[フィルムレビュー]予想出来ない色の変化Lomography [Lomochrome Purple」
こんにちは。今回はロモグラフィーより発売されている「Lomochrome Purple 100-400」でスナップしてきましたのでこのフィルムの特徴等、スナップ写真を見ながらレビューしていきたいと思っています。
※この記事は以前書いた記事の写真を全て入れ替え、加筆、修正しました。
今回の作例は全て「kiio」こと、奥さんが撮影しています。
Lomochrome Purple 100-400の特徴
サイケデリックなトーンが人気の35mmフィルム。レッド、パープル、ピンクのユニークな発色が楽しめます。
ロモグラフィー公式より引用
- #nofilter – フィルターや加工なしでカラーシフトが楽しめるフィルム
- ISO感度を100-400の間で選ぶことが可能
- 美しい粒子感を描く
- 一般的なC-41(カラーネガ)現像で現像処理
- 風景写真やポートレートなど特別なシーンでも大活躍
だそうです、、、、
結局どんなフィルム?
さらに公式より引用すると
ブルーがエメラルドグリーンに、グリーンがパープルに、イエローがピンクにシフトする 不思議なフィルム。
ロモグラフィー公式より
要するに、実際の色味とは違った色に変化するフィルムなんです。
ここから実際に撮影した写真を見て頂けると解りやすいと思います。
撮影機材、使用フィルム
- LOMO LC-A
- Lomography Lomochrome Purple
LOMOのカメラにLOMOのフィルムで撮ると効果が増幅されそうな気がしたので(あくまでも気がするだけです(笑))、今回はあえてちょっと露出が不安定な「LC-A」を使って貰いました。
ブルーがエメラルドグリーンに?
普通の晴れた日の空って何色ですか?
多くの人が「青」を思い浮かべますよね?
こんな感じですよね?一般的な青空です。
これがLomochrome Purpleで撮影すると、、、
こんな感じになります。
おぉ!説明通りブルーがエメラルドグリーンです。
次はみんな大好きドフの看板
エグい変化です、、、
次の色の変化はどうでしょう?
グリーンがパープルに
「グリーンがパープル」?
いまいちピンとこないと思うので、さっそく写真をどうぞ。
紫だ!
解りやすいように緑の葉っぱの写真です。見てわかるようにグリーンがパープルになってますね。
次は「イエローがピンクに」
イエローがピンクに
ピンクになってますね。
黄色いものを中心に撮ってみました。ガッツリピンクになりました。
ここまでが公式がいう所の「ブルーがエメラルドグリーンに、グリーンがパープルに、イエローがピンクにシフトする 不思なフィルム。」
ここからは他の色は?どうなの?
見ていきたいと思います
ブルー、グリーン、イエロー以外はどう変化するのか?
他の色味の変化としては、赤は赤茶っぽく、地面や、枯草はパープル、ピンク寄りに変化しました。
色の変化まとめ
・赤→茶色っぽくなる
・青→エメラルドグリーン
・緑→紫
・黄色→ピンク
・ピンク→黄色
という感じの変化となりました。もともとの色が濃い場合激しく変化するようです。
ただ、同じような色を撮っても毎回同じ色の変化はせず、緑が緑のままなど、変化しない場合もありました。
光の当たり具合とかで変化する色が変わるのかもしれません。
予想出来ない色の変化が楽しめます!!
ISO感度の設定
このフィルムの説明に
「・ISO感度を100-400の間で選ぶことが可能」とあります。
通常のフィルムはISO100ならカメラ設定は100のまま最初から最後まで撮影しますよね、
でもこのフィルムは撮影途中であってもISOを100~400の間で自由に設定を変更して撮影する事が出来ます。
これはどういうことかというと、おそらくネガカラーフィルムの広いラチチュードを利用しているかと思います。
ネガカラーフィルムはとても広いラチチュードを持っていますので100~400の2段分くらいであれば問題なく写つるんですよね。
普通のオートの露出計がついたカメラをお使いの方はISO100~400の間であればお好きな感度で使用してもらってよいかと思います。
Lomochrome Purpleを使用するにあたっての注意点
このフィルムはカラーベースに色を付けてあるいわゆる「加工フィルム」になります。加工フィルムだと一般的な写真店等では現像を断られる場合があります。
僕はカメラのキタムラさんにて普通に現像、データ化までしていただきましたが、同じキタムラさんでも断られる場合もあるようです。店舗で断られても外注扱いで受けてくれるとは思いますが、そうなると時間が2~3週間程かかってしまうようですので、いつも現像しているお店がある場合一度電話などで確認してから持ち込むのがよいかと思います。
一応ロモグラフィー公式にはこのフィルムは一般的な「C-41」現像可能と書いてありますし、キタムラさんであれば店舗で現像してくれるとは思います。
後は注意点というほどではないですが、公式オンラインショップでこのフィルムは1本1580円とやや高価です。
ただ、現在ほかのカラーフィルムが値上がりしているので1580円はそんなに高くはないのかもしれませんね。
まとめ
Lomography Lomochrome Purple 100-400は公式の説明通りサイケデリックな色味へのシフトが楽しめるフィルムでした。
自分が思っている色と全然違う色がでる場合も多々ありましたがたまにはこういう変化球のフィルムで遊ぶのも楽しいと思います。
個人的には緑が多い季節の方が色のシフトを楽しめると思うので、これからの季節に使うのはいいかと思います。今回は昼間のみの撮影でしたが夜の街中等、人工灯の下で撮影するとどうなるか興味がわいてきましたので今度使う機会あれば夜スナップで使ってみたいと思っています。
長い記事でしたが見て頂きありがとうございました。
兄弟分である同じ加工フィルムの部類の「ロモメトロポリス」のレビューも書いてます。