2倍撮れる「魅惑のハーフカメラ」 その3 「FUJIFILM TW-3」(TWING)

フィルムカメラ

こんにちは「kio」です。

「魅惑のハーフカメラ」と題して過去2つの記事を書きましたが、今回紹介するのは「FUJIFILM TW-3」(TWING、ツイング)というカメラです。

「FUJIFILM TW-3」

恐らくこのカメラを知っている方、使っている方は余りいないと思いますが個人的にとても好きなカメラなので今回は取り上げてみようと思います。

「FUJIFILM TW-3」はこんな人におすすめ

  • 言わずもがな、「ハーフカメラ」なので通常の2倍撮影できる。
  • 人と被らない、ちょっと変わったカメラが欲しい
  • ちょっと望遠でも撮りたい
  • とにかく何も考えずに写真をガンガン撮りたい
  • とにかくコンパクトで軽いカメラが欲しい

以上の点がおすすめポイントです。

では次から「おすすめポイント」の解説をしていきます。

「ハーフカメラ」なので通常の2倍撮れる

これはこのシリーズでは間違いなく入ってくるポイントですね。

過去の「魅惑のハーフカメラ」シリーズでは全て言っていますがもう一度。

ハーフカメラなので24枚撮りなら48枚、36枚撮りなら72枚撮れてしまうんです!!

人と被らない、ちょっと変わったカメラが欲しい

ハーフカメラといえば「PENシリーズ」という位有名で持っている人も多いと思いますが、この「FUJIFILM TW-3」はすでにハーフカメラの流行りが終わったころの発売のカメラですし、不人気だったのか、持っている方、知っている方も少ないと思います。

そもそもこのカメラは「動く個体が少ない」と思います。

「動く個体が少ない」というと壊れやすい?と思うかもしれませんね、

そんなことは無いです、このカメラが「動く個体が少ない」理由として

「電池交換が自分で出来ない」事があげられます。

正確には電池はメーカーに送って有償交換だったのです。

しかも電池は6Vの専用リチウム電池。

でも安心してください!今でも手に入る「CR123A」を2つ直列に繋いで使うことが出来るんです。

ただし電池を取り外すのに本体を少し分解したうえで、元の電池の端子がハンダ付けしてあるのでそれをペンチなどで取り外す必要があり、慣れている人でないと難易度高めです。

間違っても古い電池のハンダ付けをハンダごてで取ろうとは思わないでください。高熱を加えると破裂する恐れがありますよ!!

まぁ、とにかくハーフカメラ自体流行りが過ぎていて、自分でバッテリー交換できなかったので、今現在は動く個体はかなり少ないと思います。

オークション等で動作確認済みと販売しているものはほぼ間違いなく電池をCR123A×2に交換してあるものですね。しかもこのカメラオークションやフリマサイトでも動くものは結構高値が付いています。

僕はジャンクで手に入れた個体に加工した電池を入れてあります。ついでに全バラシしてレンズ清掃もしちゃいました。

あと、通常のハーフカメラと違う所としては大体のハーフカメラは35mmフィルムを横に送るので普通にファインダーをのぞくと縦長になってしまいますが、このカメラはフィルムが縦送り普通に撮っても見慣れている形で写真を撮ることが出来ます。

ちょっと望遠でも撮りたい

このカメラは広角23mm(35mm換算32㎜相当)と望遠69mm(35mm換算97mm相当)のレンズを切り替えて使うことが出来ます。おそらく名前の「TW」はTELEのTとWIDEのWだったのではないかと思っています。

広角35mm換算32mm、ストロボがポップアップします。

レンズカバーを「WIDE」の文字が正面に回すと広角

望遠側35mm換算97mm

「TELE」が正面に来るように回すと望遠

32mm~97mmの約3倍の焦点切り替え式です。

ズームではないので広角と望遠の間の焦点距離は使えません。

ちょっと遠くのものを撮りたい時などには便利です。

何も考えずに写真をガンガン撮りたい

このカメラはWIDEかTELEにしてピントを合わせてシャッターを切るだけで写真が撮れます。

WIDE側にするとストロボが自動的にポップアップして、基本的にストロボもオートで発光してくれます。

ピントはゾーンフォーカスで、レバーを動かすことにより、WIDE側では1m~∞ 0.5m~1mのマクロ撮影に切り替え。0.5m~1mにした場合レバーが自動復帰します。

TELE側では4m~6m 6m~12m 12m~∞ これはレバーが動かした場所に固定されますので撮影のたびにレバーを合わせる必要があります。

レバーを動かしてピントを設定してシャッターボタンを押せばあとはカメラが全て「オート」でシャッタースピードを決めてくれます。

構図を決めてシャッターを押すだけですね。

DXコードにも対応しているので、このカメラは基本的に余り自分で弄る所はありません。

試し撮り
試し撮り 

モノクロの描写は中々良い感じ。

とにかくコンパクトで軽いカメラが欲しい

大きさは十分コンパクトで、重さは全体的にプラスチックを使用しているので軽い方だと思います。

ちょっと大きめのポケットやショルダーバッグに「ポン」と入れて持ち歩くのに苦にならないサイズ、重さです。

ちなみにワイシャツの胸ポケットにピッタリ収まりました。

最後に

どうでしたか?ちょっと変わったハーフカメラ「FUJIFILM TW-3」の紹介でした。

かなり変わり種のカメラですが見た目もThe80sな佇まいで昔のラジカセを連想するような見た目で、一周回ってカッコよく見えてきました(笑)

マニュアル撮影はできないので色々設定を弄りたい人には向かないかもしれませんが、初心者の方で写ルンですからのステップアップには、人と被らないですし個性的で面白いカメラだと思いました。

F8固定ですが、一応「FUJINON」銘のレンズが付いているのもマニア心をくすぐるポイントですね。

カラーの色乗りはあっさり目に感じましたが、誇張されすぎず自然な色味になりました。、モノクロの写りも良いですね。そもそもF8固定なので画質もソコソコ。

今回は簡単な説明のみのレビューでしたが、詳細な「使い方」の記事も書いていく予定です。

GALLERY

Kodak Gold200で撮影した写真です。

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