【モノクロ現像データ】中判、120フィルム/ZEISS IKON SUPER IKONTA 532/16 作例と120フィルムのムラが出辛い現像方法。

フィルムカメラ

こんにちは「kio」です。

【モノクロ現像データ】記事もなんか久々な気がしますが、相変わらずモノクロは週2本~3本くらい現像はしています。

今回は120フィルムを使う中判カメラ「ZEISS IKON SUPER IKONTA 532/16」を使ってスナップしてきましたのでその現像データと作例です。

合わせて、120フィルムのムラが出辛い処理方法についてもちょっとだけ紹介してみます。

是非最後までご覧ください。

使用したカメラ【ZEISS IKON SUPER IKONTA 532/16】について

今回使用したカメラカタカナで書くと「ツァイス・イコン スーパーイコンタ」と呼びます。

このスーパーイコンタ532/16ですが1936年~1950年頃まで発売されたカメラで、120フィルムを使う蛇腹式で6×6の所謂「ましかく写真」が撮れる中判カメラ。

実はこのカメラちょっとややこしく、「呼称」が沢山あるんです。

そもそもツァイス・イコンでは「距離計」が組み込まれている機種は「スーパー〇〇」と呼ぶのですが、海外では型番である「532/16」とかで読んでいるようですが、日本だと6×6の物を「スーパーシックス」6×4.5は「スーパーセミイコンタ」、6×9のものは「スーパーイコンタ」と呼ばれているようですね。

しかし、ウェブなどの販売ページや紹介ページでは6×6のものは「スーパーシックス」「スーパーイコンタ532/16」「スーパーイコンタシックス」等、色々な呼称が使われてちょっとややこしいので購入する場合は注意が必要です。

今回のカメラは6×6なので日本的に言うなら「スーパーシックス」、この個体は「オプトンテッサー80㎜ F2.8の単層コーティング」ですし、レンズシリアルから年代は1946年以降の物で「スーパーシックスⅡ」となります。

↑もうこの時点でややこしいですね、自分て書いていて混乱してきました(笑)

このカメラについては後々「カメラレビュー」として詳細を書いて行きますのでお楽しみにしていてください。

ツァイス・イコンのカメラは以前「コンテッサ35」を紹介していますので宜しければそちらもご覧ください。

次は現像データの紹介です。

撮影機材

  • ZEISS IKON SUPER IKONTA 532/16
  • Opton-Tessar 80mm F2.8

使用フィルム 薬品

  • ILFORD DELTA 100(120)
  • Kodak D-76
  • FUJIFILM スーパー富士フィックス
  • FUJIFILM QW
  • FUJIFILM DW

現像データ

  • D-76 1:1 21℃ 10‘30 (10/60/3)初期撹拌は撹拌棒による4回の左右回転(下記に詳細手順有り)
  • スーパーフジフィックス6‘00
  • 水洗い

作例

作例は120フィルム丸々1本分12枚です。

近所のネコ、この距離が彼(彼女)のパーソナルスペースみたいで、これ以上近づくと逃げちゃいます
ちょっとオーバーでしたね
ガスたスタンド
ガスボンベたち
奥の建物めちゃめちゃ斜めってますね
良く撮りに来る駅前の飲み屋通り
ごちゃごちゃした飲み屋通りの電線
飲み屋さんのオブジェ
最初の写真とは別の通り
服屋さんのショーウィンドウ
こういった写真見つけると撮っちゃいます
12枚目、裏技ちょっと失敗して途中で切れたので3:2にしました

写真の感想

作例としてフィルム1本分12枚見て頂きました。

正直ただの散歩スナップですし、天気の悪い中無理やり撮って来たのでたいした写真は無いです(笑)

でもこのカメラの描写の感じは伝わったかなと思います。

写りも、今更ですが、本家テッサーはピント面はシャープで解像度もバッチリ、大体F5.6~F8での撮影でしたが、立体感がある良い写りですし、諧調も良く出ていますね。

空が真っ白になってしまいましたが、本当の空も曇っていて真っ白だったのでこんなもんですね、、

そして、実はこのカメラフィルムカウンターが11枚しか付いておらず、普通に撮ると11枚しか撮ることが出来ない「超ブルジョア仕様」なんですね。

でもちょっとした裏技で12枚撮れるのですが、久々に使ったせいかすっかり裏技をやるのを忘れていたので12枚目が足りなくて半端だったので3:2にトリミングして載せています。

