【ジャンクカメラで遊ぼう】Canon Autoboy S XL 使い方 作例

ジャンクカメラで遊ぼう

こんにちは「kio」です。

相変わらずジャンクカメラが何故か増えていって置く場所が無くなってきました。

今回紹介するカメラはこちら

「Canon Autoboy SXL」

このサイトでは初?のオートズームコンパクトフィルムカメラですね。

普段この手のコンパクトフィルムカメラにはあまり興味もないのですが、なぜかどんどん増えていっています。

これからフィルムカメラを始める方にとってはとても使いやすく、そして良く写るカメラですので詳しく紹介していこうかと思います。

入手経緯

今更ですが、大好きハード〇フでジャンクカゴに転がっている個体を発見。

お約束の動作未確認でジャンク1,100円。

購入前にちょっと調べてみたらこのオートボーイS XLは1993年発売の「Autoboy S」の色変え機種として1999年に発売されたようですね。

家にある中では、デジカメを除くフィルムカメラでは一番新しい機種です。(それでも20年以上経っていますが、、、)

オートコンパクトカメラのジャンクに1,100円はちょっと迷いましたが、うちの奥さんがオートボーイ系が結構好きなので最悪購入したのがばれても奥さんに貢げばプレゼントすれば許して貰える気がしたので購入。

経験上大体が電池入れればしっかり動くので大丈夫でしょう。

レンズもカビ等無く、ボディも綺麗。

Autoboy S XLの特徴

簡単に特徴です。

詳細スペックはいつもの「キャノンカメラミュージアム Autoboy S XL」のリンクを貼っておきますのでそちらを参照してください。

特徴

  1. 全自動カメラである
  2. 写真に「キャプション」が入れられる
  3. パノラマ(もどき)写真が撮れる
  4. シャッタースピード最速が1/1200とそこそこある

あたりでしょうか

1.全自動カメラである

これはそのまま、フィルムもDXコード対応なので電源を入れてフィルムをセットすると勝手に最初の1枚まで巻き上げ、その後各モードを選びシャッター半押しでオートフォーカスを作動させシャッターを切るだけ。

逆に言えば撮影者の【意思】を反映することはほぼ出来ないのでガチガチのフィルムカメラマニアには物足りないかも。

2.写真に「キャプション」が入れられる。

こちらは背面ボタンの操作で、日付の代わりに「キャプション」を写真に写しこむことが出来ます。

キャプションの内容は「ヨアケマエカメラ」さんの商品ページよりお借りしました。

J-1 「かわいい‼」
J-2「はい、チーズ」
J-3「♡お・め・で・と・う♡」
J-4「MERRY X’MAS」
J-5「A HAPPY NEW YEAR」
E-1「♡I LOVE YOU♡」
E-2「THANK YOU!」
E-3「SEASON’S GREETING」
E-4「HAPPY BIRTHDAY」
E-5「CONGRATULATIONS」

の文字が写真右下に写しこまれます。

キャプションを付けると日付は写真左に写しこまれます。

後の作例で一つだけキャプション付きの写真掲載するので見てみてください。

3.パノラマ(もどき)写真が撮れる

この時代のコンパクトフィルムカメラではよくある機能ですね。

実際本当のパノラマでは無く、レバーを入れるとフィルム室にマスクが出てきて35mmフィルムの上下を隠しパノラマ風の横長の写真が撮れる仕組みです。

4.金属外装使用で高級感があり、シャッタースピードの最速が1/1200

キャノンカメラミュージアムを見るとこのカメラは「オートフォーカス全自動ズームカメラの最高級機種」との位置づけで開発されたみたいなのでスペックも頑張ったのかもしれませんね。

最高級機種らしく、外装もサラサラの手触りのアルミ外装、レンズも非球面レンズを使うなどそれなりに造りこまれているようです。

シャッタースピードも他の同時代のコンパクトフィルムカメラでは速い方です。

大体最速1/500~1/1000程度が一般的なのでシャッタースピードが1/1200ある本機はシャッタスピードの点ではほんのちょっ~と有利です。

ここまで特徴を見て頂きましたが2.の「キャプション」機能が一番の売りだったのかなと思います。

カメラの使い方

基本オートなので簡単ですが一応各機能、使い方の説明です。

電池を入れる

このカメラは完全電子カメラなので電池が無いと動きません。

ハードオ〇のシール貼ったまま(笑)

