Ai AF Nikkor 50㎜ F1.4S
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【オールドレンズレビュー3】Ai AF Nikkor 50mm F1.4S 特徴、作例

こんにちは「kio」です。

もうお盆も過ぎ、いよいよ夏から秋に向かって行く感じがします。

この時期の夕方「ひぐらし」の鳴き声を聞くとなんだかちょっと寂しい気分になるから不思議ですね。

さて、今回は「オールドレンズレビュー3」として「Ai AF Nikkor 50mm F1.4S」の事など書いて行きたいと思います。

是非最後までお付き合い下さい。

前回の「オールドレンズレビュー」記事はこちら。

Ai AF Nikkor 50㎜ F1.4Sの特徴

ニッコールレンズが続いてきますが、最近手に入れた「F-801S」と「F90XS」がAF機というのもあり大好きな50mm標準レンズとしてAi AF Nikkor 50㎜ F1.4Sを手に入れました。

見た目もいかにも90年代といった雰囲気があります。

いつも参考にしている「ニコンFマウントレンズの一覧」によると、上記写真右がAi AF Nikkor 50㎜F1.4Sで1986年発売、左がAi AF Nikkor 50㎜F1.4S(New)で1991年発売。

この二つはピントリングが初期型はプラ制の細いタイプ、Newはゴム製の太いタイプ、更に絞りロックスイッチの形状が違います。

どちらも6枚7群のガウスタイプレンズ。

絞り羽根は7枚で、円形にはなりません。

これらのレンズはMFレンズであるAi Nikkor 50㎜F1.4から光学設計は変更は無く、MFからAFへと変更された物です。

古いAi NIKKOR 50㎜ F1.4Sも所有していますが、確かに写りはほぼ一緒ですね。

ニコンのレンズはややこしく、同じ「Ai AF Nikkor 50㎜ F1.4」でも「S」、「S(New)」、「D」が末尾に付く、ほぼ同じ見た目、レンズ構成も同じレンズが3種類存在します。

所謂「D」タイプレンズは「フォーカス距離情報をボディに伝達する」機構が追加されています。

F90XはDタイプを使う事で3D8分割マルチパターン測光が使え、ストロボ使用時にも威力を発揮するらしいですが、ストロボ使わんし、コーティングは変わっている可能性はありますが、正直コーティングの違いを見分けられる眼は持っていないので、Dタイプより少し安いこっちのタイプを選んでます(笑)

↑上記リンクは「S」タイプ

↑こっちは「Dタイプ」です。

SとDの見分け方ですがレンズ鏡胴に「50mm1:1.4」と書いてありますが、その文字の末尾に「D」と付いていればDタイプ、50mm 1:14だけの記載ならSタイプです。

因みにSタイプは両方とも「Made in Japan」、Dタイプは途中から「Made in China」なので気になる方はチェックしてからの購入をおすすめします。

コーティングはオレンジっぽいコーティング。

ニッコールのフルサイズ対応のAFレンズだとGタイプレンズもありますがこのGタイプレンズは「絞り環」が付いていないのでF-801S、F90XS、F4SだとSモードかPモードしか使えないという制約があります。

その点今回紹介するレンズは時代的にもニッコールのAFレンズの古い物ですので「絞り環」がついているのでこれらのカメラに付けると全てのモードが使えます。

僕は基本「A=絞り優先」を多用するので助かります。

更にニッコールはややこしく、ニコンのレンズはマウント自体は「不滅のFマウント」というくらいなので基本初代Fからずっと同じですが、ニッコールオート、非Ai、Ai、Ai-S、Ai AF-S、Ai AF-D、、、etc、、、とかなりたくさんのバリエーションがあって、カメラによっては付けられなかったり、機能が一部制限が出てきたりとかなり複雑ですので、古いフィルムカメラを購入する場合はどのレンズが対応しているかしっかり確認してから購入しないとせっかくレンズ買ったのに手持ちのカメラで使えない、、、なんて事になるのでご注意下さい。

作例

前置きが長くなりましたがこのレンズでスナップした時の作例です。

今回の作例はカラーがF90XとAi AF Nikkor 50㎜ F1.4Sフィルムはフジカラー100データ化無補正。

室内開放での撮影。ピントも浅く甘い写りです。
これも開放での撮影。
商業施設には七夕の吹き流しが飾ってあります。いつまで飾ってるのか、、、
これも開放。
これも開放
F4これくらい絞るとピント面は一気にシャープさが増します。
これもF4 背景がボケて立体感がある写り。
奥の提灯、反対ですね、、、
F8 流石にシャープな写り
これもF8
手前の金網の奥のネコ、シャッター音に
オヤツ。開放だと甘い
F2.8 後ろの玉ボケが7角形です。
万国旗
手ブレです。
F5.6 

使ってみた感想

もう今更な感じですが、良いレンズなのは間違いないですね。

発色も申し分なく、いかにもフィルム写真といった感じの写りですね。

今回のレンズは1991年~の発売ですし、1976年発売のAi Nikkor 50㎜ F1.4と光学系は同じということで、十分オールドレンズの仲間といってもいいレンズだと思います。

開放だと甘く、F2.8~F8位にかけてどんどんシャープさが増していく感じです。

背景ボケはやや硬く、絞りも7角形ということでややうるさい感じは受けますがし、開放付近だと周辺も流れたりしますが、これもオールドレンズらしくいいんじゃないのでしょうか。

最近のレンズは写り過ぎるものが多く、使っていて癖がなくそれはそれで良いとは思いますが、今の時代にわざわざフィルムを使って写真を撮っているのでこれくらい癖があったほうが使っていて楽しいですね。

かといってとんでもない癖玉という事もなく、長い間愛された「銘玉」と言ってもいいレンズだと思います。

今やかなり安く購入できますので使う機会があれば是非使ってみて欲しいレンズの一つです。

最後まで見て頂きありがとうございました。

始めまして写真好きの「kio」と嫁の「kiio」です。 夫婦二人でフィルムカメラ、ストリートスナップ撮っています。 日課はジャンクカメラ収集。 今はほぼフィルムカメラネタ中心。 モノクロ、カラー自家現像やってます。 このブログでは夫婦二人で撮った写真を中心に写真、カメラの話や、モノクロ、カラー自家現像のデータや解説、フィルム、カメラ、レンズ、カメラ関連のガジェットのレビュー等、カメラ好きの皆さんが楽しめる内容を更新していく予定です。 記事が見辛かったり、間違っていた場合は「お問い合わせフォーム」からご指摘頂けると助かります。

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