【実験】何年期限切れかわからない「フジVenus400」で写真を撮ってみた。ISO200と100の比較写真

フィルムカメラ

こんにちは「kio」です。

あっという間に、もう3月。

今回は【実験】シリーズ。

この【実験】シリーズも結構記事が溜まって来たのでそろそろ「実験カテゴリー」作ろうと思ってます。

実験シリーズの中でも皆さんやっぱり気になっているのか、「期限切れフィルム」の記事は多くの皆様に見て頂いているみたいです。

このサイトでは今まで色々な「期限切れフィルム」を使って写真を撮ってきましたのでそちらも合わせてご覧ください。

検索結果: 期限切れフィルム - PHOTOWALK~写真やカメラの話~
フィルムカメラであそぼう

期限切れフィルムを使うにあたっての注意点

※最初に断っておきますが、この記事は決して期限切れフィルムの使用を推奨する記事ではございません。

期限が切れたフィルムは場合によっては現像機や現像液に重大なトラブルを引き起こす場合がありますので、現像前に絶対現像店に期限切れフィルムという旨を伝えてから現像に出すようにしましょう!

そして、期限切れフィルムは使用期限内であっても、保管状態によっては通常の色や感度が出なかったり、酷いと像そのものが出ない等ありますので、ケースは開けないで、高温多湿を避け、冷暗所にて保管してください。

そして、長期期限切れのフィルムは現像後のネガのカールが凄いので、ご自分でスキャンしようと思っている方はかなり苦労すると思いますので覚悟して下さいね!

そして、フリマサイトや、オークションで期限切れフィルムが高値で販売されていますが、安いならともかく、高値の場合は避けた方が無難ですよ。

今回の期限切れフィルムは???

さて、今回実験に使った期限切れフィルムはこちら!!

10本大漁購入した期限切れフィルム

「 FUJIFILM フジカラー SUPERIA Venus400 」

このフィルムについては余り情報が見つけられ無く、何年に販売終了したのかわかりませんでしたが、今オークションやフリマサイトなどに出回っている同等フィルムは1番新しい物で2009年前後の期限の物が多く出回っている感じでした。

※富士フイルム様に確認したところ「 FUJIFILM フジカラー SUPERIA Venus400 」36枚撮りは、2003年4月に販売開始して、2009年3月に出荷終了したそうです。その後後継フィルムとして「FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400 」が発売されているとのことでした。

大体ネガカラーフィルムは作られてから2〜3年程度が使用期限となるので、2009年に最終ロットがあったとして、新しくても2011年頃、古ければ2005年が使用期限となります。

なのでこのフィルムも「新しくても期限は約12年前、古ければ約18年」前と中々の熟成具合です、、、

なので今回ももちろん通常感度ISO400は“絶対”出ていないと思われるので、とりあえず1段落ちのISO200と2段落ちのISO100で2枚ずつ撮影してきました。

使用機材と撮影条件等

作例前に使用機材や撮影条件。

使用カメラ:OLYMPUS OM-1 MD

使用レンズ:G.ZUIKO AUTO-S 50/1.4

感度低下あると予想して、ISO200と100の2カット同じ構図で続けて撮影

カメラのキタムラ現像、データ化無補正

期限切れヴィーナス400の写りは??

最初が1段落ちのISO200、次が2段落ちのISO100での作例です。

画像をクリックすると拡大します。

夕方から夜にかけてスナップしてきました。

期限切れフィルムの写りの感想

どうでしょうか??

案外ちゃんと写ってると思いませんか?

感度についてはやはり低下はあり、最初のISO200の方でもアンダーになっているのがお分かりいただけると思います。

2段落ちであるISO100の方は大体良い感じですが、もしかしたらあと1/3~2/3位感度を低く、ISO80か64位で使っても良いかと思いました。

ISO200の方はアンダーなのもあり、やや粒状感は出ている感じですが、ISO100の方は粒状感は余り増えている感じはしないですね。

色味は夕方の野外で撮影したカットはやや青カブリしている感じはありますが、人工灯下での写真では大きな色味の破綻も無く、自然な色味に見えます。

これで36枚撮り10本1,000円ならかなりお得だったのではないでしょうか??

あっ

値段書いて無かったですねw

36枚撮り5本セットで500円を2セットで10本1,000円でした!!!

こういうのがあるからジャンク漁りは止められないんですよね、、、、

以前も書いたかもしれませんが、フジフィルムは比較的丈夫なのか、期限切れでも像が出ないとかは当たったこと無いですね。

2本目は晴天日中野外でどうなるかカメラに入れていますので、どうなるか楽しみです。

最後に

大好物の「期限切れフィルム」を使っての作例を見て頂きました。

やはり、通常のフィルムとはちょっと違う雰囲気は出ていましたね。

通常の期限内のフィルムだと、写りや、色味の予想は出来るのですが、期限切れフィルムは使ってみないと「写っているか、写っていないか?」「感度の低下はどれくらいか?」「色は残ってるか?」等、本当に現像上がるまで「ドキドキ感」が凄いです。

そして普通に使えるとなんだか凄く嬉しくなっちゃうんですよね。

僕は最近たまに聞く「フィルムカメラは現像するまで何が写っているかわからない、どんな写りなのかわからないのが良い」という意見に関してはちょっと否定的なんです。

否定的というのとは、ちょっと違うんですけど、僕は沢山のフィルムカメラを使ってきて、ジャンクであっても通常のカメラであれば

  • シャッター、シャッター幕は走っているか。
  • シャッタースピードは変化しているか。
  • 絞りは開閉するか。

さえ最低限確認出来て、露出があっていて、普通のフィルムであれば

「絶対に写っている」

と経験上わかっているので、「現像するまで何が写っているかわからない」なんてことは無いんですよね。

流石に目視ではシャッター正確なシャッタースピードまではわかりませんので、撮ってみて思ったよりシャッター遅くて明るかったな~、位は有りますけどね。

そもそも自分が撮りたいと思ってシャッター切ってるんだし、何が写ってるかはわかって、光の当たり方や、構図、配置、露出、絞りを考えて撮ってるんですから、何がどう写っていて、どんな風に写っているかはわかっているんです。

でもこれは沢山フィルムカメラを使ってきたからこそ経験でわかるのであって、始めたばかりの方は

「現像するまで何が写っているかわからない、どんな写りなのかわからない

その「ドキドキ感」があるのかもしれませんね。

僕にとってはこの「期限切れフィルム」こそフィルムカメラを始めたばかりの皆さんが感じている

「現像するまで何が写っているか、どんな風に写っているのかわからない、ドキドキ感」

と同じなのかもしれません。

と、ここまで期限切れフィルムの事書いておいてなんですが、、、

普通の期限内のフィルム買った方が良いと思いますよww

一時期より大分流通はしている印象です。(それでも高いですけど、、)

晴天日中野外ではどんな感じになるのか?Nikon F2にもう一本入れていますので、そちらの現像が出来たら「パート2」としてお見せできればと思います。

パート2公開しました。

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パート3完結編公開しました。

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最後まで見て頂きありがとうざいました。

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