【MARIXフィルム】からモノクロ長巻3種発売!!
こんにちは「kio」です。
マリックスさん、、、、
ビックリしました(笑)
このサイトでは度々【MARIXフィルム】の情報をお届けしてきましたが、何とそのMARIXフィルムからまさかの「モノクロ長巻フィルム3種発売」です!!
そもそも「長巻ってなに?」という方にもわかるように説明していきたいと思います。
そして「モノクロマリックスフィルム各種の紹介、購入方法と値段」についても書いて行きます。
是非最後までご覧下さい。
長巻フィルムとは?
長巻フィルムとは別称「100ft缶」とか「長尺フィルム」ともいわれていて、長さが100ft=約30.5mの長さがあるフィルムなんです。
この長巻フィルムを専用の「フィルムローダー」という道具具に入れてパトローネに巻き直して使うんですね。
これについては過去に「フィルムローダーの使い方」で記事を書いてますので、是非そちらをご覧下さい。
長巻を使うメリット、デメリット
長巻フィルムのメリットデメリットを書いて行きます。
メリット1・「大幅なコスト削減」
これはフィルムローダーの購入金額を差し引いてもかなりコストは抑えられます。
今回「MARIX」さんからでた長巻はISO100、200、400がラインナップされていますが、そのいずれも
100ftで9,900円
ローダーで100ftを巻いて行くと36枚撮りが18本+半端1本は取れるんです。
単純に18本だとして計算しても、9,900÷18=550
36枚撮り1本あたり550円とマリックスさんの単品モノクロフィルムと比べても約半額。
これはかなりお得かと思います。
メリット2・「何枚撮りかを自分で決めて作れる」
今現状モノクロもカラーも36枚撮りがメインで流通していて、12枚撮りや、24枚撮りというのは少なくなってきていますね。
でもやっぱりカメラやレンズの試写や、ハーフカメラに36枚撮りを使うのは、、、、
そんな時に自分でまけば好きな数のフィルムが自由に作れるんです。
これは長巻フィルムを買おうとしている方ならほぼほぼの人が「自家現像」をされているかと思いますので、12枚撮りとかのフィルムでサクッとジャンクカメラの試写をしてすぐ現像、なんてことも思いのまま。
ハーフカメラなんかに使うのにも36枚だと永遠に終わらない、、、気がするので24枚撮り位だと丁度良いですね。
メリットについてはこの2点が特に特筆すべき事項です。
しかし、もちろんメリットだけでは無く、デメリットもしっかり存在します。
デメリット1・「ほぼ自家現像専用、店では受け付けて貰えない」
これはお店での現像だと、基本機械で現像を行うのですが、その際長巻の巻き直しだと必然的にテープ等でフィルムエンドを固定するんですが、機械によってはこのエンド処理がテープだと上手く入って行かない等のトラブルを引き起こす事があります。
なので自分で長巻から巻きなおしたフィルムは現像時に断られる事が殆どです。
ラボによっては「手現像」をしてくれる所もありますが、機械での現像に比べかなり割高、、、、
これだと結局フィルムが安くても余り意味が無いですね。
デメリット2・「巻くのに失敗すると全てがパー」
長巻をフィルムローダーにセットする際にはフィルムが感光してしまわないよう「暗闇」での作業が必要になります、その際考えられる選択肢は2つ
- 暗室で作業する
- ダークバック、ダークボックスを使う
暗室を持っている方はそこでも良いのですが、カーテンなどを完全に締め切って光が入らない様にした真っ暗な部屋でも、簡易的な暗室として使えますが、、、聞いたことがある話だと、作業中に家族が部屋を開けてしまってフィルムが感光してしまうや、遮光が甘くて、感光、、、、
ダークバックでの作業でも作業前に破れ等が無いか、チャック部分はしっかり締まっているか、遮光がしっかりしていないと同じく感光してしまいます。
一度感光してしまうとどうやっても救えないので、30.5mの高額なフィルムが全てパー何て事も、、、考えるだけで怖いですねw
デメリット3・「初期投資と手間がかかる」
