【フィルムレビュー】シンガポールのISO1600カラーネガフィルム【HANDS ON FILM Midnight 1600】レビュー!購入方法と現像について。
こんにちは「kio」です。
今日はちょっと聞きなれないフィルム「ハンズオンフィルム ミッドナイト1600」を手に入れたので、このフィルムの簡単なレビュー、作例と、入手方法、現像出来る場所などを書いて行こうと思います。
是非最後までご覧ください。
Midnight 1600の入手経緯
まずはじめに、このフィルム「HANDS ON FILM Midnight 1600」の入手経緯を。
Twitterで仲良くさせて頂いている「ちぇぶ」さんから提供頂きました。
ちぇぶさんについては後程詳しく紹介させて頂きますのでお楽しみにw
入手の流れとしては、DMが入り、
Hands on filmというシンガポールのメーカーの「Midnight 1600」というフィルムをご存じですか?
とても稀有な1600ですが、私もまだ試写していないので写りも正体も不明です。
もしブログの記事にしたい!というご意向ありましたら、サンプルで1本提供させて頂こうと思いますがいかがでしょうか?
といった感じの連絡が、、、、
「ムムムッ!」このフィルムは聞いたこと無いな、、、
しかもISO1600って現在はどこのメーカーも出してないし、使ってみたい!
そう思い
連絡ありがとうございます。
このフィルムは、はじめてみました。
興味ありますね!
もし提供頂けるのであれば是非使ってブログに書いてみたいです!
と、こんな感じの流れで「ハンズオンフィルム ミッドナイト1600」がやってくることとなりました。
まずは外観から
こうして無事手元にやって来た「HANDS ON FILM Midnight 1600」。
外観はこんな感じ。
ラベルのデザインやパッケージはとてもかわいく印象は良かったですが、「フィルム先端を手作業でカットしました感」や「ラベルが最初から剥がれかかっている」所なんかは如何にも海外物らしく、
はっきり言って「怪しさ120%(当社比)」ですねw
怪しいは怪しいですが、ちょっとこのフィルムについてわかっている事を書いて行きます。
ミッドナイト1600について
このフィルムについて、ちぇぶさんからお聞きした情報や、聞いた情報、調べた情報等を書いて行きます。
青文字は確定情報。
赤文字は未確定情報。
- シネマ用フィルムのレムジェット層を取り除きC-41現像可能にした加工フィルム。
- シンガポールの現像所「Hands on Film」が販売しているフィルム。
- ISO1600のカラーネガフィルム。
- カメラのキタムラ等では確実に店内現像を断られる。
中身の情報は無く、シネマフィル用フィルムの加工(コダックの5219か?)※ネガ帰ってきたらフィルムサイドの表記確認して追記します。※追記 ハンズオンフィルムのネガ帰ってきまして、確認したのですが、「EASTMAN 5219」とありましたのでVision3 500T確定です。タングステンフィルムっぽい(未確認)。※タングステンフィルム確定です。
こんな感じ。
自分で書いていて、思ったんですけど、、、控えめに言ってもめちゃめちゃ怪しいですねww
怪しいは怪しいですが、肝心なのは写り!
という事で早速作例を見て頂きます。
Midnight 1600の作例
今回はフィルムの名前が「Midnight 1600」という事で、同じく「夜」の名前を冠するフォクトレンダー「NOKTON」を使って夜のスナップへ。
じっくりこのフィルムの写りを見て頂きたいので作例多めです。
全て外部露出計を使用し、EI1600で撮影。
現像データ化後、無補正です。
写りの感想。
沢山作例を見て頂きました。
ミッドナイト1600を使った個人的な感想。
- 実効感度は1600に近い感じは出ていると思う。(ほんの少し低いかも)
- 渋い発色。
- 粒状感はやや感じるが、高感度フィルムとしては悪くない。
- 強い光源の廻りの赤い滲みはシネマ用フィルム。
- ハイライト、シャドー共に粘っている。
- 色の再現性も良いと思う。
- 自動巻き上げではないフィルムを使って36枚撮影出来たが、自動巻き上げフィルムだと35枚になるかも。
僕個人的な感想はこんな感じ。
現在唯一と思われるISO1600は夜スナップには効果絶大で、開放F1.4のレンズではありましたが、上記作例ではF2~F4位で手振れもほぼ無い位のSSは稼ぐことが出来ました。
今だと高感度フィルムはISO800が少量ある位ですので、ISO1600で使えるというのは室内や、動き物、夜スナップなどにはかなりおすすめ。
現像について、今回現像、データ化をお願いした所の紹介。
最初にも書きましたが、このフィルム中身まで自分で確認した訳では無いですが、金属パトローネなのでフィルムエンドはおそらく「テープ留め」かと思われます。
そして、C-41現像可能とありますが、情報が少なすぎますし、カメラのキタムラさんの様な店内ラボではほぼ100%断られると思います。
そうなってくると、現像はどこで?
