ドン・キホーテのハーフサイズフィルムカメラ使って現像してみた
こんにちは「Kio」です。
今一部で話題(問題)のフィルムカメラ。
【ドン・キホーテハーフサイズ Single Use Camera】
先日このカメラの中身や、注意点等書いてみたけど、今回は実際に購入して現像してみたのでそちらの写りや、気付いたことなどをまとめてみた。
是非前回の記事と合わせて最後までご覧下さい。
因みに、ドン・キホーテからこのカメラについての公式にアナウンスもあったみたいなのでそちらも共有しておく。
このカメラについてのおさらいと、実際使ってどうだったのか?
ちょっと前にSNSを中心にプチ炎上していたこのカメラ。
燃えていた理由は
- 映画用フィルムが使われていて現像出来ない
- フィルムエンドがテープ止めで自動現像機に通せない
- フィルムのレムジェット除去加工が信頼出来ない
- 光線被りしている
- シャッターが開いていなく、ケラレた
辺りが言われていた。
結論から言うと
- 中身はコダックVISION3 280D 5207で一般的なカラーネガ処理であるC-41現像ができる様に加工してある
- フィルムエンドはテープ止めで自動現像機にそのまま通せない
- 僕が使った個体はレムジェット層もキレイに剥がれていた
- 明らかな光線被りは無かった
- シャッターも正常でケラレも無かった
こんな所。
このカメラのスペックや詳細
一応カメラのスペック等も調べてみた。
この情報は輸入元に確認して聞いた情報も入っている。
- 焦点距離:28mm(輸入元情報)
- F値:F10(輸入元情報)
- シャッタースピード:1/125(輸入元情報)
- フィルム:C-41現像処理ISO400フィルム
- ストロボ:内蔵
- 販売価格:2,728円
- 撮影フォーマット:ハーフサイズ
- 撮影枚数:54枚撮り
見た目はこんな感じ
中のフィルムのサイドプリントには「EASTMAN 5207」表記があるのでKodak VISION3 250Dで確定。
フィルムエンドはやはりテープ止め。
これは自動現像機には流せないですわ(;・∀・)
次はこのカメラで実際に撮影した写真。
ドンキハーフカメラで撮った写真
実は今回かなりヘタった現像液で処理したので少し現像不足で、色被りがあったので多少被りを補正している(;^ω^)
実際使っての感想。
ハーフサイズに400のフィルム、更に現像液がへたっていたせいで粒状感は結構目立つ感じだが、写真は思ったよりしっかり写っている。
懸念されていたレムジェット層もしっかり処理はしてあり、カーボンの黒いつぶつぶなどは前浴含め、処理液にも残ってはいなかった。
光線漏れに関しては、よく見ると数枚ほんの少し画面端に感光した感じの写真もあったが、概ね問題無し。
もしかして使っている途中でバラしたときに少し感光したのかも(^_^;)
取り敢えずは普通に「カメラ」として使う事は出来た。
しかし、一部の方々から「光線漏れ」「シャッター不調に因るケラレ」も報告されているし、多少個体差はある可能性が高い。
可愛すぎるので魔改造(見た目だけやっつけで)してみた
このカメラ、どう考えても僕が使うのには可愛すぎる、、、、
そこで、ちょっとボディー周りのシールを剥し、、、、
パーマセルテープでペタペタ
「見た目も可愛く、エモいカメラ」ってドンキホーテで売っていたけど、「カワイイ」とは真逆の地味なカメラが爆誕してしまったwwww
せめてもの可愛さを演出するのに奥さんにシール貰ってボディー手前のストロボスイッチ部分に貼ってみたが、、、まぁ、可愛くは無いなww
途中で分解してフィルムを入れ替えてみた
途中まで普通に使った後、分解して途中でフィルムを取り出してみた。
※分解を推奨している訳ではございません。内部にはフラッシュ用の高電圧のコンデンサ等が有り、安易に分解すると感電や、フィルムが全て感光してしまうなどが考えられます※
写真でもわかる様に、やや組付けは雑な感じ。
電池室周辺は少し隙間もあり、ここから光が入ってしまう可能性もあるかもしれない。
取り出したフィルムをミノルタα-9xiに入れて撮った写真も2枚だけ。
最後に
本当は使う気も無かったんだけど、記事を書くにあたり自分で使ってない物の事を書くのが嫌だったので夜にドンキに行って買って使ってみたw
正直値段も高く、中身はレムジェットを剥したコダックVISION 3 250D 5207なのでハーフカメラを持っている人であれは同じフィルムを加工しているMARIX400Dを買った方が幸せになれると思う。
一番の問題点は「フィルムエンドのテープ止め」だろう、、、、これのせいで町の写真店ではほぼ即日現像は断られ、外注となるし、店によってはそもそも受付すらしてくれない。
せっかく撮り切って。早く見たくてワクワクしてキタムラとかに持って行って「外注となるので納期2週間です」とか言われたらイヤだよね(;^ω^)
前の記事でも書いたけど、今フィルムカメラを発売するのはとても良い事ではあるが、もう少し現像までの流れ、フィルムの素性やテープ止めの事などもしっかり公開してから販売はして欲しかった。
ただ、やはり個体差の問題で
- 感光していた
- シャッターの不調
- レムジェット層がちゃんと落ち切っていなかった(コレについてはまだレムジェット層が残っていたとの報告は見かけてない)
感光、シャッターの不良は実際に現象が出た方がいる以上、問題としては残っているので、手放しで人に勧められるかどうかは少し微妙だ。
ここまで前回から「ドン・キホーテオリジナルハーフフィルムカメラ」について書いてきたけど、とりあえずこのネタはこれで終わり。
現像出来ないカメラでは無いし、普通に使えたので色々と調べた上で自分の判断で使って欲しい。
最後まで見て頂きありがとうございました。