MARIXから発売されている現像タンクとフォトスポンジを使ってみた。
こんにちは「Kio」です。
やっと涼しくなってきたのにここ最近忙しいのと、時間が取れそうな時に限って天気が悪かったりして全然写真撮りに行けていない、、、
ここ数年ではここまで写真撮らなかったのも珍しいかも。
写真撮りに行けない反動で毎日飲んだくれてる気がするw
更に反動で余計なカメラやレンズが増えてしまいそう(;・∀・)
愚痴はここまでで、以前ちらっと紹介したMARIX肥田社長から頂いた「現像タンク」と「フォトスポンジ」を使って何本か現像してみたのでそちらの使用感、感想、値段、購入方法等紹介していこうと思う。
是非最後までご覧下さい。
現像タンクとフォトスポンジ
今回頂いたのはMARIXが輸入販売している現像タンクとフォトスポンジ。
外箱はこんな感じ。
中身は
- 135、120フィルム共用のオートリール×2リール1つで120フィルムを2本巻ける(126、127フィルムも巻けるらしいが持ってないので未確認)
- 本体
- 中蓋
- 上蓋
- リールの芯
- 撹拌用の棒?
- 取り扱い説明書
となっている。
製造は中国製。
フォトスポンジは
こんな感じで、一袋に2枚入っていて2枚ワンセットで使う。
因みにフォトスポンジとは、水洗い後の水滴を取り除き、乾燥ムラを無くし、更に乾燥が早くなる。
※フォトスポンジを使わない場合はフジDW(ドライウェル)等の水滴防止剤をつかうのがオススメ。
今のところか販売は「MARIX公式オンラインショップ」の「現像暗室用品」の欄から購入することが出来、値段はそれぞれ
- 現像タンク=5,390円
- フォトスポンジ=990円
となっている。
MARIXでは現像タンクは2種類販売されていて、頂いた現像タンクは「P」タイプとなっている。
「P」タイプと聞いて、ピンと来た方も多いかと思うw
次はこの「P」タイプ現像タンクの使用感等。
以前紹介した「MARIX SILTA 400」と同じタイミングで頂いたので、そこからずっとこのタンクとフォトスポンジを使っている。
「P」タイプ現像タンク、フォトスポンジの使用感
察しの良い方はお気づきかと思うがこの「P」タイプはパター◯ン(一応伏せとくかw)のコピーみたい。
パターソ◯タンクと各パーツは互換があるみたいで、手持ちのパタ◯ソンに取り付けてみたけど基本的に両方共に各パーツは使えたが、中蓋部分だけはMARIXのPタイプは◯ターソンにはちょっときついみたいで取り付け出来なかった。
逆にMARIX「Pタイプ」にパター◯ンの中蓋は取り付け出来た。
基本的にパーツだけ混ぜて使う事も無いとは思うがそこは注意してほしい。
その他パーツは全てキッチリ互換性もあり、問題なく取り付けることが出来た。
パ◯ーソンPTP115が約6,000〜8,000円なので最大で約2,000円ほどMARIX「P」タイプが安いことになる。
ここで気になるのは
「品質や使い勝手は??」
ということが気になると思うが、結論か言うと
「使い勝手はほぼ一緒で良く、むしろオリジナルより良い点もある」
である。
唯一違う、というか「差異」があるとすれば
- パターソ◯の方が上蓋の取り付けが滑らか
- MARIXリールの組み立てキツでちょっとやり辛い
- MARIXのは120フィルムも2本同時現像可能
- 値段がMARIX「P」タイプの方が安い
位だろうか。
上蓋についてはこのタイプの現像タンクは基本攪拌棒をクルクルさせながら現像するのが推奨されているので僕の使い方では不便は感じない。
逆に倒立撹拌をメインで使いたい方はオリジナルを含めこのタイプより別のタイプの方がよいと思う。
そして、プラリールって基本2分割出来る構造なんだけど、MARIXのPタイプの方はちょっとキツく嵌め込みづらさは感じたが、これも直接現像には関係無いし、しばらく使ってみると馴染んでスルッと組み立てられるようになるのかもしれない。
それよりも120フィルムを1つのリールに2本巻けるのは大きなメリットに感じる。
実際120フィルムを二本巻いて現像してみたが、ちゃんと現像出来るのも確認済み!!
※135フィルムと220の場合はストッパーは外して巻く。
値段も最大で2,000円以上MARIXの方が安い
現像に使う液量は共に
- 35mm×1=290ml
- 35mm×2=580ml
- 120×1、120×2(220×1)=500ml
となっている。
箱には135×2=500mlと記載があるが、同封されている説明書では135フィルム2本で580mlに修正されている。
多分パターソンのコピーということで、135×2の場合は580mlが正しいのだと思うので箱の表記に惑わされないように!
