【PENTAX SP】レストア記録① 【モルト交換、レンズ清掃、試写】
こんにちは「kio」です。
今回は「PENTAX SP」を入手したので紹介していこうと思います。
このカメラについてはM42スクリューマウントの一眼レフとして世界で大ヒットしたカメラとなっており、世界で400万台販売されたらしいです。
カメラの詳細等は既に色々な方が紹介しているので、調べてみてください。
入手経緯
先日奥さんと散歩中リサイクルショップに寄ったのですが、そこでこのカメラを見つけました。
実は今までこのカメラは使った事が無くずっと気になっていました。
店員さんにお願いして動作チェックをさせて貰うと、、
外観は多少擦り傷、あるもののへこみ、錆、電池室も綺麗、、、
ファインダーもスクリーンが多少汚れている程度でクリアー、
さらには、以前から欲しかった「スーパータクマー 55mm F1.8後期」が付いていました。
シャッターは低速の粘りもなく、全速それなりに切れているようです。
そこで電池室も開けてみると良くある液漏れもなく綺麗です。
レンズもこのレンズによくある「黄変」も余り無くやや前玉にカビ、汚れがある程度でまずますクリアー、絞り羽根にも油は廻ってません。
値付けはジャンク扱いで4,900円、、、
数百円でごろごろ転がっている「SP」にジャンクで4,900円はちょっと高いと思うかもしれませんが、外観、電池室も綺麗で、レンズも分解清掃出来ますし、本体のシャッターも快調、、、
となれば決して高い金額では無いと思いました。
何より、このカメラに呼ばれている気がしました、、、、「買って、、買って、、、助けて、、、」と、、、
自分でも何を言っているんだかわかりませんので気にしないで下さい、、、、
ここからは入手までの流れです。
欲しい、、、が今月のお小遣いはすでに底を付きかけている、、、、
ここで閃きました!!!
そろそろ誕生日だな、、、、
本当は誕生日には、欲しかったTシャツをお願いしていました、、、、が、、
ねね、誕生日にTシャツ買ってって言ってたけどさ、、、代わりにこのカメラ買って!
奥さんに力強く言ってやりました懇願しました。
えっ?またカメラ買うの?
うん、、めちゃくちゃ欲しい、、、大事にするから、、、毎日散歩連れてくから、、
いい年をしてアホです、、、
自覚はあるんです、、、
でも欲しいんです!!!
いいけど、、、本当にこれでいいの??
いい!!お願い!!
じゃあ、、良いけど~
華麗な交渉術が炸裂し「PENTAX SP」が新たに加わる事となりました。
各部動作確認
気分も上がり家に持ち帰ってしっかり各部動作チェック。
まずこのカメラの気になった点から。
- モルトがダメになっている
- レンズの前玉の汚れ、カビ
- プリズムorファインダー内ゴミ
- 電池室は綺麗だが露出計不動
- 露出計スイッチが自動復帰しない
- 貼り革も交換したい
外観は綺麗でしたが色々と不具合含め気になる点が判明。
このカメラは完全機械式ですので露出計が不動でも何ら問題無く撮影出来ますが、
誕生日プレゼントの代わりに一時の気の迷いで買って貰ったので意地でも綺麗に使いたい!!!
「じゃあ治せばいいんじゃね??」
ということでちょっとしたレストアに挑戦することにしました。
幸い最近色々なカメラ、レンズを分解、レストアしているのでシャッターさえしっかり切れていればなんとかなると判断。
レストアの前に注意点
※今回のレストア方法はあくまでもカメラ好きの素人が行っている方法です。
自分自身色々カメラを弄くり倒して何台も駄目にしています。
レストアを行う場合は完全自己責任でお願いします!
大事なカメラはちゃんとプロに任せましょう!!
レストア①モルト交換
この時代のカメラではほぼお約束ですが、モルトは完全にダメになっていました。
しかし、モルトに関しては今まで何十台ものカメラのモルトを交換してきましたので
【無問題】です!!
まずは元のぼろぼろになったモルトを竹串等でこそげ落とします。
その後汚れを無水エタノール等で綺麗に落とし、ここからモルトの貼り付けです。
まずは100均で購入した習字用のフェルト下敷きを使います。
裏に両面テープを貼り細く切り出し、写真赤線部分、フィルム室上下の隙間に入れ込んでいきます。
これでここは完了。
次は本体裏蓋開閉部分、本体と裏蓋が重なる場所。
ここも同じように処理。
次は裏蓋部分。
ここは習字用の下敷きだとちょっと厚く蓋が閉まり辛くなるので、他カメラ用に購入していた2mmのスポンジ状のモルトを使用。
これで圧力がかかるとスポンジが潰れ、余りきつくならず裏蓋を閉めることが出来ます。
写真赤線部分全てにモルトを貼り付けて完成。
レストア②レンズ清掃
こちらも簡単に出来そうなので取り掛かります。
実は写真を撮り忘れまして、、、、
別レンズの写真で簡単に説明します。
レンズ正面の銘板をレンズオープナー(なければサイズが合う家具用のゴム足などでも代用可。)で回し取り外します。
次は前群のユニットを外し、レンズの汚れを無水エタノール、レンズクリーナーで落とし、レンズペーパーで吹き上げ元に戻します。
今回は前群のみの清掃で大分綺麗になったのでそこで終了。
まずは実写、作例
そもそもシャッターがおかしければ流石にシャッター部のレストアは自信が無いので、シャッタースピードが正確に出ているかチェックするために試し撮りです。
フィルムは「Kodac Proimage100」
データ化無補正
ドキドキの瞬間です。
しっかりコントラストのノリもよく写ってますね。
シャッタースピードも変えながら撮影しましたがキレイに濃度が揃っているネガてした。全速大丈夫そうです。
これで他のレストアにも取り掛かれます。
次回は露出計のチェックと整備、露出計スイッチの修理、貼り革交換、軍幹部分解ファインダー、プリズム清掃まで一気にやっていきたいと思います。
最後まで見て頂きありがとうございました。