MARIXカラーリバーサルフィルムが現像から帰って来た!作例、感想。
こんにちは「kio」です。
先日紹介した「MARIXカラーリバーサルフィルム」の記事ですが、沢山の方に見て頂き、反響もとても大きかったです。
今回は早速このMARIXさんから提供頂いたカラーリバーサルフィルムを使って写真を撮ってきて、現像から上がってきましたので作例を紹介させて頂こうと思っています。
是非最後までご覧ください。
MARIXカラーリバーサルフィルムについての情報、おさらい。
マリックスカラーリバーサルフィルムについて以前の記事でも書いていますが、改めておさらい。
中身→Kodak Ektachrome 100 (コダックエクタクローム)※長巻の「エクタクローム 100D カラーリバーサルフィルム5294」をカットして工場にて詰め替えた物。
現像処理→コダックE-6現像
値段→36枚撮り一本3,500円セール中で2,800円(税込み)
DXコード→無し
ISO→100
次は、この記事を書いている6/26日現在現像確認が撮れている現像所。
〇有限会社フォトグラファーズラボラトリー様
〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-34 赤坂リキマンション#10
〇メモリーハウスミキ/奈良写真現像屋様
〒635-0081
奈良県大和高田市高砂町6-6
※現像可能な店舗につきましてはこの記事を見ている方で「ここでも出来たよー!」「うちでも出来るよー!」等情報ありましたら掲載させて頂きますので是非ご連絡下さい!
そして今回は「奈良写真現像屋」さんで現像、データ化をお願いしました。
そもそも「リバーサルフィルム」って何?
当たり前のようにリバーサルフィルム、リバーサルフィルム言っていますが、わからない方のためにちょっと説明します。
リバーサルフィルムはポジフィルムとも呼ばれています。
リバーサルフィルム(英語: Reversal film, transparency film)、反転フィルム(はんてんフィルム)は、現像の過程において露光・第一現像後、反転現像によってポジ画像(陽画)を得る構造をもつ写真フィルムである[1][2][3]。リバーサル写真フィルムはスライドおよび商業印刷に、16mmフィルムおよび8mmフィルム等の映画フィルムは映画の上映に使用される[1](映画の場合は、リバーサルフィルムで撮影することもあるが、ネガフィルムに撮影してそのネガ像でポジフィルムを露光させ、リバーサル現像ではなくネガ現像でポジ像を得ることがある。この場合ポジフィルムであるが、リバーサルではない。この記事では以下もっぱら写真について説明する)。ネガフィルムとは逆に画像の色や明るさをそのとおりに見ることができるため、ポジフィルムあるいは陽画フィルム(ようがフィルム)とも呼ばれる[1][2][3][4]。スライドプロジェクタで拡大投影して使われることもあるため、スライドフィルムとも呼ばれる[3][4]。日本では富士フイルム、コダック等が製造販売している。
wikipedia「リバーサルフィルム」より
言葉じゃ分かりづらいですかね?
フィルムそのものに色が付いていて、見たまま写るのがポジ=ポジティブ
色や明るさが反転して写るのがネガ=ネガティブ
最初は大体これくらいの認識で大丈夫。
そして、リバーサルフィルムの現像は特殊で、カメラのキタムラや、町の写真屋さんの店内ラボでの現像は基本的には出来ません。
リバーサルフィルムは久々、、、別に嫌いじゃないんだよ
そもそもリバーサルフィルムを使ったのが10数年前が最後、、、、
これには理由があって、「物凄くせっかち」なんですよね、、、
上記で少し触れていますが、一般的なリバーサルフィルムの現像は店舗での現像を受け付けてくれる場所はほとんどなく、大体店に依頼して1週間~、長いと3週間位現像に時間がかかってしまうんです。
そうなってくると、せっかち発動して、
「時間がかかるならネガでいいや~」
となり
せっかちが更に進行して
「自家現像すればすぐに結果が見れるじゃん!!!」
という思考になり、今に至っていますw
でも今回現像を依頼した「奈良写真現像屋」さんではとっても早く現像して頂きました。
せっかちな僕でも待てるくらい早く現像してくれてありがとうございます。
久々のリバーサルの罠にかかった、、、
リバーサルフィルムって一般的なカラーネガフィルムに比べて極端にラチチュード(画像として再現できる露光の範囲、寛容度)が狭く、かなり簡単に説明すると、、、