両方とも「オートリール」(フィルム先端を差し込みリールを動かすだけでフィルムが送られていく機構)なので、フィルムの巻き取りは簡単。
一つだけ懸念があるとすれば「耐久性」だが、Amazonで購入したAPタイプのタンクも2年程使っているが特に壊れたりはしていないし、これはもっと長い年月を使い込まないと判断は出来ないかな。
探せばオリジナルが同じ位の値段で買える店も有ったりするが、オリジナルは結構品切れの場合も多いのも悩ましい。
フォトスポンジに関してはまぁ、普通にめちゃ良い。
色々なメーカーのフォトスポンジを使ったけど、MARIXのフォトスポンジも普通の使い心地で、全く問題無く使える。
フィルム水洗後の水滴ムラ防止で、富士のドライウェルを使っている方も多いかと思うけど、このフォトスポンジもおススメなので自家現像する方は一度使ってみて欲しい。
僕自身暫くドライウェル派だったが、久々のフォトスポンジはとても良かった。
使い方はいたって簡単で、水洗い後のフィルムを水をしっかり切ったフォトスポンジで挟み込むようにフィルムの上から下へ滑らせればOK。
余り強い力で挟むと傷がつくので注意。
使用後は良く洗い、水けを切って保管。
むき出しで保管するとホコリがスポンジに付着してフィルムにキズが入っちゃうからジップロック等に入れて保管しよう。
結局どっちが良いの?
ここまでMARIX「P」タイプとフォトスポンジの紹介をしてきたが、現像タンクについてはオリジナルが安い所だと同じ位の値段で買えるが、大体7,000円~なのでMARIXの方が少し安い。
同じ値段であれば世界的にも有名で、信頼性もあるパターソンを選ぶのもありだが、いかんせんパターソン結構値段の幅もあり、品切れの時も多い印象。
対してMARIX「P」タイプは、現状結構多めに仕入れてはいる様で暫く品切れの心配もなさそうで、公式オンラインショップから買えば送料も無料、、、、、
で、どっちが良いのか、、、、、、
う~ん、、、、、
はっきり言ってどっちでもいいと思うけど、、、、
「中判フィルムの自家現像をする方なら120を二本同時に現像出来るMARIX「P」タイプを選んでも良いのでは??」
ってのが結論かな。
僕なら、基本的な使い方は全く一緒で、使用する液量も同じなら、値段も少し安く、120フィルムを二本同時に巻ける機構が付いているMARIX「P」タイプが良いが、やはりパターソンのネームバリュー、信頼性もかなり大きい気もするので、ちょっとでも不安な方はおとなしくパターソンを選べばイイと思うww
既にMARIX「P」タイプで10本以上は処理しているが、全く問題も無いし、僕は中判も使うので120フィルムを一度に二本現像出来るのはとてもありがたい。
フォトスポンジについては特にいう事も無く、手放しでおススメ出来る製品だと思う。
ただ、これから始める方はMARIXで
- フィルム
- カラー、モノクロ現像液
- カラー、モノクロフィルム各種
- 現像タンク
- フォトスポンジ
が一気に揃うので、手間と送料を考えてこれらを使うのも大いにありなんではないだろうか。
現像タンクは色々メーカー毎に「形」「素材」「一度に処理できる本数」等は違うが、最初の一つは今回紹介したような
- プラスチック製
- 35mmフィルム×2又は120フィルム×1か2本同時に現像出来る
が初心者にはとってもおススメではある。
僕は今現在
- Kingベルト式(35mm1本用)
- APタイプ(35mm×2、120×2)
- パターソンPTP115(35mm×2、120×2)
- MARIX「P」タイプ(35mm×2、120×2)
- JOBO(35mm1本用)
を使っているが、今は全部プラスチック製。
こんなにタンクばかり持っていてどうするんだと思うけど、結構使い分けをしながら使ってはいる。
最後に
ここまで提供頂いたMARIX「P」タイプ現像タンクとフォトスポンジの紹介をしてみた。
実際使ってみて両方ともとても使いやすく(タンクはパターソンコピーなので当たり前かw)とても良かった。
これから自家現像をはじめようとしている方に一つだけ言うとすればパターソン(タイプ)の現像タンクはめちゃ使いやすくておススメ!
個人的には「JOBO(ヨーボ)」と「パターソン」は長年使っているし信頼性も高い。
でも実際MARIX「P」タイプを使ってみて、今後も普通に使って行こうと思える出来だと思った。
そして、フォトスポンジも使ったことのない方は是非使ってみてほしい!
手持ちのパターソンと見分けがつくように各パーツにシールを貼って管理はしているが、まぁ、基本的に互換性はあるのでそんなに困らないかな。
最後まで見て頂きありがとうございました。