1990年代~の【AF電子フィルムカメラのすすめ】おすすめ機種紹介 その2
こんにちは「kio」です。
ここ数年「フィルムカメラブーム」だとか聞くけど、実際フィルムカメラ使ってる人は殆ど見かけない、、、僕が田舎住みなのもあるかもしれないけど、本当にブームなのか????
さてさて、結構前に書いた以下の記事。
1990年代~のAF電子フィルムカメラのススメ。
この記事ではCanon、Nikonから2機種ずつの計4機種紹介した。
大分時間は経ったけど、【AF電子フィルムカメラのススメその2】として自分が使っておススメ出来るAF電子一眼レフカメラを紹介していこうと思っている。
まず上の過去記事を見てから本記事を読んでもらえると嬉しい。
是非最後までご覧ください。
はじめに
前回の記事でも書いたけど、何故今AF電子カメラをすすめるか。
簡単に説明すると
- 比較的安く流通している
- 初心者でも比較的簡単に使え、失敗が少ない
- レンズも各社豊富にある
- 電子カメラは壊れたら修理不能が殆どなので今のうちに楽しんで欲しい
他にも理由はあるが、僕がAF電子フィルムカメラを進める理由はこんな所。
前回は1990年代~のAF電子フィルムカメラのおススメとして、Canon EOS 7、EOS 55、Nikon F90(X)、F-801(s)の4機種を紹介して来たが、今回は他メーカーも含め3機種と、合わせておすすめのレンズを紹介していこうと思う。
尚今回は1990年代~2000年初めまでの機種で、実際使ってみて良かった機種をピックアップしている。
Canon
Canon EOS 5QD 1992年発売 中古相場2,000円~ Canon EFマウント
主な特徴
- 世界初視線入力搭載機
- シャッター音、巻き上げが静か
- 最速シャッタースピード1/8000
- ガイドナンバー13~の内蔵ストロボ搭載で、ストロボのポップアップ、収納はモーターによる自動(収納迄モーターを使っているのは珍しい)
- ボディー重量は675g
- 電池は2CR5使用
木村伊兵衛賞を受賞した写真家の「梅佳代」さんが愛用していた事でお馴染みのキヤノンのハイアマチュア向け一眼レフカメラ。
EFマウントも安く豊富にあり、今使ってもAFの速さなどは問題無いレベル。
1992年~2001年まで約9年間と、電子カメラにしては長い間製造されていたので出回っている数も多く、中古の値段もこなれていておススメ。
弱点は、ダイアルの不調が出ている個体があるのと、グリップのべた付きが出るので、無水エタノールや、アルコールティッシュでキレイにしてから使おう。
Canon EOS5 QDにおすすめのレンズ
EF28-105mm F3.5-4.5 USM 中古相場1,000円~6,000円
EOS5 QDのキットレンズとして発売されたちょっとグレードが上の便利ズーム。
時代もあっていてEOS5 QDに良く似合う。
広角端、望遠端ではやや収差が目立つが、標準域から望遠の絞り込んだ時の描写は秀逸で、全域50cmまで寄る事が出来る。
このレンズは「EF28-105mm F3.5-4.5 USMⅡ」もあるが、初代はジャンク箱に転がっている場合もある。
レンズ駆動音もUSMなのでスッ、スッと静か。
Nikon
Nikon F80D(S) 2000年発売 中古相場3,000円~10,000円 Nikon Fマウント
主な特徴
- 軽量コンパクト80Dは520g、80Sは525g
- 80Sのみだが、コマ間に撮影データ写し込みが出来る
- 最速シャッター1/4000、ストロボ内蔵
- シャッター音、巻き上げ音が静か
- ファインダーに液晶が挟んでありグリット表示が出来水平出しがし易い
- AFニッコール全般使用可能※一部例外アリ(MFレンズはCPU内蔵なら内部露出計が使える)
- 電池はCR123A×2本使用
いつの間にか家の奥さん専用機となってしまったニコンの中級機F80S。
80Dは安めだが、80Sはやや中古相場が高め。(80Sはコマ間に撮影データ写し込み機能があるため少し相場は高いが、カメラとしての機能は80Dと一緒)
とにかくコンパクトで、シャッター音が小さく、2000年発売と比較的新しく、オートでサクサク安心して撮れる。
弱点は電池蓋がちょっと弱く、壊れやすく、全体的に華奢な印象。
Nikon F80におすすめレンズ
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D 中古相場5,000円~
