【コーヒー現像】モノクロ現像データ FOMAPAN 200/Nikon F3/Ultron 40mm F2 スナップ 作例

FOMAPAN200/ARISTA EDU 200/モノクロMARIX 200

こんにちは「kio」です。

以前【実験】インスタントコーヒーで現像してみた、、、という記事をアップしました。

コーヒー現像
「コーヒー現像」の記事一覧です。

今回はFOMAPAN 200を使ってコーヒー現像してみました。

インスタントコーヒーでの現像液「Caffenol C-M」のレシピは上記リンク、過去記事に書いてあありますのでそちらも見て下さい。

久々にコーヒー現像した理由

前回のコーヒー現像から少し時間が経っていますが、何故このタイミングで久々に「コーヒー現像」をしたかというと、

「おさらい、練習」

です。

実は友人の娘さん(小6)の夏休みの自由研究で、「ピンホールカメラ」、と「モノクロフィルムの現像」の仕組みを調べるという事で、教える事になったので一応自分自身が思い出すためにおさらいとして「コーヒー現像」をやる事にしました。

最初はピンホールカメラ作りから始めようと思ったのですが、面倒くさい、、、大変なのでピンホールカメラはキットを購入。

渡したフィルムは「Rollei RPX100」

組み立てを手伝って、フィルムの入れて、取り扱いや、撮り方の説明して、近所の公園で何枚か撮ってきました。

さて、残り上手く撮れてるかな???

コーヒー現像簡単におさらい、レシピ

さて、そんなこんなでコーヒー現像の話に戻りますが、ここで「コーヒー現像」について、ちょっとおさらいと、レシピの公開です。

一般的にモノクロを自家現像する場合は市販されている「現像液」を使用します。

僕が最近よく使っているのは「Kodak D-76」「Kodak X-TOL」「Rollei SUPERGRAIN」辺りです、以前はフジフィルムの「スーパープロドール」や「ミクロファイン」等も使っていましたが、最近余り使っていません。

この現像液は光を当てたフィルムに潜む「像」を出す為の薬品が使われているのですが、「コーヒー現像液=Caffenol C-M」の材料である「インスタントコーヒー」や「アスコルビン酸=ビタミンC」が「像」を出す薬品と同じ成分を含むため結果現像が出来るという仕組みです。

以上の説明はかなり簡略化していますので、詳しくは色々調べてみて下さい

一応レシピも載せておきます。

Caffenol C-M現像液100mlあたりに使うもの

ご自分の使っている現像タンクに併せて作ってください

  • インスタントコーヒー 4g/100ml
  • セスキ炭酸ソーダ   5.4g/100ml
  • ビタミンC      1.6g/1.6g

今回は35mmフィルム1本で250ml使うので、インスタントコーヒー10g、セスキ炭酸ソーダ13.5g、ビタミンC4gで作成しました。

作り方

  1. 少量の熱めのお湯でインスタントコーヒーをよく溶かす。
  2. 残りの水を加えセスキ炭酸ソーダをよく溶かす。
  3. 最後にビタミンCを加えよく溶かす。
  4. 泡が出てくるので落ち着くまで5分程置いておく。

※注意点としては上記の順番で一つ一つしっかり溶けるまでしっかり撹拌してください。

混ぜている途中何とも言えない不思議な臭いがしますが大丈夫です(笑)

これで今回使う「Caffenol C-M」の完成です。

あとは撮影済みのフィルムをリールにセットしていつものモノクロ現像と同じように現像するだけです。

次は撮影機材と現像データ

撮影機材

  • Nikon F3
  • フォクトレンダーウルトロン40mm F2
  • Y2フィルター使用

使用フィルム 薬品

  • FOMAPAN 200
  • Caffenol C-M
  • FUJIFILM スーパー富士フィックス
  • FUJIFILM QW

現像データ

  • Caffenol C-M Stock 23℃ 13‘10 (60/60/10)1秒に1回撹拌の速めのペース。
  • スーパーフジフィックス7‘30
  • 水洗い

作例

スキャン時無補正です。

風で紙がぐちゃぐちゃになってしまった奥さん。
ちょっと露出オーバーでしたね。
休憩に立ち寄ったカフェに置いてあった置物。
何十年ぶりにコーヒーフロート飲みました。コーヒーをコーヒー現像。
最近はどこの店も店内禁煙ばかり。外に置いてある灰皿も余り見かけなくなってきました。

Nikon FEを使う奥さん。
風鈴の音涼し気でした。
凄い格好で写真撮ってますね(笑)
寄って撮るとピントも浅くなります。
ガラスに写った自分。

コーヒー現像感想

今回のカフェノールC-Mは本来ならISO100までのフィルムに使用できるとの事でしたので、今回はISO200のフィルムに使って大丈夫かな?とドキドキしながら使ってみましたが問題なく使えました。

通常ハイスピードのフィルムに使う場合は「ブロムカリ」という薬品を足すらしいのですが、僕のコーヒー現像のコンセプトは「身近なもので現像する」なのであえて足さずに使ってみました。

この「ブロムカリ」を入れずにハイスピーフィルムを現像すると高確率で「カブリ=真っ黒になって像が出ない」現象があるらしいので一応これからコーヒー現像してみようという方はISO100までのフィルムでやった方が良いかもしれませんね。

現像の出来はというと、やはりやや軟調ではありますが、以前「コーヒー現像」した時よりしっかりコントラストは付きましたか、これはY2フィルターの効果かもしれませんね。

T粒子使用のフィルムにしては粒状感はやや出ている印象。

それと、思ったよりシャープに写っていましたね。

しかしこのシャープさはフォマパン200がT粒子というのと今回使ったウルトロン40mm F2による所が大きいと思います。

最後に

久々にコーヒー現像してみましたが、ISO200フィルムでも今回はしっかり現像する事が出来ました。

最初コーヒー現像しようと、色々調べていたのですが、コーヒー現像は像がしっかり出ない、や薄い、ベースにコーヒーの色が付く等、書いている方が多くちゃんと出来るか不安になりましたが、実際やってみると全くそんなことは無く、しっかり像も出て、ベースにコーヒーの色が付く事も無かったですね。

これは使うコーヒーの種類で変わるのかな??

今の所満足な結果なのでしばらく同じコーヒーを使い続けようと思います。

最初に書いた友人の娘の自由研究でも「コーヒー現像」上手くいきそうです。

最後まで見て頂きありがとうございました。

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