Fマウントレンズを安価に楽しめるMFカメラ【Nikon FE10】
こんにちは「Kio」です。
秋といえば「フィルムカメラの季節」!
フィルムで撮る紅葉って物凄く良いのでめちゃめちゃおススメ!
特にリバーサルで撮る色付いた紅葉は圧巻なので是非皆さんも今年の紅葉はフィルムカメラで撮ってみて欲しい。
と、書いておいて秋って中々時間が取れなくて余り僕自身紅葉をフィルムカメラで撮れて無い、、、、
でも今年こそはリバーサルフィルムか中判のカラーで紅葉は狙っていきたいと思っている!!!!!
前置きが長くなったけど、今回はちょっとした「フィルムカメラレビュー」
今回紹介するカメラは「Nikon Fマウントレンズを安価で楽しめるカメラ」の紹介をしていこうと思う。
是非最後までご覧ください。
今回レビューするカメラは?
今回レビューを書くにあたり引っ張り出してきたこのカメラ
「Nikon FE10」
正直、余り特徴は無く、人気も余り無い、というよりは「不人気機種」の部類であるこのカメラだが、今となってはメリットも沢山ある良カメラだと思っている。
今回はこのFE10について色々紹介しながら、実際にFEで撮影した写真も用意した。
Nikon FE10の特徴、スペック等
このFE10のスペック等を紹介
- 発売は1997年~2011年と比較的新しい
- 絞り優先AE、マニュアル可能
- 電子制御金属幕縦走りフォーカルプレーンシャッター
- シャッタースピードはオート時8秒~1/2000、マニュアル時B、1秒~1/2000
- TTL中央部重点測光
- 外装はアルミダイキャスト
- ISO25~3200
- Nikon名ではあるがコシナのOEMらしい
- MF専用
- 重量は400g(電池含まず)
- 使用電池はLR(SR)44×2又はCR-1/3N
- 視野率93%、倍率0.84倍(50mmレンズ使用時)
- ストロボ同調速度は1/90以下
- 10秒セルフタイマー
- 絞り込み測光可能
- 多重露出レバー
- AEロック(オート時のみ)
と特に今となってはパっとしないスペックではある。
しかしこのカメラ結構おススメポイントもあるカメラなんだ。
同時期には「FM10」という同じ様なスペックの姉妹機も発売されていた。
僕がNikon FE10を勧める理由
おすすめポイント
- 動くもので5,000円~10,000円で買える
- SSが8~1/2000と普段使いには十分
- 電池が安価なLR44×2なので、コスト、入手性共に高い
- 高級感、剛性感は無いが外装が金属なのがちょっとだけ嬉しい
- 比較的新しめの機種なので精度もまぁ普通に使える
- 多重露出が出来る
- AEロックが出来る
- 絞り込みボタンも付いている
ここがおススメポイントだが、FE10最大のおススメポイントは
多くのFマウントレンズが使える
という事。
Ai方式のニッコール全般が使え、具体的に書くと
- Ai、Ai-Sレンズ
- 絞りリングが付いていればAFレンズも使える(勿論MFでの使用となる)
逆に使えないレンズは
- 非Aiレンズ
- Gレンズ
Fマウントレンズってかなり多くの種類も出ているのでかなりのレンズが使える。
勿論上の写真の様にサードパーティー製のレンズもAiレンズであれば問題無く使える。
※ボディー側の絞り連動ピンは跳ね上がらないので非Aiを無理に付けると壊れるので注意
これらの豊富なレンズを安価で楽しめるカメラが「Nikon FE10」なんだ。
上の写真のTokina AT-X AF 28-70mm F2.8 PROもAFではあるけど、FE10でMFレンズとしてちゃんと使える。
但し、このレンズ約760gあるので、本体が約400gと小さくて軽いFE10につけるとかなりのフロントヘビーになってしまう(;^ω^)
値段的にも不人気機種の割には、数が少ないからか一部のNikon F二桁機や、三桁機よりはちょっとだけ高いけど、MF専用機なのでスクリーンも標準でスプリットイメージが付いていて倍率もそこそこ高く、やや暗いけどピント合わせはやりやすい。
安価なMF専用機としてはNikomat等もあるけど、FE10は多機能で、精度もそれなりに信頼出来るし、小型で重量が400gと心配になる位軽い。
実際使っていて機能的に不便は殆ど感じず、気を遣う露出はカメラに任せて、構図、ピントに集中して使える、初心者にもやさしい良カメラだと思う。
一応露出補正ダイアルもあるし、シンプルで使い勝手は悪く無い。
外観や、操作には「カッチリ感、剛性感」は皆無ではある。
うっすいアルミ外装を纏ってはいるが、塗装は弱く、傷などからポロポロ剥げてきてピカピカのアルミ地が出て来るので掃除の際は優しく、優しく拭き上げてね。
フィルム巻き上げは軽く、シャッター音は「パシャン」と軽く重厚感は無いが、なんだか可愛い音。
AEロックは下の写真のボタンを押しっぱなしにする事で、オート時のみ起動する。
次は実際FE10のオートで撮影した写真の紹介。
FE10オートで撮影した写真
撮影はFE10で以前紹介したTokina AT-X AF 28-70mm F2.8 PROを使っている。
フィルムはMARIX400をMX-19 1+1 20℃11’00(30/60/3)で処理。
全て絞り優先AEで近所をプラプラしながら散歩スナップしてきた。
日陰のアジサイはまだ残ってる、、もう10月だよ、、
内蔵露出計はオートでも十分使えるレベルだと思う
外の明るい所に引っ張られすぎることもなく良い感じだ。オート時はAEロックもあるので使い勝手は悪く無い
ニッカから新発売された「ニッカフロンティア」を買ってみた。名前が良い!!
多重露光は巻き上げレバー下にあるレバーを操作しながら巻き上げる事で簡単に出来る。
イチョウはまだ色付いていない
手軽にFマウントレンズを楽しむのにはあり!!!
ここまでFE10の絞り優先オートでの写真を見て貰ったけど、絞りさえ決めてしまって、後は完全にカメラ任せでも結構正確な露出で、軽く、シンプルな操作性で、フィルムカメラを始めたばかりの方でも特に使い方に迷わない。
MF専用なだけあってファインダー倍率も高く、スクリーンもF2.8でもやや暗さは感じるがピント合わせには苦労はしないと思うし、見た目や、質感が気に入らないというのであれば別だが、Fマウントレンズの母艦として遊ぶのには中々優秀な良カメラだと思う。
シンプル過ぎな感じも受けるがそこは基本廉価機なのでしょうがないかな。
FEやFMの方がカメラとしての魅力は高いとは思うが、実売で大体5000~10000円程度で購入できるのでFマウントレンズを手軽に使ってみたい方は安くリサイクルショップ等に転がっている場合もあるので是非見つけたら触ってみて欲しい。
Nikonのフィルムカメラとしてはかなり地味なカメラではあるが、僕自身は使っていて大きなストレスを感じないし、何気にシルバーのカメラって余り持っていないのでたま~に使うのもよいもんだね。
最後まで見て頂きありがとうございました。