【魅惑のハーフカメラ】その8、と【ジャンクカメラで遊ぼう】Canon Demi EE17

ジャンクカメラで遊ぼう

こんにちは「kio」です。

今回は【魅惑のハーフカメラ】と【ジャンクカメラで遊ぼう】のハイブリッド記事(笑)

要するにハーフカメラをジャンクで購入したという事ですねw

僕はジャンクカメラ漁りが大好きなのでどんどん増えていくんですが、大体1回使って防湿庫行が殆どですが(カメラ達ゴメン、、、)、今回ジャンク購入したハーフカメラ「Canon Demi EE17」とても気に入りまして、もうすでに数本フィルムを通して、貼り革まで交換していますので紹介してみようと思います。

ジャンクカメラで遊ぼう

夫婦でジャンクカメラを見つけては一喜一憂。
使えたらラッキー!
ジャンクは宝の山!!

作例

早速「Canon Demi EE17」の写りを見て頂こうと思います。

使用カメラ:Canon Demi EE17

使用フィルム:MARIX 100D 富士フィルム 業務用100 

現像:カメラのキタムラ現像、データ化無補正

今回はフィルム2本分の作例なので、ちょっと写真多めなのでギャラリー形式にしました。

写真をクリックすると拡大しますので是非大きくしてご覧ください。

MARIX 100D

業務用100

ISO100のフィルムだという事を考えても中々シャープな写りでは無いでしょうか?

色のノリも良く、コントラストもちゃんと出ていますし、遠景でもちゃんと行けますね。

青は全体的にスッキリに見えます。

Demi EE17の購入経緯と状態確認&整備

このDemi EE17は近所のカメラ店のジャンクに転がってました。

レンズ、ファインダー汚れ、露出計は未確認、ファインダー内のピント指標ずれで外観ぼろぼろで

1,100円

こんな状態なのにシャッターは全速それなりに変化もしていて、絞りもしっかり動いているとなればそりゃ買っちゃいますよね(笑)

Demi系は何回か分解したことがあるのでまずは貼り革を剥して、ばらして、、、

レンズ、ファインダー、ピント指標のずれを修理、電池室も接点錆錆だったのを紙やすりでキレイにして、、、電池を入れたら残念ながら露出計は不動ですね。

テスターで調べてみたところ、Cds素子がダメになっているようです。

今度機会があればCds交換でもチャレンジしてみようかと思います。

パーツを挟み込む構造でネジ核種を外すとパかっとモナかみたいに外れます
取り合えず元の貼り革は汚かったので、手持ちのネイビーの山羊革を切り出して貼っておきましたが、光沢強すぎてなんだかイヤだ、、、

取り合えず一通り写真は撮れそうな状態です。

Canon Demi EE17について

Canon Demi EE17は35mmフィルム使用するハーフカメラ

発売は1966年(昭和41年5月)

発売時価格は本体のみで15,800円。

翌年に出ているCanon Demi EE28が11,300円でした。

Demiシリーズでは最高級機種だったようです。

以下キャノンカメラミュージアムより

キヤノンデミラピッドの機能はそのままで通常の35mmフィルムのハーフサイズ版とした機種で、デミシリーズの最高級カメラであった。
4群6枚構成のSH30mm F1.7の大口径レンズ付き、ファインダーはブライトフレーム付きの逆ガリレオ式、視野右に露出計指針と適正露出窓(絞り目盛り付き)、視野下に近・中・遠の被写体距離を示すピクトグラフと、レンズの繰り出しに連動して動く距離合わせ用の指針があった。
測光露出制御は、CdS素子使用の露出計によるシャッタースピード優先式EEで、高仕様と高機能から多くのユーザーに愛用された。

キヤノンカメラミュージアム「Canon Demi EE17」より

シャッタースピードも最速1/500があり、30mmレンズの被写界深度の深さもあり気軽にスナップするのにはとても良いカメラですね。

このカメラはジャンクで露出計は動かないのですが、フルマニュアルでも使えますので問題なく撮影を楽しめます。

但し、このカメラ大口径のレンズは付いていますが、ピントが「目測」なので、開放を使う場面はかなり限定され、そして難しいと思います。

でもこの手の目測カメラはピントを3m~5m位に合わせ、F5.6~にしておくと「被写界深度」の深さでピントを外す事も余り無いので、目測だからといって敬遠するのはもったいないですよ。

気楽に撮りたければ「動作品のオリンパス ペン EE-2、EE-3」辺りだとピントは固定で気にせず気楽に撮れるのでそちらも良いかと思います。

Demi EE17の購入価格相場

このカメラは新品では購入出来ないので中古で探す事になります。

調べてみると、

ジャンクで約2,000円~

露出計も動いて動作確認済みで約10,000円~

中古店等では約15,000円~

とかなり状態によって幅がありますね、、、

露出計に使う電池が「MR-9水銀電池」という現在では売っていない規格の電池を使用するので、メルカリや、ヤフオク等では「シャッターは切れますが露出計の確認は取れていません」という物がとても多かった印象です。

正直このカメラ、露出計が動いていても当時のCdsは劣化しているものも多く、使い物にならないものが多いと思うので、一番のおすすめは

  • シャッターが切れて、速度が全速変化している
  • 絞りが正常に動く
  • レンズ、ファインダーに激しいダメージが無い

この3点をチェックさえすれば写真は撮れるますのでフィルムカメラに慣れている方はこういうのを安く買ってみるのも良いと思います。

でも、フィルムカメラに慣れていない方は中古店や動作保証があるものを選んでいただいた方が安心して使えると思います。

いつもの様に貼り革交換してみた

このサイトをご覧いただいている皆様にはもうお馴染み、、、、

気に入ったカメラは「貼り革交換」したい!!!

という事で今回もちゃちゃっと、いつもの「Aki-Asahi」さんでDemi EE17貼り革キットを購入して交換してみました。

値段は送料込み1,100円

貼り革交換したDemi EE17ファインダーもすっきり!

「リザード型押しネイビーブルー」

ソフトレリーズもブルーで統一。

ん?

貼り革1,100円、ソフトレリーズ1,000円で合わせて2,100円、、、、

ボディーが1,100円だから、約倍の値段です

いつもながらオカシイと思いますが、しょうがないですね、これが趣味です(笑)

最後に

今回はジャンク購入のハーフカメラ「Canon Demi EE17」の作例と紹介を見て頂きました。

デミシリーズも結構売れたのか、オークションや、メルカリなどでは結構な数の物がありますね。

先日のコダックの値上げだったり、カラーネガフィルムの品薄等の中で「ハーフカメラ」というのはやはり沢山写真が撮れる点でかなりおすすめです。

最近コダックも含め「固定焦点」「プラスチックレンズ」「シャッタースピード固定」のフィルム交換式の写ルンですの様なカメラは各社新品で出てきてはいますが、これらのカメラ買うくらいなら今回のDemi EE17みたいなカメラを買った方が写りは格段に良いですし、見た目も良いと思うんですけどね、、、

露出とか、絞りとかわからなければ、F11、SS125、ピント3m位にしておけば写ルンですと同じ様に使えるので案外初心者の方でもちゃんと使えるんです。

当時のハーフカメラの高級機「Demi EE17」良い個体があれば使ってみてください。

最後まで見て頂きありがとうございました。

コメント