【モノクロ現像データ】MARIX MX-19でILFORD HP5+400を現像してみた。
こんにちは「Kio」です。
MARIXより新たに発売された6種の現像液の内の一つ、「MX-19(Kodak D-19ベース)」。
このMX-19は
- 硬調
- ハイライトが特に伸びる
現像液。
これまでMARIX200、400は勿論、MARIX以外の「オリエンタルニューシーガル100」、「ケントメア100」を現像し、現像データと作例を書いてきたが、今回は
「ILFORD HP5+400」×「MARIX MX-19」の組み合わせで撮影、現像したのでそちらの現像データと作例を書いて行こうと思う。
ぜひ最後までご覧ください。
ILFORD HP5+400 について
今回使用したフィルム「ILFORD HP5+400」について。
このフィルムざっくり特徴を書いて行くと
- 旧乳剤使用のトラディショナルタイプフィルム
- 公称感度はISO400
- 増感もそこそこ使える
- ラチチュードも広い
- コントラストは控えめで諧調が良く出る
このフィルムにコントラストが高めに出るMX-19を組み合わせるとどんな感じになるのか試してみたくなって使う事に。
現像データ
使用フィルム:ILFORD HP5+400
使用カメラ:Canon EOS 7
使用レンズ:Canon EF 28-105mm F3.5-4.5 USM
使用現像液:MARIX MX-19
現像処理:MX-19 1+1 21℃ 10´00(30/60/3)
スキャン/データ化:VALOI easy35/ライトルームモバイル反転現像
※データ化の際ネガポジ反転とカラーバランスを白黒にし、明るさのみの調整。その他コントラスト等の調整はしていない。
MX-19×ILFORD HP5+400作例
愛用しているビルケンシュトックのKyoto 輝度差が大きく、メリハリのある描写
日が沈んだ頃の土手
粒状感が結構多く見える
アジサイももうすぐ
ハイライトは盛大に飛んでるがこれくらいでも良い気がする
ガード下
厚めの雲に覆われた日だった。なんだかのっぺりした印象を受ける
朽ちたトラック
夜の犬の散歩。ストロボ撮影。
MX-19×ILDORD HP5+400の感想
作例見た貰ったが、どう感じただろうか?
僕の感想としては
- 強い光のハイライトは伸び、輝度差が多い所ではメリハリがある写りになる
- コントラストは標準現像液で処理したHP5よりは付く
- シャープネスは普通
- 粒状感は多め
という感想。
黒の締まりも良い。
現像済みのネガを見たが、少し濃い目に出ていたので今回の21℃なら9´00、20℃なら9´30~10´00位が良さそう
この現像データを基準に色々時間、温度、撹拌方法等を変えて、自分の好みに仕上げてみて欲しい。
MX-その他フィルムとHP5×MX-19の写り比較
次は、「ケントメア100、MARIX400×MX-19」、まだ公開はしていないが「JCH STREETPAN400×Rodinal」の各組み合わせと、今回のHP5×MX-19現像分の比較写真。
大体似たような被写体と並べて比べてみた。
※全部無補正
日陰でのポスト。「木」部分を見ると、グレーは良く出てくれているのがわかる
最初はMARIX400×MX-19
こうしてみると圧倒的にMARIX400のコントラストが高い。
JCHストリートパン400はロジナールでの処理だが、そもそも高コントラストフィルムなのでガッチリとしたコントラストが出ている。
数枚、別フィルムと比べてみたが、やはりMX-19はハイライトが良く伸びる印象で、全体的に硬調、コントラストは高めになる印象だ。
最後に
MARIX MX-19とHP5の組み合わせで現像してみたが、曇りの日が多かったのはは少し残念だった。
前回MARIXから6種類の現像液発売の記事を書いたが、書いた時は未発売の
- MX-T2(Kodak X-tolベース)
- MX-P3(ILFORDマイクロフェンベース)
の2種類も販売を開始し、新発売の6種と既存のMX-76(Kodak D-76ベース)を合わせて全7種類のラインナップとなっている。
カラーネガフィルムはどんどん種類も減ってきているが、モノクロだとまだまだフィルムも豊富にラインナップされているし、現像液も色々と揃っている。
いまフィルムで楽しむのにはモノクロフィルムの自家現像が余り難易度も高く無く、良いのではないだろうか?
MARIXから新発売された6種類各メーカーの【復刻】ともいえる現像液はそれぞれ特徴があるので、皆さんも好みの現像液とフィルムの組み合わせを見つけて欲しい。
次回はMX-P3でMARIX400を使って現像してみようと思っている。
最後まで見て頂きありがとうございました。