沢山持っている人は新たにPEN-F用レンズを探すよりは安上がりだと思う。
3.大きく、重くなる
これはしょうがないかな、、、
OMレンズは他のメーカーのレンズに比べコンパクトではあるが、PEN-F用レンズは更にコンパクトでOMレンズを付けると一回り、二回り位大きくなった印象は受ける。
重さも同様でOMレンズの方がアダプターを足され、更に重くはなる。
しかし、デザイン的には純正という事もあり、統一感も有り結構カッコいいと思うんだけど。
4.換算での焦点距離が変化しているだけで、実際は元のレンズの被写界深度と、ボケ量のまま
例えば28mmレンズと50mmレンズ、絞り値、撮影距離が一緒の場合
ボケ量 28mm<50mm
被写界深度 28mm(深い)>50mm(浅い)
ので、OM50mm F1.4を使って換算約70mm F1.4として使っても実際の70mm F1.4のボケ量と被写界深度にはならないので注意して欲しい。
ここら辺はデジカメでも同じ事が言えて、APS-Cセンサーカメラでフルサイズ用のカメラを使うと焦点距離は大体1.5倍になるが、50mmを使って換算75mmになってもボケの量は元々の50mmのまま。
そもそも、ハーフサイズカメラと、一般的な35mmカメラって、APS-Cとフルサイズセンサーの関係によく似ているね。
PEN-F×OM ZUIKOレンズ作例
各写真に使用レンズを記載
- 28/2=OM ZUIKO AUTO-W 28mm F2
- 35/2=OM ZUIKO MC 35mm F2
- 50/1.4=OM ZUIKO MC 50mm F1.4
使用フィルムはFUJICOLOR100
OM ZUIKOは良い写り
28/2、35/2、50/1.4をアダプターでPEN-Fに付けて撮影したスナップを見て貰ったが、全部良い写りで、ZUIKOらしい切れのある描写だ。
ハーフカメラで35mm用のレンズを使うと、通常レンズ全て使う所、レンズ中央部分しか使っていないからか、いつもよりキレが良い気がする、、、、
実際レンズのイメージサークルのどれ位の部分を使っているのかわからないけど、これってOMレンズの外周に曇りやバルサム切れなんかの個体を安く手に入れて使えるのでは??
今度周辺がガッツリ曇り、カビ、バルサム切れの個体を手に入れて試してみたい( ´∀` )
まとめ
ハーフカメラのOLYMPUS PEN-FにOMレンズで写真を撮ってみたけど実はPEN-Fは
- プラクチカ(M42)
- ニコンF
- エキザクタ
- L39(無限遠でない)
- ミノルタMD(SR)
- キヤノンFL
等各種メーカーのレンズが使えるようになる純正のアダプターが用意されているようだが、どれもかなりレアで現状ほぼ見かけない。
聞いた話だとPEN-F/Canon EOSのアダプターをかませて、EOS各レンズへ変換できるらしいがそこら辺は僕自身試していないので機会があればこちらも試してみたい。
自動絞りこそ効かなくなるが、純正のOLYMPUSのアダプターは造りもよく、豊富なOMレンズ群を使えるようになるので、今後もPEN-Fを使って行くのが楽しくなる良いプロダクトだ。
先日書いた記事「FD機でニコンFマウントレンズを使ってみた」でも書いた通り、フィルムカメラでも各マウントアダプターを使って色々なレンズで楽しめるので皆さんも手に入れたら楽しんで欲しい。
最後まで見て頂きありがとうございました。
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