となりますよね。
現像出来る場所としては3つの選択肢があります。
- チャンプカメラさんにて現像(このフィルムを販売しているので、店内現像可能と回答頂いてます)
- 郵送現像を受け付けしてる現像所に確認してから送る。
- カメラのキタムラ、ヨドバシカメラ等店舗型のチェーン店で外注可能か相談してみる。
この3つ。
そして今回僕が現像した方法は「2.郵送現像を受け付けしてる現像所に確認してから送る。」です。
ちぇぶさんから紹介して頂いた方で僕もフォローさせて頂いている「@tetsuya4281」さん。
この「テツヤ」さんは「ふじおかフォトサービス」を経営しており、長年フィルムの現像をやっている方の様で、郵送現像するに当たって今回の怪しさ120%「ミッドナイト1600」を引き受けて頂きました。
郵送現像依頼の流れとしては、まずはテツヤさんのDMに依頼を出して、
- 送り先住所、氏名、連絡先
- 依頼本数
- 依頼内容:現像と納品方式と、どのようなフィルムか?等
現像料金はこの記事を書いている3/14日時点で35mmカラーネガフィルムの場合
- 現像のみ 250円
- 現像+データ化(約150万画素 2Lサイズ位迄ならプリント可能) 300円
- 現像+データ化(約600万画素) 450円
2.3の場合納品はデータ便とCDでの納品どちらか選べます。
※ハーフサイズ、スクエア判で撮影したフィルムは2本分の料金。
発送時の送料は自分持ち。
返送の送料が+200円
一部海外メーカーの巻き直しフィルムやプラスチックパトローネのフィルムなどは別途キャニスターに詰め替え作業があるので+200円
との事。
今回は2の現像+600万画素データ化、納品はデータ便で450円、テープ止めのフィルムなので作業料+200円、ネガ返送の料金200円で
450+200+200の合計850円
お支払いは「PayPay」「各種振込」が選べます。
ここに送る際の郵送料金がプラスされますが、テツヤさんにお支払いした金額は
850円
とかなりお安いです。
フジやコダックの通常のカラーネガなら現像+600万画素データ化で返送送料込みで650円
そして肝心の現像、スキャンの品質もとても良く、安心してお任せ出来ると思いました。
※上記以外にも注意点、現像出来ないフィルムもあるみたいなので、詳しくは「@tetsuya4281」さんへ直接連絡して聞いてみてくださいね。
今回紹介するにあたり、Twitterリンクの掲載をお願いした所、快諾して頂きました。
こんな怪しさ満点のフィルムの現像引き受けて頂きありがとうございます。
支払いにペイペイ使えるのが個人的に嬉しかった所でした。
ミッドナイト1600の入手方法、値段
このフィルム僕が確認できた物だと日本で扱っている所は2か所。
- チャンプカメラさん(店舗にて販売、フィルムの通販は無し)
- ちぇぶさん(主にメルカリでの販売)
販売価格はちぇぶさんの所で送料込み36枚撮り1本「3,330円」
ちょっとお高めですね((;’∀’))
今回は2の「ちぇぶ」さんから提供頂いたのですが、
そもそもこの「ちぇぶ」さんって何者よ??
