【ジャンクカメラで遊ぼう】レンズセットで約2,000円遊べるMINOLTA α-7700i/AF ZOOM 35-70mm F4

ジャンクカメラで遊ぼう

こんにちはジャンクプラカメ大好き「Kio」です。

今回は久々の【ジャンクカメラで遊ぼう】記事。

ジャンクカメラで遊ぼう

夫婦でジャンクカメラを見つけては一喜一憂。
使えたらラッキー!
ジャンクは宝の山!!

ちょっと前にトキナー35-70mm F2.8の記事は書いているけどボディーの紹介は久々。

是非最後までご覧ください。

令和になって【αショック】がやって来た!!

皆さんは【αショック】という言葉は聞いたことがあるだろうか???

時は1985年。

当時カメラメーカーが主力の一眼レフは電子化が進み、AE(Auto Exposure=自動露出)のカメラが主流だが、「手動巻き上げ」「MF」がまだまだ当たり前の時代。

AF一眼レフもあるにはあったが基本的にMFに加えAFも使えるよ~位の物ばかりで、「レンズにAF機構を搭載」してあったり、そのレンズは大きく重い物で、AFの精度も合焦スピードもまだまだこれからといった感じだった。

そんな1985年1月、今は亡き「MINOLTA」から一台のカメラが発売される。

そのカメラは

MINOLTA α-7000

「MINOLTA α-7000」

ミノルタのAFレンズ群「αシステム、Aマウント」と共に華々しくデビューしたのである。

このカメラ、発売時から爆売れし、日本のカメラ業界に大きな影響を与えたカメラ。

何故こんなに話題になったかというと

「世界初の本格的35mmAF一眼レフ」であり、AFを前提とし、ボディー内にAFモーターを内蔵、AFスピード、精度も実用出来るレベルだった。※当時

「世界初の本格的」とある様に、正確にはα-7000以前にもAFカメラはあったが上記にも書いたように、「AF精度、スピード」等に問題があるカメラばかりで、あくまでAF機構はオマケの様な扱いだった。

しかしこのα-7000は「実用出来るAF機」として世間に広く認められ、MINOLTAを一時期シェアトップまで押し上げる位の大ヒットを記録し、更には

「αショック」

なる言葉も出来、社会現象となる位売れたカメラ。

クォーツ時計をSEIKOが発表した時の「クォーツショック」と同じくらいの衝撃とインパクトを世界に与えたんだ!!

見てる人
見てる人

え〜っと、、、α-7700iの記事なのでは?????

えぇ、、、今回は「α-7700i」の事を書いて行く予定なんだけど、、、、ちょっとした出来事があったので、まずα-7000の事から書いたんだ、、、、

令和にαショックがやって来た!

α-7700iの記事なのにα-7000の事を書いたのには理由がある。

僕はずっとこの歴史的名機「α-7000」が欲しくて探していたんだ

その時ついに動作するジャンクのα-7000と出会う。

レンズ付き880円でハー〇オフに並んでいた。

付いていたレンズはAF ZOOM 35-70mm F4だ。

このレンズはα-7000のキットレンズとして1985年に発売されたレンズのようである。

レンズも大きなダメージ無く、ボディーも動作確認用の電池を入れると元気に動作する!

「コイツ、動くぞ!!!!」

その他じっくり時間をかけ各部動作に問題無い事を確認!!!

今までちゃんと動作するα-7000に出会って来なかったが、念願かなって令和の時代にやっと「αショック」を体験できる!!!

そう思っていた時期も僕にはありました、、、、、

意気揚々と試写の為にモノクロMARIX4000を入れ近所で少し試写をし、GW中のお出かけにも連れて行って撮り終わり早速現像!!!

すると、、、、、、

36枚中6枚だけしか写って無い、、、、、、、

現像シタネガをよく見ると、6枚目以降もうっすらとは像は出ているが、、、、

???????何が起きた???????

