【モノクロ現像データ】フィンランドからやって来たモノクロフィルム「Santa RAE 1000」EI400作例
こんにちは「kio」です。
先日書いた記事「SantaColor100」と一緒にMARIXフィルムの肥田社長から頂いたモノクロフィルム
「Santa REA 1000」を使ってスナップしてきましたのでご紹介したいと思います。
「SantaColor100」のレビューはこちら
是非最後までご覧ください。
Santa RAE 1000フィルムについて
こちらのフィルム、見た目からしてとてもカワイイ「サンタ」が印刷され、キャンディーの様に紙で巻かれたパッケージをモノクロフィルム愛好家の方であれば見たことがある方も多いかと思います。
これは先日「MARIXフィルム」の肥田社長がフィンランドを訪問した際に訪問先の「kameratori」さんから頂いてきたそうです。
それをSantaColor100やモノクロ400の長巻等と一緒に社長から頂いたのですが、、、
この「Santa RAE 1000」ですがもう今後生産されることは無いらしいです。
何故生産されることは無いのか???
その理由についてもちょっと書いて行きたいと思います。
Santa RAE 1000が何故今後生産されないのか?
その理由については「kameratori」さんのHPに書いてありますので翻訳ソフトで変換した文を掲載させて頂きます。
しばらくの間、自社製フィルムとしてサンタの白黒フィルムを販売していますが、これには常に秘密がありました。最近までそれは私たちが誇りに思っていた秘密でしたが、最近の出来事は私たちの見方を変えました.
このフィルムストックは世界中で入手できませんでしたが、私たちは皆さんのために作る方法を見つけました. 大量のフィルムを購入し、手作業でスプールして、サンタの生産過程で 10,000 以上のロールを作成しました。しかし、そのすべてが終わりに近づいています。
真実は、サンタ映画はロシアの航空監視フィルムから作られているということです. この映画はまだ制作されており、利用可能であり、ビジネスとして私たちに利益をもたらしていますが、ロシアで政権交代が起こるまで、これ以上制作することはありません. ウクライナでの戦争は終わらなければなりません。
現在、この特別なフィルム ストックは 5,000 ロール以上用意されています (35mm と 120 の両方)。この状況が進行するにつれて、私たちは何ができるか、どのように支援できるかを考えました。なりにくい状況です。
フィンランド出身の私たちは、何千もの戦車を持った何十万もの男性が東からあなたに殺到するのがどのようなものかを理解しています. 私たちの家族は戦争から 80 年経った今でも傷跡を持っているので、ウクライナの人々の回復プロセスがどれくらいかかるかを知っています。
私たちは映画を販売し、すべての費用を困窮しているウクライナの家族に寄付することを決定しました。それがすべて売却された場合、人道支援に約35,000 ユーロを投入することになります。寄付額と寄付先の特定の慈善団体に関する最新情報は、サンタ フィルムの Instagram ページ (@Santa1000) に投稿されますので、興味がある場合はチェックしてください。
それ以外の場合は、映画界に結集してこの映画に別れを告げ、専制政治と戦うウクライナの友人や同盟国を支援するようお願いします。
– Kamerastore.com のサンタチーム
kameratori HPより引用
との事、、
ロシア製のフィルムを使っていたため、ロシアにお金が流れない様に、もう購入せず、残った分は販売し、その売り上げすべてをウクライナに寄付するという事ですね。
このような理由によって今後基本的には新たに作られる事は無いフィルムだと思います。
同じロシアのフィルム「SILBERRA・シルベラ U400」というものと同じと書いてあるサイトなんかもありますがどうなんでしょう??
取り合えず今回はこのSanta RAE 1000を使ってスナップしてきましたので現像データと作例をみて頂きます。
撮影機材
- Nikon F2フォトミック
- Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL Ⅱs
使用フィルム 薬品
- Santa RAE 1000 EI400
- SUPR Silversalt
- FUJIFILM スーパー富士フィックス
- FUJIFILM QW
- FUJIFILM DW
現像データ
- SUPR Silversalt 1+20 22℃ 9‘00 (30/60/1)
- スーパーフジフィックス5‘15
- 水洗い
作例
このフィルムISOで言うと1000なのですが、現像データを見る限り明らかにISO1000は無いだろう、、、という事でEI400での撮影をしてきました。
Santa RAE 1000を使っての感想
まず最初に伝えたい事が、、、
このフィルムベースが異常に薄く、リールに巻くときめちゃめちゃ苦労しましたw
通常のフィルムに比べ、ペラペラで、腰も弱いので使うリールはかなり選ぶと思いますし、最後の一枚を巻くとき強めに巻くとパーフォレーションがちぎれるのではないか、、、、と思うのでリールに巻き取る際や、巻き上げの時は注意した方が良さそう。
このベースの薄さはロシアのフィルム「シルベラ400」も薄いベースらしいのでやはり中身は同じなのかな?
写りに関しては、このフィルムは「高コントラスト」と紹介されていますが、自分で使ってみて思った事は、
高コントラストには感じず「公称感度は1000だが、実効感度は400程度で、1000に増感した時は高コントラスト??」
増感すると基本的に大体高コントラストになりますし、最初に現像データを調べた時にEI1000だと処理時間が結構長く、増感しているのではないかと思いました。
実際EI400で撮影した作例を沢山見て頂きましたが、高コントラストではないですね。
階調もグレー〜ブラックがよく出ていて、日陰や室内での描写はしっとりした感じで嫌いじゃない、粒状感はそこまで多くない。
SPUR Silversalt現像液の特性もあるかもですが、シャープネスは高いですね。
最後に
ちょっと珍しいカワイイパッケージのモノクロフィルム
「Santa RAE 1000」の現像データと作例見て頂きました。
今このフィルムはEI1000で撮影しているので、公称感度での写りはどのような感じになるのか近々お見せ出来るかと思います。
最後まで見て頂きありがとうございました。