「フィルムが違うとこんなに写りが違うよ」って話。作例有り
こんにちは「kio」です。
先日公開した「20種類のフィルムで青空撮り比べしてみた」に続いて「フィルムが違うと写りがどれくらい変わるか」の話です。
先日、違うフィルムで同じような被写体を撮影したらだいぶ写りが違って面白かったので書いてみる事にしました。
是非最後までご覧ください。
写真の描写を決める要素
写真の写りはフィルム、デジタルでも色々な条件で変わってきます。
ここではまず写真をみた時に感じる「描写の違い」を決める要素を紹介していきます。
フィルム、デジタル共通の描写の違いを生み出す要素。
- 撮影時の露出
- 天候、季節、撮影時間、光の当たり具合等
- シャープネス
- 使用レンズ
他にもありますがこのあたりが一般的ですね。
続いては上記に加え「フィルムカメラ」ならではの描写の違いを生み出す一番の要素。
- 使ったフィルム
- データ化時やプリント時の補正の有無(補正でも大分写りは変わってきますが、僕はお願いしても基本露出のみにしています。余りやり過ぎるとせっかくのフィルム毎の個性が無くなってしまうと思うので補正はほどほどに。補正や加工をバリバリやるなら正直デジカメでも良いと思っています。)
使うフィルムが描写の違いに大きく影響してきます。
ざっくり説明すると、この「使ったフィルム」はデジタルカメラだと「ボディー」で、ボディーに搭載された「センサー」が描写の違いに一番影響し、デジタルカメラはボディーごとにそれらが変わっているんです。
この「センサー」がフィルムカメラでいう所の「フィルム」という事になります。
そして、デジタルカメラは描写が「ボディー」に依存するのに対し、フィルムカメラは「フィルム」を変える事で描写の違いが生まれます。
なので、基本的に描写の違いを楽しむにはデジタルカメラだと「カメラボディー」そのものを変えなければいけないのに対し、フィルムカメラだと「フィルム」を交換するだけで描写の違いを楽しむことが出来るんですね。
只、これにはもちろんメリットデメリットもあります。
それについては「フィルムカメラを購入する前に知っておきたい10の事」の「フィルムカメラの写りは使うレンズとフィルムで決まる」に書いてありますので、左か下部リンクをクリックして見てみて下さい。
フィルムによる描写の違い作例
ではフィルムによって同じような被写体の写りがどこまで変わるか見て頂きます。
写真は現像、データ化無補正です。
使用フィルムは最初の写真は「FUJIFILM SUPERIA X-TRA400」2枚目は「FUJIFILM PRO160NS」です。
フィルムを変えるとこんなに違うんです。
見て頂きましたがどうですか??
最初のX-TRA400はややこってり系、2枚目のPRO160NSはかなりあっさり系ではありますが、
フィルムの違いでここまで描写は変わるんです!
そして、色味も大きく違いますが、コントラストも全く違うのがわかると思います。
どっちが好きかは完全に好みだと思いますが、実際の色味は左のX-TRA400の写真程「赤味は強くなく」、右のPRO160NS程淡くは無かったです。
もちろん使ったレンズや現像時の補正の有無によってまた結果は変わってきますが、デジタルの様に「ボディーそのもの」を変えなくてもフィルムを変えるだけでそれそれのフィルムの「個性」を楽しんで頂けます。
デメリットとしては、「フィルムが高価になってきている」「基本途中でフィルムの交換は出来ない」等ありますのでそちらは気を付けて下さい。
最後に
フィルムが違うと写りがどのくらい変わってくるか見て頂きました。
カラーの方がモノクロよりもパット見た彩度や色ノリ、コントラストの違いも目につきやすくわかりやすいですね。
フィルムカメラを使っている方は是非色々なフィルムを試して、自分の一番好きな写りになるお気に入りフィルムを探してみて下さい。
そして今年も残すところあと1か月を切ってきましたが、年末になって中々に忙しく年内の更新頻度は少し落ちそうです。
こんなゆるい記事でも多くの皆様に見て頂いているようなので頑張って更新していこうと思っています。
最後まで見て頂きありがとうございました。