動作に問題無いような、、、、、、

よくよく調べてみるとこのα-7000持病があるようだ。

持病とは

「絞り制御機構の不良」

具体的にはどんな絞り値を選んでも全てそのレンズの最大絞り迄絞り込まれてしまう現象、、、、、

レンズを開放にし、シャッターを切って確認してみると最大絞り値のF22まで絞り込まれている、、、、、どうやら最初の6枚で力尽き、持病を発症してしまったようだ(´・ω・`)

あぁ、、、、、、やっと見つけたのに、、、、、、僕の「αショック」は終わった、、、、、

いや、むしろこれが「αショック」か、、、とがっかりしていた。

が、しかし、、、、、上の写真でお気づきの方もいるかもしれないが、、、

今回の主役である「α-7700i」をα-7000を見つけた次の日別のリサイクルショップで「330円」で拾って(ちゃんと買ったよ)来ていた(ΦωΦ)

家にミノルタのレンズも少しあるし、たまたま見つけちゃったから勢いで買っていたんだ。

ミノルタα-7700iというカメラ

ここでやっと今回の主役である「α-7700i」について。

発売は1988年5月。

α-7000が第一世代で、このα-7700iは第二世代と呼ばれるαシリーズの最初の機種である。

このころになると各社αショックを生き残るために実用的なAF機を開発リリースしていた。

そんな中発売されたこのカメラ。

所謂「プラカメ」と言われているジャンルでびっくりするくらい人気は無い。

基本スペックはこの時代の他カメラと比べとても凡庸な物だが、デザインはバイクのスズキカタナをデザインした「ハンス・ムート」が手掛けたようだ。

そういわれてみると、なんだかカッコよく見えてくるから不思議、、、、

スペック自体は凡庸な物ではあるが、このカメラは同時期の他メーカーとは一線を画す尖った機能が付いている。

その機能とは

「インテリジェントカードシステム」!!!

まぁ、なんのこっちゃわからないよねw

僕も知らなかったよwwww

この「インテリジェントカードシステム」とは

α-7700iでは、カメラ本体を多機能にして使いにくくするのではなく、欲しい機能や、撮影テクニックを、当時はまだ一般には知られていなかったICカードを使ってカメラに付加する、インテリジェントカードシステムを採用しました。好みの機能や、撮影対象に合わせたカメラ設定の自動化など、「自分好みのカメラの提供」を可能にしたのです。ICカードは小さなコンピュータ、カメラが得られるあらゆる情報を使用してシャッター速度や絞り値を決定したり、カメラのレリーズやAFをコントロールしたりと多彩なコントロールが可能になります。

SONY HPより引用

要するに今でいう「ピクチャーコントロール」や「設定の記憶、カスタム」「撮影データの保存」「ブラケット撮影」等を使えるようにする当時としては尖っていて、画期的なシステム。

ボディーサイドにスロットがあり、ここに各種カードを差し込んで設定をする事で色々な機能を付加できる物。

ボディーサイドにカ「インテリジェントカードスロット」がある。カードのサイズ感はNintendo Switchのソフトやメモリーカード位だろうか。

実は僕はこの「インテリジェントカード」自体は一枚も持っていないので詳細は書けないが、α-7700iを語るにあたって必要な個性なのでちょっとだけ調べて書いてみた。

このインテリジェントカードが無くてもα-7700iほ普通に使う事は出来るので安心して欲しい!!あくまでインテリジェントカードは「オートで使う人用」と考えて貰って大丈夫。

そんな事を言いつつ、インテリジェントカード各種は、そのうち買ってしまう気もしている(;・∀・)

そんなこんなで、αショックの後にやって来たα-7000の後継機

「α-7700i」

使ってみると実に使いやすい良いカメラだった。

α-7700i/AF ZOOM 35-70mm F4写真

α-7000についてきたAF ZOOM 35-70mm F4とα-7700iでちょっとだけ試写した写真の紹介。

フィルムはMARIX 400

このMARIX400は【モノクロ現像データ】として別に記事を作成予定なのでお楽しみに。

レンズと合わせて約2,000円で遊べちゃう

作例ちょっと見て貰ったけど、フィルム1本通して問題無く撮る事が出来て安心した。

写りはα-7000のキットレンズの標準ズームである35-70mm F4は単焦点並のサイズ感で、倍率こそ2倍と低いものの、使いやすく描写も良いと感じた。

てか普通に写り良くないか???

ボディーの使用感も普通に悪く無く、シャッタースピードも最速1/4000あり、AFの速度も問題無いし、完全自動露出での撮影で大きな破綻も無く露出の精度も中々良いようだ。

ただ、各種操作がニコンやキヤノンに慣れていると少し分かり辛い気はするが、それは数多くのジャンクカメラを使って来た経験でカバー!

