【コーヒー現像】14年期限切れのカラーネガフィルムをコーヒー現像してみた。
こんにちは「kio」です。
先日Twitterで「フィルムをカメラに入れて1か月位経つと、早く撮り切らなきゃソワソワしてくる」と、投稿したら、
「わかります!」
「自分もです!!」
と、結構な数のフォロワーさん達から反応がありました。
僕はフィルムを入れたら出来れば一回の撮影で使い切っちゃって、すぐに現像して写真見たいのでちょっと長くカメラにフィルムが入ったままだとものすごくソワソワしちゃうんです。
「そういう人はそんなにいないだろうな~」と思っていたら、結構沢山いて安心しました(笑)
で、、、カメラにフィルムが入った状態でそわそわしているにも関わらず、新たにフィルムを装填して遊んでしましました、、、
今回使ったのは2009年9月に期限切れの「Kodak GOLD 100」
カメラの整理していたら見つけまして、こんなの買った覚えも無いんですが、、、
まぁ、見つけたんでちょっと遊んでやろうと思いました。
画像をクリックすると拡大します
使用期限は09/2009とあります。
自分が買っていたとしたら、約16年程「暑い日も、寒い日も、じめじめした日も、カラッカラに乾燥した日も、引っ越しにも」耐えて、家でじっとその時を待ち続けた歴戦のフィルム、、、、、
絶妙な箱の「浮き」も風格すら感じます、、、
僕は今まで期限切れフィルムは「24年前に期限切れ」を使ったのが最長、その時は思ったより良く撮れていたのですが、、
今回のKodak GOLD 100は箱も未開封ではありますが、一つ問題が、、、
期限切れKodak GOLD 100を使うに当たっての問題とは
問題とはこのフィルム「12枚撮り」なんです。
12枚撮りのどこが問題なの?
と思われる方もいるかと思います。
何故12枚撮りが問題なのかというと、、、、
現像代は12枚撮りでも36枚撮りでも一緒なんです!!!
例えば近所のカメラのキタムラさんで通常36枚撮りのフィルムを現像してスマホ転送した場合
現像料金950円+スマホ転送880円=1,830円
ですが、これは12枚撮りを現像、スマホ転送しても料金は一緒、、、
しかもちゃんと写っているかわからないのに1,830円、、、カラーネガの36枚撮り1本、ラーメンなら2杯買えちゃう値段!
只でさえフィルムも値上がりしているのに、何も写ってなかったら1,830円をドブに捨てるようなものです。。。
今となっては「業務用Kodak GOLD 100 12枚撮り」はレアなので箱ごとコレクションでもしようかとも考えましたが、、、
ここで、ちょっと思いついちゃったんです。
そうだ!コーヒー現像してみよう!
「そういえば以前、カラーネガフィルムをモノクロ現像した事あるよな~、、、、」
「コーヒー現像するのも面白そうだな、、、」
ハイ
また悪い癖が出ました(笑)
思い付きでこの期限切れフィルムを「コーヒー現像」する事に決定!
ここで冒頭の話に繋がるんですが、撮り切ってない中途半端なフィルムがカメラに入っているのに(因みに7台w)新たにフィルムを入れるという暴挙に出る事に、、、
「そんなことばかりしてるから中々撮り切らないんだ!」
という声がどこからか聞こえてきたような気もしますが、スルーして。
それなりに長い年月を経ているので、カールがキツイと予想し、逆巻きの「Rollei 35」に装填しました。
カラーネガフィルムをコーヒー現像するとどうなるか?
このサイトでも取り上げている「コーヒー現像」ですが、これは基本「モノクロフィルム用」の現像処理。
そして「カラー現像」と「モノクロ現像」ではそもそも手順も使う薬品も違います。
カラー現像はざっくりいうと、
- 発色現像
- 漂白
- 停止
- 定着
- 水洗い
- 乾燥
という工程が必要です。
そして、今回のコーヒー現像は「モノクロ現像」なので
- 現像
- 停止
- 定着
- 水洗い
- 乾燥
現像も色を出す処理では無く、潜像を出すためだけの処理で、漂白処理もしません。
でもこれで取り合えずスキャンで「モノクロ」写真として見れるくらいにはちゃんと像が出るんです。
コーヒー現像データ
2023年13本目のモノクロ現像(これをカウントしてよいのかw)
コーヒー現像の詳細は以前書いた記事の通り「Caffenol-C-M」としました。
使用カメラ:Rollei 35
使用フィルム:2009年期限切れカラーネガフィルムKodak GOLD 100
現像液:Caffenol-C-M
現像時間:25℃ 15´00(60/60/5)
一応Caffenol-C-Mのレシピも
Jobo現像タンク1回分250ml
- インスタントコーヒー10g
- セスキ炭酸ソーダ14g
- アスコルビン酸(ビタミンC)4g
これらを少量のお湯で上から順番にしっかり溶かして水を足し250mlにして使用。
作例
ここからお待ちかね?の作例。
期限切れという事もあり今回はISO100のフィルムをISO50として撮影。
スキャン後多少ライトルームにて調整してあります。
カラーネガフィルムをコーヒー現像しても一応写真は撮れる。
思ったよりちゃんとモノクロ写真として写ってますね(笑)
作例は5分位で近所で撮ったので適当ですw
しかもカール対策でわざわざ逆巻のローライ35に入れたのにすぐ撮り切ってしまったので、意味無し(笑)
ピントが甘い感じなのはフィルムのカールのせいで、スキャン時にちゃんと平面になってなかったせいで、ネガ自体をルーペで見るとちゃんとピントも来ています。
コントラストも低く、眠い感じですし、粒状感も大分出ています。
これでも少しコントラスト上げて、粒状感も軽減処理をしてこんな感じ。
結論 カラーフィルムをモノクロ現像は出来るけどおすすめはしない
今回は期限切れカラーネガフィルムをコーヒー現像でモノクロ処理をしてみました。
12枚撮りなので近所でどうでもいい物を撮って、仕事終わって帰宅した後、深夜に現像して、ドライヤーで乾燥、スキャンという強行軍(笑)
現像代をケチって完全思い付きでしたが、まぁ取り合えず画は出たので成功でしょう。
カラーフィルムをモノクロ現像は出来るけどおすすめしません(笑)
カラーネガのベースがちゃんと抜けないですし、このフィルムを写真店に持って行ってプリントしてもらおうと思ってもおそらく断られます。
画像を見てもわかるように画質も悪いですし、今のカラーネガフィルムの高騰のこの時期にマネする人はいないと思いますが、やる場合は自己責任で遊んでみてください。
最後まで見て頂きありがとうございました。