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MARIXフィルム新製品【MARIXオルソ400】使ってみた。オルソクロマチックフィルムの特徴と比較。

こんにちは「kio」です。

ぁあ、、、、

あつ、、、、

暑いっ!!!!!

余りの暑さで荒ぶってるけど、気にしないで欲しい、、、

さてさて、今回のネタは先日書いた【マリックスフィルム新製品6種】の中で個人的に1番気になっていたフィルム

【MARIXオルソ400】

このフィルムを早速購入して、使ってみたので、オルソクロマチックフィルムの特徴や比較、現像データ等書いていこうと思う。

是非最後までご覧下さい。

マリックスオルソ400を買ったら、、、

前回の記事でも書いた通り、MARIXフィルムから6種類のフィルムが新発売されたわけなんだけど、その中でめちゃめちゃ気になっていたフィルム【MARIXオルソ400】を早速3本ほど注文したんだよね。

【フィルムレビュー】新発売のMARIX 800Tを使って夜スナップ。色味の比較も。

そして、新発売の記事を書いてすぐに公開したんだけど、MARIXフィルムの社長の肥田さんからメールが入っていて、やり取りを少ししたんだけど、

「購入頂いたフィルムと一緒に、新発売のフィルムのサンプル送ります。」

との事。

「!!!!!」

そして送られてきたフィルムが

MARIXフィルムさんから提供頂いた新発売のフィルム

自分でオルソ400を3本しか買ってないのに、こんなに、、、全種2本づつ、、、

「本当にありがとうございます!!!!」

更にMARIXのこれらのフィルムの販売ページにに僕が書いた記事のリンクまで貼って頂いた、、、

提供頂いたからにはしっかりこれらのフィルムについて、皆さんに取って少しでも参考になるような記事書かなきゃ!!

ということで、第一弾として

【MARIXオルソ400】

の使用感などを書いていくね。

オルソクロマチックって何??

まずは「MARIXオルソ400」の「オルソ」について。

※結構長くなるので、オルソクロマチックについてわかってる人は読み飛ばしてね。

これは前回の記事でも触れたんだけど、もう一度おさらい。

モノクロフィルムは大きく分けて3種類

  • パンクロマチックフィルム
  • オルソクロマチックフィルム
  • 赤外フィルム

この3種類。

赤外フィルムはこの中でも特に特殊なので説明は割愛。

まずパンクロマチックフィルムについてだけど、パンクロマチックフィルムとは所謂一般的なモノクロフィルムを指している。

今回マリックスから発売された4種の120フィルムの内、MARIX100、200、400の3種がこのパンクロマチック。

パンクロマチックフィルムというのは「僕たちが見て、認識している色=可視光線」を全て記録することができるフィルム。

この可視光線というのは図にするとこんな感じ

人間は大体上記画像のように380nm(ナノメートル)から780nmの色を感じ取ることが出来ているとされる。

380nmより低い波長を「紫外線」

780nmより高い波長を「赤外線」

とも呼び、これは「不可視光線」なんても呼ばれている。

なのでパンクロマチックフィルムは380nm〜780nmまでの可視光線を全部記録することが出来フィルムなんだ。

それに対して「オルソクロマチック」とは590nm以上の波長をカットしている。

つまり、「橙〜赤」は記録されない

記録しない=感光しないので黒く写る。

大体こんな認識で大丈夫。

このフィルムの中身のFOMA Ortho 400のデータシートでも550nmをピークに感度が下がって行って、大体580nm位からは先は感光しないという事になっている。

まぁ、光反射等の条件で色々変わってくるから、橙〜赤が全部真っ黒になるわけじゃないんだけど、

橙〜赤は黒く写るのがオルソクロマチックフィルム

と覚えておけば大丈夫。

次はここまでのオルソクロマチックの特性を踏まえて被殻の写真を見て欲しい。

MARIXオルソ400とスマホ写真の比較作例

パッケージはオレンジが基調のデザイン。

使用カメラ:ROLLEICORD Ⅳ

現像液:MARIX D-76 1:1

MARIX D-76使ってみた、購入方法と値段、作り方、作例

処理:25℃ 9’00(30/60/10)初期30秒撹拌の後、60秒毎に10秒で4回の倒立撹拌。

箱裏には現像液毎の処理時間が書いてある。

各1枚目が「MARIXオルソ400」

2枚目がスマホカラー写真

3枚目がスマホモノクロ写真

どう?

橙〜赤は黒く写っているでしょ?

作例にある椅子は思ったより黒くなって無いね。

これは多分、この椅子の色が赤というより、紫とかピンクに近い波長なのかもしれない。

最後の2枚もMARIXオルソ400で撮影。

MARIXオルソ400を使っての感想

比較の作例を見てもらった訳だけど、大体オルソクロマチックフィルムの写りはわかって貰えたと思う。

作例1つ目の奥さんの写真とか、オルソクロマチックフィルムで撮るとやや浅黒く写ってると思うんだけど、日本人の肌は結構黒目に写る。

うちの奥さんは日焼けはしているけどオルソクロマチックで撮ると更に黒く見えちゃう(笑)

彫りが深い顔のシワや、シミなんかも黒く写っちゃうので、ポートレートとかに使う時はちょっと気を付けて欲しい。

今回はMARIX D-76での処理だったけど、かなり良い感じの現像が出来たと思っている。

感度もD-76での処理ならISO400はしっかり出ている感じだし、コントラストも良い感じに付いているね。

粒状感もISO400としては結構良いんじゃないかな?

MARIXオルソ400の中身は5月に発表されたばかりの「FOMA Ortho400」との事。

このFOMA Ortho400は120のみの販売みたい。

そして、日本では取り扱っている店は見つけられなかったから、この記事を書いてある時点では、MARIXさんが日本で唯一の取り扱いということになるね。

オルソクロマチックのISO400ってかなり貴重だし、描写もかなり良いので、いつもと違ったモノクロの表現を楽しみたい方は是非MARIXオルソ400を使ってみて欲しい。

僕は、後1本位D-76で処理してみて、その後は現像液を変えて試して見ようと思っている。

最後まで見て頂きありがとうございました。

始めまして写真好きの「kio」と嫁の「kiio」です。 夫婦二人でフィルムカメラ、ストリートスナップ撮っています。 日課はジャンクカメラ収集。 今はほぼフィルムカメラネタ中心。 モノクロ、カラー自家現像やってます。 このブログでは夫婦二人で撮った写真を中心に写真、カメラの話や、モノクロ、カラー自家現像のデータや解説、フィルム、カメラ、レンズ、カメラ関連のガジェットのレビュー等、カメラ好きの皆さんが楽しめる内容を更新していく予定です。 記事が見辛かったり、間違っていた場合は「お問い合わせフォーム」からご指摘頂けると助かります。

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