ファインダーもそれなりに大きく見やすく、スポット測光(範囲は少し広いが)も簡単にボタン一つで設定できるのも使っていて楽だった。

気になる(気になるよね??)α-7700iの中古相場だが、、、

  • リサイクルショップのシャンクカゴでは220円~1,000円
  • フリマサイト動作品で1,500円〜

AF ZOOM 35-70mm F4は

  • リサイクルショップのジャンクカゴで330円~1,000円
  • フリマサイトで1,000円~

位で見つける事が出来る。

※相場は僕調べ

特にこのレンズは爆売れしたα-7000のキットレンズとして販売されていた物なので大量に出回っている。

運が良ければレンズセットで1,000円位で転がっている場合も多々あるが、ボディー、レンズ共に古い物なので状態もまちまち。

むしろ先に紹介した「インテリジェントカード」の方が見つかり辛く、高い位だ。

本当に激安でジャンク箱の常連中の常連で、フィルムEOS機が「キング」ならフィルムα機は「クイーン」と呼んでも過言では無いジャンク・オブ・ジャンクがα7700iフィルムα機全般なのである。

言い過ぎな気もするが、その位、フィルムEOSとフィルムαはジャンク箱でよく見かけるカメラだ。

αシリーズでも「9」のナンバーを与えられたカメラ「α-9000、α-9xi、α-9」と僕も以前記事を書いている「α-7」以外のα機は大体のリサイクルショップに捨て値で転がっているだろう。

このミノルタのフィルムαシリーズ共通の弱点が有る。

それは「グリップ部分が劣化し、白化、加水分解でポロポロと剥がれ落ちる」

という物だ。

これは初代α-7000から最終機であるα-9まですべからく起こっている現象。

フィルムα機の宿命である。

ニコンやキヤノンの一眼プラカメも劣化でグリップはベタベタしたりしている物も多いが、フィルムα機のグリップ部分はベタつきではなく崩壊してしまう、、、

僕が手に入れたα-7700iも見事に白化して、清掃していたら端がポロっと取れたので思い切って全て剥し、100均のフェイクレザーに交換してある。

白化してボロボロのグリップを剥がし、フェイクレザーを、貼ったグリップ。

中古等でもグリップ部分を補修してある個体を良く見かける。

ミノルタのズームレンズのピントリングなんかも白化している物が多く、加水分解で崩れ落ちている物は殆ど見かけないが、白く濁っているのはなんか気分は悪い。

この白化のせいで、ボディー、レンズ共に不人気なのかもしれない、、、

ジャンク、中古も含めこのグリップがキレイな状態の個体を探すのは至難の業だと思う。

後一つ頂けない事は「電池が2CR5」というやたら高く、入手性が悪いリチウム電池を使うという事。

この電池も結構高く、本体やレンズより高い場合もある(^_^;)

最後に

結局はα-7000がダメになってα-7700iのジャンクを買ってきて使ってみたら中々良かったよ〜!という、なんてことない記事ではあるw

しかしこのMINOLTA α-7700i(一部機種を除くフィルムα機全般)はとても安く、グリップの痛みさえ気にしなければとても安くレンズもボディーも購入出来る良いカメラであると感じた。

運が良ければフィルム1本分の値段でボディー、レンズが揃ってしまうので、リサイクルショップに行った時は是非ジャンク箱を漁って見て欲しい。

恐らく何かしらのフィルムα機は一台くらいはあるんじゃないかな?

α-7700iは、如何にも80年代といった佇まいで、僕のような雑食のプラカメ好きには堪らないw

ミノルタって昔からちょっと独特のデザインばかりで好きだったりもする。

何気にミノルタのAFレンズはズームが良い描写のものが多いと思うし、動きさえすれば、まだまだ遊べる個体も沢山あるので見つけたら一度使って遊んでみても良いと思う。

本当はジャンクカメラはおすすめしたくは無いのだが、レンズもボディーもめちゃめちゃ安く買える確率が高いので、万が一すぐに壊れてもダメージが少ないのも魅力。

フィルムα機も何台かあるので(買うだけ買って使ってない物もあるな、、)そのうち紹介してみようかと、、

さて、次はこのカメラとレンズのセットで撮影したモノクロMARIX400×MARIX MX-19現像液の現像データ記事をアップ予定。

最後まで見て頂きありがとうございました。

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