先にも書いてきたように、フィルム1本自体のコストは安くなりますが、フィルム以外に「フィルムローダー」「ダークバック」「巻く本数分のパトローネ」が最低限必要になってきますし、自家現像するのにも「現像タンク」「液温計」「薬品各種」「ビーカーなどの器具」が必要。
これらは長く続けていけばかなりのコスト削減になりますが、最初の初期投資と、手間はそれなりにかかりますので、よく考えてからにした方が良いですね。
ここまでメリットデメリットを書いて行きましたが、自分がどれくらいモノクロフィルムを消費するのか、どれくらい続けられそうなのかを考えて購入するようにしましょう。
長巻モノクロマリックスフィルムの紹介
モノクロマリックスフィルムのラインナップを紹介していきます。
これらは全て中身は「フォマパン」
「フォマパン」と言えばチェコ製のモノクロフィルムで、このサイトでも公言していますが、僕は「フォマパン大好き!」「フォマパン信者」です。
1・モノクロMARIX 100
中身はフォマパン100、旧乳剤使用のトラディショナルタイプの白黒フィルム。
コントラストが高めで、粒状性もシャープネスもそこそこ良い。
ちょっとハイライトが飛びやすく、黒は潰れやすいが、その分ハイコントラストなメリハリがある写真が撮れる。
↓特徴等のフィルムレビューはこちら↓
2・モノクロマリックス200
中身はフォマパン200、フジアクロスⅡ、コダックT-MAX、イルフォードデルタ等と同じ「T粒子」で滑らかな粒状性と広い諧調が特徴。
個人的にはこのフィルムを1段増感の400として処理した時のコントラストが好き。
↓特徴等のフィルムレビューはこちら↓
3・長巻モノクロマリックス400
中身はフォマパン400、こちらも旧乳剤使用のトラディショナルタイプ白黒フィルム。
標準現像時間で処理すると実行感度が400は出ないと思うので400で使いたかったら少し現像時に処理時間を増やすか、液温を上げて対応すると良いと思う。
写りはなんだか「じめっ」「じとっ」とした古臭い写り。
↓特徴等のフィルムレビューはこちら↓
と、こんな感じ。
それぞれ個性が違うので是非お気に入りを見つけて下さい。
上記に貼ってある記事には作例も載っているので写りの参考に。
長巻モノクロマリックス各種の購入方法と値段
先にもちらっと触れていますが、この長巻3種ともに「9,900円」で購入する事が出来ますが、一応セール価格みたいなので、お気を付けください。
購入方法はこの記事を書いている2/26日時点では公式HPの直販のみです。
しかし、今後他のマリックスフィルムと同じように、「Yahoo!ショッピング」「メルカリ」でも販売するのではないかと思います。
情報が入り次第随時更新していきます。
3/8日時点で、メルカリ、Yahoo!ショッピングでも「モノクロマリックス長巻3種」各9900円で販売開始しているようです。
最後に
冒頭でも書きましたが、まさかの長巻モノクロ3種販売とはw
長巻モノクロマリックスのパッケージもフォマパンの長巻と同じ缶にマリックスのラベル貼っていますね。
D-76互換の現像液を調合、販売したりと、マリックスの社長さんのモノクロに対する熱意が何だか伝わる気合の入れようです!
僕は大歓迎ですがマリックスさんニッチな所攻めてきますねw
でも、、、販売するなら先に教えてよ~、フォマパン200の長巻最近買っちゃったじゃないですかw
でもフォマパン100が前回買った長巻の分無くなりそうなのでセール中にモノクロマリックス100は買ってみようと思います。
日本では圧倒的にカラーフィルムの方が人気が高いですが、モノクロも自家現像、プリントとかなり奥が深く面白いですし、長巻を巻きなおすと36枚撮り1本あたりカラーの1/3~1/4のコスト、更に自家現像すれば現像料金も安くなるというメリットもあります。
もちろんデメリットもありますので、そちらを合わせて「フィルムを沢山使いたい」「モノクロフィルムが好き!」という方は検討してみてください。
最後まで見て頂きありがとうございました。