【モノクロ現像データ】FOMAPAN200(120) EI400増感現像/D-76とRodinalの違い。

FOMAPAN200/ARISTA EDU 200/モノクロMARIX 200

こんにちは「kio」です。

先日公開した「ロモクロームカラー’92」のレビュー記事、物凄く多くの方に見て貰っているみたいで、本当に感謝です。

残念ながら、7月5日の発表当日に予定数が売り切れてしまったようだけど、この記事を公開した7月14日入荷予定みたいだからすぐに手に入ると思うし、面白いフィルムなので是非使ってみて欲しい。

さて、本日も元気にモノクロ自家現像の話。

丁度、同じカメラとフィルムでFOMAPAN200を一段増感のISO400として処理したので作例と現像データのを公開していこうと思う。

あわせて、同じフィルム、カメラで一段増感した時の現像液による写りの違いも見て欲しい。

是非最後までご覧ください。

まずは作例を

最初はRodinalでFOMAPPAN200を一段増感した写真から

使用カメラ:ROLLEICORD Ⅳ イエローフィルター使用

使用現像液:Rodinal 1+50 22℃ 13‘00(30/60/3)

※画像クリックで拡大

次がD-76でFOMAPAN200を一段増感

使用カメラ:ROLLEICORD Ⅳ

使用現像液:MARIX D-76 1:1 23℃ 10‘45(30/60/3)

※画像クリックで拡大

フォマパン200一段増感のD-76とRodinalの違いについて

D76とRodinalのフォマパン200一段増感の作例を貰ったんだけど、どう感じるだろう?

あくまでもネガをスキャンしているので、焼いた時とは違うし、野外と室内の差とかもあるんだけど

Rodinalでは

  • シャープネスは高い
  • 粒状感は多め
  • シャドーは潰れ、ハイライトも飛んでいる
  • ネガを見るとやや薄めでアンダーでコントラストも余り付いていない(Rodinalでは感度が出ずらい)

D-76では

  • 十分シャープだけどロジナールよりは低い
  • 粒状感もややあるがロジナール程は無い
  • コントラストも程よくあって、諧調も良く出ている
  • ネガの濃度は適正

結構パっと写真を見ても写りが違うのは分かって貰えると思う。

ずっとロジナールを使ってきて思うのが、どうしてもロジナールでは感度が出ずらいんだよね。

正確にはフィルムによっての相性の振れ幅がとても大きい現像液だと思っている。

今回使ったフォマパンなんかもEI400で撮影したんだけど、実際250~320位しか感度が出ていないと思う。

次の3枚は同じフォマパン200をEI160で撮影してロジナールで処理した写真だけど、ネガの濃さも良い感じで、シャープで諧調も良く出ていると思う。でも、個人的にはもっとコントラストがあった方が好きなんだよね。

※クリックで拡大

これは別にロジナールが劣っているとかでは無くて、D-76とフォマパン200の一段増感の相性がいいんだと思う。

そもそも好みもあるし、実際に暗室でプリントするときの印画紙の号数や、焼き込みの時間でなんとでもなるレベルだから、好きな現像液使って貰っても全然構わない。

後は粒状感や、シャープさが好き法を選べばイイと思うし、僕の様にスキャンしてデータ化している人は変な話、あとからコントラストも好きに弄れるからね、、、

まぁ、結局は実際に暗室で引き伸ばしして焼いている人以外にはどの現像液を使ってもそんなに困らないんだよ。

でも、僕は沢山写真を撮って、現像して、スキャンして、こういった記事を書いているけど、基本的に

「スキャナーまかせの無補正の画像。」

の作例を載せるようにしている。

そうなってくると、現像液や、フィルム、処理方法etc,,,

いろんな要素で、データ化した時でも差が出てきて、面白いし、色々な現像液だったり、増感したり、温度を変えてみたりした時の違いなんかもわかりやすいと思っている。

まぁ、結局は余程露出を外したり、処理を間違ったりしなければスキャンナーが良い感じに仕上げてくれる。

結局は自己満足の世界だから、楽しんだもん勝ちだよね。

こんな事を書くと、本気で黒白写真の表現を追い求めてる人には怒られるかもだけど、実際、現実的に、家に暗室を作れなくて、時間も無いけど、写真が好きで、カメラが好きで、モノクロ写真が好きだからこうやって自分で現像して、スキャンで楽しむしかないんだから許してほしい。

上記作例で使った「ローライコードⅣ」のレビューもあるので良かったら見てね。

最後に

色々書いてみたけど、僕の写真に対するスタンスはずっと一貫している。

「楽しいから、フィルムが好きだから、写真を撮っている」

フィルム、カメラ、レンズのレビュー記事なんかも沢山書いているけど、

本当に専門的な事は余り書いてないし、作例も本当にそのあたりで撮った散歩写真ばかり。

でも、少しでも、

この現像液とフィルムだとこんな写りになるんだ~

このフィルムはこんな特徴があるんだ~

このカメラ面白そう

なんて思って見てくれれば嬉しいかな。

専門的なレビューなんかはもっと詳しい所で見て貰って、あくまでライトに楽しんで欲しいと思っている。

これからも、自分の好き勝手に、フィルムを楽しんでいきたい。

マリックスさんも先日、モノクロ120を4種と35mmカラーネガフィルム2種を発表したばかり。

フィルムはどんどん高くなって来て、手に入り辛くなっているのは間違いないんだけど、各社新しいフィルムを発表したり、ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトなんかもあるし、ちょっとずつ活気は出てきているきがする。

モノクロならまだまだ手に入るし、現像薬品とフィルムの種類も豊富にあるし、まだまだ遊んでいける。

もし、モノクロ自家現像をやってみたい方がいれば、僕で良ければ出来る限りサポートするよ。

そんな訳で、皆さんも自家現像やってみないかい??wwww

最後まで見て頂きありがとうございました。

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