【フィルムレビュー】AGFA APX 400

AGFA APX 400

こんにちは「kio」です。

久々のフィルムレビューです。

長巻で購入した「AGFA APX 400 」の現像もそこそこやったのでそろそろフィルムレビューを書いていきます。

前回の【APX400現像データ】記事はこちら。

各種フィルム、現像液組み合わせ別【モノクロ現像データ】はこちら。

モノクロ自家現像データ
「モノクロ自家現像データ」の記事一覧です。

購入方法、値段

このフィルムは「かわうそ商店」さんから長巻(30.5m)で9,600円で購入しました。

6/28時点で11,000円になってました、、、

輸入品は円安が厳しいですね、、、

長巻フィルムの使い方等はこちらの記事をご覧下さい。

長巻ということは36枚撮りが約18本作れます。

今回は正確には36枚撮り17本と、24枚撮り2本と、最後半端で8枚撮り1本作れました。

ということは、単純に36枚撮り18本で計算しても一本あたり9,600÷18=533.33333円

36枚撮り一本533円ならかなり安いですね。

因みにこのフィルムヨドバシさんだと一本1,260円なので、約57.7%引きという事になります。

これは今現在手に入るモノクロフィルムでもかなり安くなるので、今後も長期的にモノクロフィルムを使っていこうと言う方にとっては、自家現像とあわせて、是非オススメします。

描写の特徴

ヨドバシカメラさんの商品説明によると

ISO感度400 モノクロフィルム

微粒子でグレーゾーンが広いフィルム。

APX400ならスナップなどの、街中での撮影が向いてます。現像は多くのモノクロ現像液が使えます。

ヨドバシカメラ商品ページより。

だそうです。

まぁ、ちょっとわかり辛いですね(笑)

調べて見た所、増感はISO800まで行けるようです。

公称感度はISO400のフィルムですが、現像した感じは大体ISO400は出ていると感じました。

説明通り、グレーゾーンはそこそこ広めな印象。

但し、コントラストが余り高くは無く、少し柔らかい(ねむい)感じ。

ラチチュードはそこそこあるみたいで、ハイライトも極端に飛んだりはしませんでしすし、シャドーも粘ってくれます。

粒子感は一般的なISO400のモノクロフィルムとしては良いかと思いますが、これは使う現像液によって変わってくると思います。

次は作例を見ながら比較をしていこうと思います。

現像液、撹拌による描写の違い、比較。

作例は全て同じカメラ、レンズでの写真。

  • カメラ Nikon F2 アイレベル
  • レンズ フォクトレンダーULTRON 40mm F2(途中一枚だけAi-S NIKKOR 50mmF1.4使用)

画像をクリックすると拡大しますので、是非現像液と処理による違いを拡大して比べてみて下さい。

まずはRollei SUPERGRAIN 1:9 20℃ (60/30/1)

室内にて、レアチーズケーキ
窓際からの光が柔らか.い。

次は同条件で現像時間を6’00→6’30に延長。

これも室内
写真を撮る奥さん。高架橋下の自転車置き場。

次はRollei SUPERGRAIN1:9 20℃ 6’20(60/30/2)Y2フィルター使用。

少し撹拌回数増やして、Y2フィルターで高めのコントラストを狙ってみました。

Nikon のメタルフードを頭に添えて。これだけAi-S NIKKOR 50mm F1.4での撮影です。
Gショックは余り好きではないですがこの「DW-5600」だけ好きなんです。

次はD-761:1 22℃ 13’30 (60/60/4)Y2フィルター使用。

日陰にて
曇り日陰

D-76 1:1 23.4℃ 12’30 (60/60/4)

メガネとアジサイ 日陰にて
これの距離が彼(彼女)のパーソナルスペース。

最後はD-76 1:1 23℃ 12’30 (60/30/2)

晴れの公園にて
初代オートボーイに期限切れ業務用100を入れて。現像上がったら奥さんがこのカメラの記事を書くみたいです。

比較結果

各現像データ毎の写真見て頂きました。

このフィルムはやはり余りコントラストは高く無い様ですが、ハイライトもシャドーもそこそこ粘ってくれますね。

個人的には一番最後のD-76 1:1 23℃ 12’30 (60/30/2)での処理の写真が一番雰囲気的には好きですね。

撹拌回数を(60/60/2)と増やし、液温も少し上げたのですが、一番バランス良く仕上がりました。

ISO400という事で、室内や日陰でもスナップはいけますが、どうしても日陰だとコントラストも低めなのでやはり太陽の下で撮りたい所。

更に、撮影の際も気持ちオーバー目での撮影を意識したほうが良いと思います、少し露光が足りないと一気に「のっぺり」したねむい描写になってしまいました。

標準の現像時間より少し長め、液温高め、撹拌多め日陰はY2フィルターで少しコントラストを乗せてあげた雰囲気が良いと思いました。

最後に

作例は見る人によっては余り違いがわかりづらいかも知れませんが、モノクロ写真で自家現像する方だと違いがわかって頂けるかと思います。

うちの奥さんは基本カラーフィルム専門なので現像液や処理の違いによるモノクロの描写はほぼ一緒に見えるようです(笑)

よく見ると階調や、黒の締り、ハイライトの粘り、粒状感、全て違うんですけどね(笑)

この微妙な粒状感や、コントラストの調整がコントロールできるのも自家現像ならではの楽しみの一つ。

そんなこんなで、かなりニッチなネタでしたが楽しんで頂けたでしょうか?

2022年6月末時点で、国内流通の長巻フィルムでも最安クラスで手に入るこのAGFA APX 400 一度使ってみてはいかがでしょうか?

最後まで見て頂きありがとうございました。

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