ネガはオーバーに強い(大体3段位ならいける)
リバーサルはオーバーに弱く、露出は適正~ややアンダーが良い
んです。
そして今回使ったカメラは大好きなカメラNikon F2。
フルメカニカルの名機 Nikon F2 アイレベル レビュー
整備済みとはいえ正確なシャッタースピードを計測している訳では無いですし、機械式シャッターってシャッタースピードが遅く(遅いとオーバー)なる事はあっても、速く(速いとアンダー)なる事は余り無いので、ビビり散らかして、露出計で出た数値より0.5段程アンダーに撮影したんです。
その結果
適正露出より0.5段~アンダーな写真ばかりでしたw
整備済みのNikon F2は僕が思ったより正確なシャッタースピードだったらしく、露出計の数字をそのままで良かったみたいww
整備済みNikon F2恐るべしでしたww
でも、リバーサルはややアンダーでもしっかり像は残っているので、余り問題では無かったです。
そして、逆に一枚もオーバーで飛んでいる写真は一枚も無かったのでそれはそれでよしとしましょうw
では前置きが長くなりましたが作例です。
MARIXカラーリバーサルフィルム作例
使用カメラ:Nikon F2アイレベル(整備済みSSは正確の様だw)
使用レンズ:NOKTON 58mm F1.4
現像、データ化:奈良写真現像屋(楽天市場店にて郵送、上記にリンク有り)
前述の通りややアンダーな写真多かったので明るさ少し上げてある写真もあります。
MARIXカラーリバーサルフィルムの感想
作例沢山見て頂きました。
本当は海に行ったり、お出かけした時に使おうと思っていたんですが、ここでもせっかち発動しまして、いつもの散歩コースでのスナップ中心ですw
この「マリックスカラーリバーサルフィルム」を使った感想でも
※完全に個人の意見ですw
- 粒状性は滑らか
- ネガと比べると彩度、色ノリ、コントラストは総じて高め
- 全体的に暖色傾向だと思う
- マゼンタ、グリーン、イエローはそれなりに彩度も高めでこってりだが、シアン、ブルーは思ったよりアッサリした色味で、グリーンはやや黄色みがありコダックっぽい
- 曇り、日陰ではやや青カブリあり
- 超ビビットな彩度は無いが、実物よりも色は鮮やかで「記録色」では無く、「記憶色」寄りではあるが、ナチュラルさも残ってる
- 室内人口灯でも色味の大きな破綻は無かった
まだ一本だけの使用で、レンズの特性や光の条件等でまた変わるかと思いますが僕がこのリバーサルフィルムを使って感じたのはこんな感じ。
やはり彩度、色ノリ、コントラストは高めですが、飽和するほどでも無く程よい雰囲気。
これは案外色々な場面で使い勝手も良さそう。
それと、リバーサルと言ったら「濃い鮮やかな青!!」といったイメージもありましたが、このフィルムは青色に関してはアッサリ目の色味だと思いました。
逆にマゼンタ系やイエローが彩度、色ノリも良く濃い目に感じたので、ただの青空より、夕焼けやマジックアワー等は、ばっちり美しい色が出そうですね。
でもうちの奥さんを撮った写真では、このコントラストの高さと、色ノリの良さのせいで日焼けが更に目立って嫌だったらしいですw(うちの奥さん日焼け止め塗らない派なんですw)
奥さん的には、肌はフジフィルムのカラーネガの色味が好きみたい。
最後に
マリックスさんから提供頂いた「MARIXカラーリバーサルフィルム」の作例や感想等書いていきました。
中身のエクタクロームは製品版だと36枚撮りで5,000円以上するので、この「MARIXカラーリバーサルフィルム100」はかなりお得なのでは無いでしょうか?
36枚撮り1本2,800円というのは決して安い金額では無いですが、今は富士フィルムのリバーサルも値上げをして3,000円を超えて来ているので、そう考えると流通しているリバーサルフィルムとしては最安値なので無いかと思います。
そしてリバーサルフィルムで撮ったら是非ライトボックスに現像済みのポジフィルムを置いて(無ければスマホやタブレットで背景を白にして明るさ最大でも簡易に代用出来ますし、割と安価に購入出来るトレース用の白色LEDパネル等でもOK)直接見てみて下さい。
フィルムそのものに色が乗ったポジは本当にキラキラしていて宝石のような美しさがあります。
是非皆さんも1度リバーサルフィルム使ってみてはいかがでしょうか?
最後まで見て頂きありがとうございました。