といった声があちらこちらから聞こえてきますね!(幻聴)
簡単に言うとちぇぶさんは
「フィルムカメラマニアで、個人輸入でフィルム各種をメルカリで販売している陽気で愉快な人」
ですww
今回のフィルムの様なちょっと変わったフィルムから、定番のフジ、コダック等結構幅広く販売していて、しっかりそのフィルムの作例や使用期限等も記載しており、転売価格でも無いですし、取引実績、評価もとても高い方で安心して購入できると思います。
僕もTwitterで知り合う前に数回メルカリで購入していましたw
ちょっと「ちぇぶ」さんの事を紹介するのに
「ちぇぶさんに10の質問」という事で質問を送り、回答して頂いたのでそちらも紹介していきます
「ちぇぶ」さんに10の質問!!
Q1.まずはお名前と、名前の由来を。
「ちぇぶ」と申しまする。
ロシアの伝統的人形アニメ「チェブラーシュカ」が大好きで、それが由来になっています。
チェブラーシュカのキャラ的なかわいさと相反して、物語はどこか切なく儚いものです。
そしてレトロな人形劇の雰囲気は今の日本では新鮮です。ぜひご覧になってください。
Q2.フィルムを販売するようになったきっかけと、どれくらい前から販売しているの??
2018年頃、富士フィルムの業務用フィルムがまだ1本200円もしない頃でしたか、
ひょんなきっかけで卸商からまとめて数百本仕入れたのが運の尽ききっかけでした。
生産終了の噂がたったためです。その頃は自分で使うための購入でしたが、
でもさすがに使いきれないと思い、メルカリで販売してみました。それがまた運の尽き。
販売も楽しく、自分の現像代も捻出できた事もあり、いつしか「売るための仕入れ」をするようになりました。
Q3.フィルム沢山扱っているけど、どこから仕入れてるの?
国産フィルムは仲卸さん、海外のフィルムは欧米各国の写真店です。
いまは銘柄がすっかり減ってしまいましたが、いっときは30種類くらい扱っていました。
ときおり販売する期限切れフィルムは、閉店した写真店のデッドストックをほにゃららしてたりします。
他にも、ほげほげや以下略
Q4.変わったフィルムも多く扱ってるけど、どこから見つけてくるの?
海外の写真関係のブログを漁っています。販売予告や開発中の情報が結構得られます。
あとshopeeという各国にある販売サイト(その国内からでしか買えません)で、とある方法で仕入れます。
決して違法なことはしていません。ええ。していません。
Q.5好きなフィルムは?
マイブームでころころ変わりますが、一貫して好きなのはフジカラー100とコダックポートラ160です。
ポートラ160はもっとも売れない(私の販売実績より。)フィルムのため、在庫を使っちゃえる点も大きいですね。
だめじゃん、使っちゃ。
高感度フィルムで好きなのはCineStill800Tです。
Q.6好きなカメラは?
全部並べると30行くらいになりますので、ここはベスト3に絞ります。
キャノンF-1、チノンベラミ、チノン35EE-2です。
1問あたり5行以上書け、との主の指示があったのでもう少し書きますと、
OM-1を3台保有しているくらいには好きです。困りますね。
kio「一問あたり5行以上書け」なんて言ってないですwww
Q7.フィルム販売していて困ったことは、トラブルとかないの?
本数や銘柄を間違えて発送しちゃうことです(多発。)
少なく発送してしまった時はクレームで対処できますが、多く発送した場合は91.35%の確率で取り戻せません…
…お相手は人間ですもの…仕方ありません。
あと、はなから喧嘩腰の購入者の方とはよく喧嘩してます(笑) 負けず嫌いなのです。
でもお互いの理解度が深まるので、今では懇意にしてくれるいいリピーターさん達になってくれています。
Q8.ぶっちゃけフィルム販売儲かりまっか??
販売前の試写や現像、梱包資材、仕入の手間などが経費的時間的に結構大きいですが、
自分で使うフィルムや現像代くらいにはなってます。
他のフィルム販売常連者よりも絶対安く売る、のがポリシーなので、そもそも大きく儲からないです。
本心は儲けたいです。もちろん。
Q9.今後のフィルム(フィルムカメラ)について思う事は?