この裏技を使うと12枚目までしっかり撮る事が出来るのでフィルムが高い今はおすすめのテクニックです。

※裏技はイルフォードと富士フィルムの物であれば成功率90パーセント以上の確率で12枚目までしっかり撮る事が出来ます(当社調べ)

この裏技については今度書く予定の「フィルムカメラレビュー」ででも詳しく説明しようと思います。

120フィルムの現像でムラを出さない(ほぼ出したことが無い)処理方法

最後に120フィルムで現像ムラに悩んでいる方を結構見ますので、自分なりのムラが出ない(ほぼ出したことが無い)処理方法を紹介してみます。

そもそも現像の撹拌の方法等は人それぞれ細かいやり方はあるかと思いますし、自家現像してない方や、ムラなんか出た事無いよ!って方はスルーしてください。

ます、120フィルム現像時に良くあるムラとしては「リールに触れている部分、フィルム両サイド端」が圧倒的に多いと思います。

そして、120フィルム現像時の処理が「撹拌を速く、強く」すると特にこの両端部分にムラが出来やすいと思っています。

通常135フィルムの処理は初期30秒から60秒程度の倒立撹拌の後30秒から60秒毎の撹拌となっており、135フィルムであれば撹拌の強さ、速さはどんなのでも現像ムラはリールにしっかり巻けてさえいれば出たことがありません、しかし、120フィルムはいつもの135フィルムと同じ処理方法だとかなりの確率で両サイドに現像ムラが出てしまいます。

そこで僕なりに今までほぼ現像ムラが出ないで処理できる方法をちょっと紹介してみます。

まず、使っている現像タンクは「パターソンptp115」、135フィルムなら1度に2本、120と220なら1本処理出来るタンクです。

※このパターソンのタンクは撹拌棒を備えていて、この撹拌棒をくるくる回すことによっても撹拌する事が出来ます。

120フィルムで現像ムラが出辛い処理方法

  1. 現像液注入後「撹拌棒を左右4回転」。
  2. その後60秒毎に10秒で2~3回の倒立撹拌を規定時間まで繰り返す。
  3. その後の停止、定着、水洗い、乾燥は通常と同じ。

この処理方法で「現像ムラ」をほぼ出したことはありません。

そして、この初期撹拌は撹拌棒、その後倒立撹拌を60秒毎という方法はパターソンの説明書に書いてある現像方法なんですね。

撹拌棒の無いタイプの現像タンクだとこの方法は使えませんが、初期撹拌を10秒程ゆっくりとした倒立撹拌にして、その後の倒立撹拌を60秒毎にゆっくりすると、比較的ムラなく処理できると思いますし、LPL等のステンレス製タンクより、プラスチック製で中心にパイプが貫通しているタイプの方がムラは出づらい印象でした。

このパターソンの「スーパーシステム4」シリーズのタンクはこのサイトでもたびたび登場する「かわうそ商店」さんや「SILVER SALT」さん、「ヨドバシカメラ」や各種ネットショップ等でもで取り扱いがあります。

自家現像をしている方で120フィルムでの現像ムラに悩まされている方は一度この方法を試してみてください。

只、あくまでも自己流の手順なのでこの方法で現像ムラが出ても僕は責任は撮れませんのであしからず(笑)

さいごに

ツァイス・イコン スーパーイコンタ532/16スナップ撮影作例と現像データ等紹介していきました。

久々の可動だったのですが、シャッターにも粘りは無く、蛇腹も破れ、ピンホール等は無く快調に動いてくれました。

古い国産の蛇腹はかなりの確率で何かしら問題が出てくるので、やはり蛇腹の丈夫さはドイツ製の物は素晴らしいです。

中判カメラで撮影した写真は135フィルムの物と比べてシャープで大きく気持ちが良いですね。

他にも中判カメラは色々あるのですが、使ってなさ過ぎて動作確認と整備が必要な物ばかりです。

せっかく久々に「スーパーイコンタ532/16」を出したので暫くこのカメラも使って中判を楽しもうと思います。

最後まで見て頂きありがとうございました。

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