【フィルムカメラレビュー】二眼レフカメラ「ROLLEICORD Ⅳ」
こんにちは 「kio」です。
久々に【フィルムカメラレビュー】。
というより、久々の投稿。
今回は二眼レフの「ROLLEICORD Ⅳ」
二眼レフについてはwikiのリンク貼っておきますので詳しくはこちらをどうぞ(丸投げ)
→二眼レフwiki←
今回はこの「ROLLEICORD」を使って撮影してきましたので、使用感や、アクセサリー類について、作例等書いていきます。
是非最後までご覧下さい。
ROLLEICORDも沢山ある、Ⅳを選んだ理由。
ROLLEIの二眼レフといえば「ROLLEIFLEX=ローライフレックス」がとても有名かと思います。
でも僕が買ったのはローライフレックスの廉価版とも言われている「ROLLEICORD=ローライコードⅣ」
ローライコードですが、初代ローライコードが発売されたのは1933年。
そして最終機であるローライコードⅤbが発売されたのは1962年と、約29年にわたり発売されていた「フランケ&ハイデッケ社」の二眼レフカメラ。
初代から数えると、とても沢山の種類があります。
僕が持っているローライコードⅣは1957年の発売。
そして今回なんでローライコードⅣを選んだのか???
ざっくり理由は4つ
- ローライフレックスに比べ小ぶりで軽い
- Ⅳからフィルム室の内面反射対策バッフルが設けられている
- 絞り羽根が10枚と多く、なんかカッコいい(初期のⅤ型でも10枚羽根の物もあるらしい)
- Vaからピントリングが左になったり、LV(ライトバリュー)方式になっているので、右側で巻き上げ、ピント、LVじゃない方が見た目も使い勝手も良さそうだったから。
以上の4つの理由でⅣ型を選んでいますが、これは完全に自己満足の好みですので色々ローライコードを調べた上でお好きな物をチョイスして頂ければと思います。
ローライコードⅣのスペック
- シャッターはシンクロコンパーB,1〜1/500 M,X切り替え
- 120フィルム使用6×6のましかく写真が撮れる
- スタートマーク合わせ、自動巻き止め
- シャッターチャージ、レリーズワンレバー式
- 撮影レンズはシュナイダークセナー75mm F3.5 3群4枚のテッサー型
- ファインダースクリーンはフレネルレンズ無しで、四隅はやや暗い
- 絞り羽根は10枚 F3.5〜F22まで無段階調整可能
- フィルター、フードは「Bay1(ベイ1、B30)」という規格のバヨネット式
スペック的にはこんな感じ。
ローライコードⅣはアクセサリーも豊富
上記スペック欄でも紹介した通りこのローライコードⅣはBay1規格のフィルター、フードが使えます。
このBay1はB30とも呼ばれていて、国産の二眼レフ等はBay1(B30)規格の物が多くローライ純正の物と合わせると、数多くのレンズ周りのアクセサリーを使うことが出来ます。
僕が使っているローライコードのアクセサリーは
- ローライ純正フード
- Bay1 Yashica UVフィルター
- ローライ純正イエローフィルター
- ローライナー1 1m~45cm迄接写する事が出来るアクセサリー
- ショートレリーズ
フードとフィルター類はBay1(B30)という規格の物であればローライコードに限らず使う事が出来ますが、ビミョーに合わない場合もあるとか無いとかなので一番が現物合わせするのがイイですね。
純正のフードのリンクを貼っておきましたが、探せばもっと安くありますので是非探してみてください。
フィルターも、僕はヤシカ名のBay1規格のUVフィルターをビューレンズに使っていますがなんの問題もなく使えました。
そして純正のイエローフィルターなんですが、下部写真フィルター枠正面に「-1.5」とありますが、SNSのフォロワーさんの情報や自分で試してみて、この「-1.5」は1絞り半の補正値みたいです。
一般的なフィルター等の「露出倍数」で考えると「1.5」は半絞りですが、このローライ純正フィルターに関しては違うみたいですね。