コダックさんが毎年「設備投資である」として値上げしまくっていますが、それでも売上本数は減るどころか増えていて、
それが全てを物語っていると思います。ペンタックスのフィルムカメラ復活プロジェクトも然りですが、
「デジカメが当たり前」の現状から「デジかフィルムか迷うなぁ?!」に少しずつ変化していく気がします。
ファミリーユースでは特に、お父さんが撮影シーンに応じた使い分けをすることでしょう…。今日は花見だ。よしリバーサル!
なんていう時代が来たらとても楽しいですね!
Q10.最後に一言!!
今回、初物のフィルムをkioさんのブログで試写・レビューして頂きましたが、また機会(は作るものです)がありましたら
ご一緒できたらなと思っています。
素晴らしい作例とレビューをして頂き本当にありがとうございました。(私が作ったフィルムではありませんが。)
好きな俳優はキアヌ・リーブスです
今回のフィルムやその他いろいろ、こちらで販売しています。ご興味のある方もない方も、ぜひ覗いてみてください。
https://jp.mercari.com/user/profile/863080460
SNSもひっそりやっています。(kioさんとの出会いはツ○○○○でした)
探してください、たぶん簡単に見つかりますし、メルカリの購入者さんにもすぐ突き止められています(笑)
ここまで読んでくださった方、長文駄文にお付き合いくださいましてありがとうございました。
ちぇぶさんに10の質問をしてみて。
との事ですw
好きな俳優聞いてないのに「キアヌ・リーブス」を赤文字ででかく送ってきた時は「ここ消したろうかな。。。」と思いましたが、消したら泣くんじゃないか?と思ったので、全部そのまま掲載しましたw
まぁ、ご覧の様に「キアヌ・リーブス」フィルム、フィルムカメラ愛に溢れたマニアの方ですねw
そして質問「Q6.好きなカメラは?」ですが、キヤノンF-1はわかる!僕も大好きなカメラ!
しかし問題はその後、、、チノンベラミ、チノン35EE-2って、、、
いや、チノンいいカメラですよ、、、でも「大量にカメラを持っている中で何故チノンベラミと35EE-2???」
そもそも「チノン」のカメラを知っていて、好きなカメラと言っている時点で相当のマニア(当社調べ)、、、
ちぇぶさんの謎は深まるばかりですが、ここらへんについては今後調査していきたいと思っています(笑)
まぁ、そんなチノン好きのちぇぶさんですが、本当に各種フィルム扱ってますので、フィルムが売ってなくて困っている方は是非ご利用ください。
そして、フィルムの提供と、こんな質問してちゃんと答えてくれた「ちぇぶ」さんありがとうございます!
今度ゆっくりチノンの素晴しさについて教えてください(笑)
最後に
今回ははじめてのフィルム「Hands on film Midnight 1600」のレビューや、現像方法、購入方法、ちぇぶさんの紹介等書いて行きました。
こういった新しいフィルムというのはフィルムカメラを何年やっていても「ドキドキ、ワクワク」するものですね。
このフィルムを提供して頂いた「ちぇぶ」さん、
そして、素性もわからないフィルムを現像して頂いた「テツヤ」さん
お二人には感謝です。
僕は基本超絶人見知りで、基本一人で(たまに奥さんと)黙々と写真を撮って、黙々と自家現像しているのですが、オリンパスのレンズを譲って頂いたり、こうやって色々な方と繋がっていくのはとても楽しいですし、嬉しいですね。
そしてこのちょっと変わったシンガポールの「Midnight 1600」もちょっとお高いですが、唯一のISO1600のフィルムとして今後機会があればまた使ってみようと思います、、、というか、今回楽しすぎて夜スナップしかしなかったので、ちぇぶさんからもう一本購入しちゃいましたw
今度はこのフィルムを使って昼真の描写なども皆さんにお伝え出来ればと思っております。
昼間に写真撮ってみました。
最後まで見て頂きありがとうございました。
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