【フィルムレビュー】FUJIFILM PRO160NS 淡いソーダ色が出るフィルム 作例
こんにちは「kio」です。
今日は先日「郵送現像を「鈴木商会」さんにお願いした」という記事でも少し書きましたが、【FUJIFILM PRO160NS】について書いて行こうと思います。
こちらの「鈴木商会」さんは郵送現像がフィルム1本500円~、現像+データ化+データCD+ネガ返却で800円と、とても良心的な値段ですので、カラーネガフィルムの現像をする方は利用してみてもいいかもしれません。
郵送現像がはじめての方でもなるべくわかりやすい様に記事を書いてますので是非見てみて下さい。
【FUJIFILM PRO160NS】ってどんなフィルム?
さて、ここから本題。
今回紹介するフィルム【FUJIFILM PRO160NS】は僕が大好きなフィルムです。
前の記事でも少し書きましたが、久々に使ってみて、僕なりにこのフィルムについて思う事。
まず最初に断っておきますが、僕はこのフィルムが大好きなので、公平なレビューは出来ませんのであしからず(笑)その割には数年使ってませんでしたけど、、、、
- コントラストは低めで淡い色味で、キツ過ぎない爽やかな色味
- 少しオーバーにだと爽やかな発色になり、アンダーだと色ノリが良くなる
- 特に青が「ソーダ色」の様な爽やかな水色
- 光の描写が柔らかい
- 感度は160とちょっと使いづらい。(馴染みがない)
- 120のカラーネガでは比較的安価で購入できる(だった)
そして元々このフィルムは「スタジオ撮影用」に販売されていたようですが、僕自身「スタジオ」での撮影経験は無いです、このフィルムを使ったスタジオ写真を見たことがありますが、ストロボ光でのカラーバランスも良かったですし、何よりとても柔らかく美しく人物が写っていました。
でも「スタジオ用」とは謳っていますが、決して通常の野外スナップ等で使えないフィルムではありませんよ!
このフィルムの独特の「写真に薄い水色のベール」を一枚かけたような独特のソーダ色の様な淡い色味は唯一無二だと思っています。
どこで買えるの?
残念ながら「PRO160NS」は2022年3月で生産終了しているんですね、、、
既に生産終了したフィルムのレビューを書くのも迷ったのですが、生産終了からそれほど時間が経っていないのでまだ流通在庫は残っていますし、このフィルムの「作例」等も、余り見かけなかったので今回作例と共にレビューを書いています。
そして、ネットショップ等ではかなり定価よりも高く販売されています、、、、
本来5本パックで「4,000円」程度だと思います。
但し、ヤフオクや、メルカリ等ではやや定価よりは高くはなっていますがそこまで高くなく販売されているのを見かけますし、町の古くからある「写真店」等で在庫があるかもしれませんので見つけたら購入してみてください。
次は作例です。
作例
使用カメラ PENTAX 645
使用レンズ smc PENTAX 645-A 75mm F2.8
現像時「色味指定無し」です。
※カットによってはわざと2/3~1段程オーバーに撮っています。僕的には少しオーバーの時の、このフィルムの「一枚薄いベールを纏った」様な雰囲気が堪らなく好きなんです。
※11/18日修正上記「アンダー」と「オーバー」を間違えて書いてました、、、、修正済み
今回の作例は天気も良かったので奥さんと一緒に紅葉を撮りに行った時のスナップ。
PRO160NSの感想と露出による色味の変化について
どうでしたか?
なんだか無駄に「エモい」仕上がりじゃないですか!!←言ってみたいだけ。
特徴でも触れたように、コントラストは総じて低め、青ははっきりした鮮やかな青では無くソーダ色の様な水色。
同じフジのPRO400Hと似て、淡い色味で、赤、オレンジ、ピンクの色等はとてもキレイに出ている印象でした。
少しオーバーに撮ると全体的に「薄い水色のベール」を一枚ふわっとかけた様な雰囲気が強くなります。(抽象的ですが伝わるかな(笑))
↓画像をクリックすると大きくなります。↓
左がライトルームで露出をマイナス0.5、真ん中が無補正のオリジナルで、右がプラス0.5オーバー。
左は空の青も濃いめにしっかり出ていますが、真ん中のちょいオーバーの方は青→水色といった雰囲気で、更にオーバーにしてみると空は水色で全体に薄いベールを一枚纏わせたような感じに見えませんか??
他のフィルムでも露出の違いで変化していきますが、PRO160NSの色味の変化の仕方が大好きなんです。
他のフィルムだと明るくなって、爽やかな感じにはなるんですけど、ベールを纏った雰囲気にはならないんですよね。
下の写真はコダックウルトラマックス400をライトルームで露出+1にした写真。レンズはペンタックスの単焦点。
次はPRO16NSの露出を+1にした写真。
どうでしょう?
僕が言っている「薄い水色のベールを纏った感じ」がわかっていただけたでしょうか?
コントラストの違いも大きな違いで、PRO160NSは全体的に「ふわっと」柔らかいです。
最初は意識的にちょいオーバー気味に撮っておいて、好みに応じてデータの露出をちょっと下げてあげる事によって全体の色味も濃くなり、大分印象も変わります。
何も考えずにカメラ任せで撮影して、データの露出をちょっと弄るだけで何となく「エモい」(←この言葉良くわかってない)雰囲気が出ると思います。
以前撮影したネガが見つからなく、お見せ出来ませんが、夏にオーバーで海とか空とか入れて撮ると、物凄~く、「爽やか」「青春」って感じの写真が撮れます。
そして、このフィルムは「銀塩プリント」するとまた良いんですけど、最近中々「銀塩プリント」してくれるお店無いので、データ化でもそれなりに満足しています。
最後に
最近中判にドハマりしているので久しぶりにPRO160NS使いましたがやはり富士フィルムのPROシリーズの「160NS」と「400H」は大好きなフィルムです。
気が付いたらディスコンになっていたのはショックでした、、、
そして、残念ながら「PRO400H」の方は最近「適正価格」では殆ど見かけなくなってきました、、、、
でもまだPRO160NSは多少ではありますが流通しているので適正価格で見かけたら是非使って欲しいフィルムです。
5本で6,000円位なら買ってもいいと思ってます。
現像時のおすすめは最初のデータ化の時点で色補正をガッツリかけちゃうとせっかくの雰囲気が無くなってしまうので、このフィルムの独特の雰囲気を壊さないために、「補正無し」と指定して現像に出してみてください。
更に言えば、撮影時には気持ちオーバーで撮るのが個人的にはイチオシです。
その上で、出来上がったデータが気に入らなければ露出等、色々弄って好みの色味や、明るさにすればいいと思います。
空の青が飛ぶギリギリの感じなんかは何とも言いえない雰囲気になります。(完全に好みの問題ですが、僕は大好物)
最近気に入って使っている「ZEISS IKONSUPERIKONTA 532/16」で撮るとシングルコーティングなのでまた色味も変わってくるので撮影、現像したらそちらも是非皆様に見て頂きたいです。
最後まで見て頂きありがとうございました。