1998年Nikon F100のキットレンズとして発売されたレンズ。
ハーフマクロも使えて、結構便利。
描写もそこそこ良く、ハーフマクロがとにかく便利で、テーブルフォトから散歩レンズに最適。
MINOLTA
MINOLTA α-7 20000年発売 中古相場20,000円~ MINOLTA、Sony Aマウント
主な特徴
- 最速シャッタースピード1/8000
- ボディー重量575g
- 背面に大型の「ナビゲーションディスプレイ」を搭載し、撮影時の各情報がわかり、フィルム7本分記録出来る。
- スフェリカルアキュートマットスクリーンが明るく見やすい
- ミノルタAマウントレンズは比較的安く、ソニー、カールツァイスのAマウントレンズが使える
- ストロボ内蔵
- 電池はCR123A×2個使用 ※単三で使えるバッテリーパックもある。
ミノルタのナンバー「7」はハイアマチュア向け中級機ではあるが、フラッグシップα-9にも引けを取らないハイスペック機。
比較的フィルムカメラ終盤の機種で人気もアリ、中古も結構高いが、使っていて満足度は高い。
ミノルタ、ソニー、カールツァイスのAマウントレンズが使え、ミノルタAマウントレンズは中古相場も安い物が多く本体が高い分レンズの出費を抑えられる。
弱点はミノルタフィルムα機の定番「グリップの劣化(崩壊)」が出ている物も多く、背面ディスプレイ用のデータ保存用の二次電池が切れている物もあるのので注意が必要。
MINOLTA α-7におすすめのレンズ
TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (modelA09) 中古相場10,000円~
純正ではないが僕も愛用しているタムロンA09を推したい。
中古の玉数も多く、他マウントに比べミノルタ、ソニーAマウントの物は比較的安く購入できる。
F2.8通しの「大三元レンズ」で、全域33cm迄寄れるのも使いやすい。
大三元レンズとしては最安値の定番レンズ。
広角、望遠端では各収差がややあるが、廉価なキットレンズより描写も優秀で、F2.8の明るさを活かして色々なシーンで使える。※Aマウント以外にも、ペンタックスKマウント、ニコンFマウント、キャノンEFマウントがある。
まとめ
キヤノン、ニコン、ミノルタから各1機種の計3機種と、散歩スナップ向けのおすすめズームレンズ紹介してみた。
レンズについては今回は「ズームレンズ」をおススメとして紹介したが、各社標準50mm単焦点レンズも値段も10,000円程度で買えるのでおすすめ。
僕は基本的に単焦点が大好き人間だけど、ズームレンズって荷物も軽くなるし色々なシーンで使えるのでとても便利。
単焦点レンズだと特におすすめなのは「Canon EF 50mm F1.8 STM」が2015年発売で、新品購入出来る現行品で、円形絞り採用のコスパ最強レンズ。
EFマウントのカメラの単焦点最初の1本にはめちゃめちゃおすすめで、勿論今回紹介しているEOS5 QDでも問題無く使うことが出来る。
ミノルタα-7だけ値段が高いが、使っていてこの3機種の中では機能的には一番安定して満足度も高いだろう。
でも、やはり電子カメラなので、各種動作確認済みを購入した方が安心して使える。
今回紹介したEOS 5QDとNikon F80は「フルオート」で撮影しても全く問題無く使えるし、AF速度や精度も高く、値段も安めなので初心者の方が初めの一台に使うのにもおススメ。
特に新しめのNikon F80は状態も良い物も多くまだまだ使える物も多いと思う。
対してミノルタα-7については便利機能もモリモリで、スペックも高いが、値段もその分高く、扱いという点では多機能過ぎてちょっと大変かもしれないが、良いカメラなのは間違い無い。
年代がEOS5だけ少し古いが、今フィルムカメラを楽しむのにはどれも十分な実用性を持っているカメラ達なので、予算や好みに合わせて選んでも良い。
今回紹介していないAF電子カメラもまだまだあるので、気が向いたら順番に紹介していこうと思っている。
最近フィレビューした「ミノルタα-9xi」も不人気、不人気と言われながら使ってみたらとても良いカメラだったが、少し操作性が複雑なので今回のおすすめからは外してあるが、こちらもとても良いカメラ。
クラシカルなフルメカニカルのカメラも楽しいけど、失敗が少なく、安定して使える「AF電子カメラ」は是非使える内に使ってみて欲しい。
最後まで見て頂きありがとうございました。