例を挙げると、F8でSS1/250だった場合から-1.5絞りでF4.8とSS1/250なんですが、大体のフィルムカメラはF値の中間地は選べてもそんなに細かく出来ないと思いますので、今回は「-1絞り」として計算して撮影してきました。
次は「ローライナー1」
別名「プロクサー」とも言って、接写する為のアクセサリー。
ローライナーは1~3まであり、それぞれ寄れる距離が変わってきます。
僕が持っているローライナーは「1」。これは1m~45cmの間で撮影が出来る物、2や3だとかなり寄れますが、ちょっとしたテーブルフォトや普段使い位なら「1」が使いやすいと思います。
このローライナーは基本2枚組になっていて(初期型はつのパーツでの構成ですが、基本的には使い方は一緒、僕が持っているローライナーは初期3つのパーツ)、厚い方を上部ビューレンズ、薄い方を下部テイクレンズに付けて使います。上部に付けた厚い方は微妙に傾斜が付いておりパララックスの補正が出来る様になるのですが取り付けの位置が決まっていて、写真の様に「赤いポッチ」が上を向くように付ける必要があります。
そして最後は「ショートレリーズ」。
こちらはUNさんからリリースされている現行品で、ローライコード特有のシャッターチャージとレリーズが同じレバーなんですが、これを付けることでシャッターボタンのような感覚で使うことが出来るのです。
※ここで注意
ショートレリーズで浅くシャッターを切ってしまうと次の巻き上げが出来ない場合があります。
そうなるともう一度シャッターをチャージしてレリーズしなければいけないので必然的に多重露光になってしまいます。
これはショートレリーズを深く押し込むか、本体側のレリーズを使えば解消されます。
これ以外でシャッターを切ったのに巻き上げが出来ないのはカメラ側の不具合です。
個体差もあるかもですが、僕の整備済みのⅣや、V、Vaでも同様の症状を確認したので、ショートレリーズを使う時はお気を付けて下さい!
それさえ気をつければかなり使い勝手の良いアクセサリーです。
そして更にローライコードには各種純正カラーフィルターや、ラバーフード、等も豊富にあります。
純正の物だけで揃えてみるのも良さそうです。
もっと色々書きたい事はあるけどまずは肝心の写り。
何はともあれ作例を。
二本分作例なので写真多めです。
2023 No.42
使用フィルム:ARISTA EDU 100
現像液:Rodinal 1+50 20℃9’00(10/60/2)
ここから2023 No.43
使用フィルム:ARISTA EDU 100
現像液:Rodinal 1+50 21.5℃8’50(10/60/2)
二眼レフは最高に楽しい。
作例を見て頂きました。
写りも流石にドイツの名レンズ「シュナイダー クセナー」
写真の良し悪しは置いておいて(笑)しっかりとした描写をしてくれていますね。
ファインダーはフレネルレンズが入っていないタイプなのでやや暗めですが、実際に野外で撮る分には目が悪い僕でもストレス無く使う事が出来ました。
色々なフィルムカメラを使っていますが、やはり一眼レフとは全く違った良さがあり、一枚一枚上からファインダーを覗いてゆっくりと撮影するのに二眼レフという選択肢もアリなのではないでしょうか?
毎回、毎回書いている気もしますが、フィルムも高騰している中、モノクロフィルム自家現像なら、まだまだ戦える!!!
これからもフィルムカメラで楽しんでいこうと思います。
次はローライコードに入れるフィルムはFUJIFILM のPRO400HかPRO160NSどちらにしようか?モノクロをもう1本撮るかで悩んでいます。
カメラにフィルムを何にしようか悩んでいる時間もとても楽しい時間ですね。
最後まで見ていただきありがとうございました。
おまけ
ローライコードの銘板左にある「DBP」は戦後の「ドイツの連邦特許」、右の「DBGM」は「ドイツ連邦実用新案」の意味らしいです。(俺調べ)
ちゃんとしたソースを見つけられなかったので小ネタ、参考程度に(笑)
違ってたら教えて下さいね〜〜!!