ボディ下部にある電池室をコインなどで開けて電池を入れます。

電池はこの手のカメラではよく見る【CR123A】リチウム電池を2本使用。

こちらは大型家電量販店にも売っていますが高いのでアマゾン等で買った方がお得です。

このあたりが信頼できるメーカー製で良いと思います。

中国製の怪しげな物はもっと安く購入は出来ますが個人的にちょっと怖いので、我が家では大体リンク一つ目の東芝の電池を使ってます。

日付の設定

電池を入れたら次は背面の液晶部分の設定です。

ボディ裏面にプラップがあり、そこで日付設定、ストロボモードボタン、キャプション等各部操作ボタンあります。

このカメラは背面データバックに別途電池は必要ないので日付を合わせましょう。

お約束の「2019年」問題はクリアしていますのでそのまま22年が選べます。

液晶表示の説明

日付を設定したら次は液晶表示についてです。

ここで特徴の一つの「キャプション」の設定も行います。

画像ではJ-1 カワイイ‼を選択しています。

写真の【caption】ボタンを押していくと変わっていきますので任意のキャプションを選んで下さい。

この設定は電源を切る度にリセットされます。

背面ダイヤルの使い方

次は背面にあるダイヤルについて説明していきます。

背面ダイヤルは電源スイッチを兼ねて居ますのでカメラの電源を入れるのにこのダイヤルを【AUTO】回します。

その他ダイヤルの説明

画像上から

  • SPOT      逆光時に使用
  • S-AUTO     フィルム巻き上げ音が小さくなります(余り違いが無い様な気もします、、、)
  • OFF       電源オフ
  • AUTO      基本撮影はこのモードでOK
  • アクション    スポーツなどを撮影する際の連続撮影できるモード
  • 夜景人物     夜景と人物を撮影する時使用
  • ポートレート   人物撮影時に使用
  • クローズアップ  最短撮影距離が60cmから40cmになります

正直すべて【AUTO】にしておけば問題ないと思います。

フィルムのセット方法

ここまで来たらあとはフィルムをセットして写真を撮るだけです。

裏蓋を開けフィルムを写真のようにセットします。

裏蓋開閉スイッチ

この時右にあるフィルム先端が写真の様に奥の位置まであることを確認しましょう。

セットしたら裏蓋を閉め、電源スイッチを【AUTO】にします。

上手くセットされていれば電源を入れると巻き上げが始まり、裏面液晶に【1】とフィルムの枚数が出ます。

これが0のままならうまくフィルムがセットされていませんのでもう一度この項目の最初からフィルムをセットしてください。

写真を撮ってみよう

フィルムをうまくセット出来たらあとは写真を撮ってみましょう。

このカメラは基本ストロボ発光もオートですので、ストロボを発光させたくない場合は背面液晶のボタンでストロボ発光禁止に設定してください。

以下の写真の状態がストロボの各設定

但し電源を入れるたびに設定がリセットされてしまうので、ストロボ発光のオンオフはその都度設定することになります。

ストロボ設定が終わりモードを決めたらファインダーを覗いて画角と構図を決めます。

カメラ上部にあるボタンでズームすることが出来ます。

ズームは38mm〜115mmが使えますのでお好みで変えてください。

ズームしていくとファインダーも連動して動いていきます。

焦点距離と構図を決めたらファインダー内中心の四角い枠に被写体を入れてシャッターを半押しするとファインダー外枠のLEDが光ります。

LEDの状態は

  • 点灯    ピントが合っています
  • 速い点滅  低速シャッターなので手振れ注意 ストロボ推奨
  • 遅い点滅  被写体が近すぎます 
  • 消灯    ストロボ充電中

因みにこのカメラの最短撮影距離は60cm~です、背面のダイヤル「チューリップ」に合わせるとクローズアップモードになって最短40cmまで寄る事が出来ます

半押しのままピントが合ったのを確認したらシャッターを押し込むと「チッ」という音がしてシャッターが切れます。

これで写真が撮れました。

フィルムの残り枚数まで色々撮ってみましょう。

フィルムの巻き戻し

フィルムを既定の枚数撮り終わるとカメラが自動的に巻き戻しをしてくれます。

写真のこのボタンは途中巻き戻しボタンなので撮り終わる前に押さないよう注意して下さい。

途中で押しちゃダメ×

巻き戻しが終わり背面液晶の数字が0になったのを確認したら裏蓋を開け、フィルムを取り出します。

取り出したフィルムはカメラ店に持ち込むか、ネット等で郵送現像出来るお店に出しましょう。

以上がこのフィルムの使い方です。

僕自身購入してフィルム1本しか使ってないのでわかっていない機能等あるかもしれませんが、通常の撮影であればこの記事を見て頂ければ大丈夫です。

では次は作例

作例

使用カメラ   Canon Autoboy S XL

使用フィルム  Kodak ULTRAMAX 400

ウルトラマックスらしい「青」の発色が特徴的な写真です。

フルオートのコンパクトカメラでもこんなにしっかりフィルム写真らしい写真が撮れます。

フィルムについてはこちら

最後に

Canon Autoboy S XLの特徴、使い方を説明していきました。

少し触れましたが、このカメラを使い込んでいないので書ききれていないこと等あるかもしれませんが、大体でもちゃんと写真撮れましたので持ってる方や、これから使ってみようという方は自分でガンガン使ってみてください。

発売も1999年と比較的新しい部類のフィルムカメラなので動く個体も多いと思います。

もしジャンクで見つけて安くてレンズが綺麗なら購入してみるのもありかもしれません。

最後まで見て頂きありがとうございました。

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