【PENTAX SP】レストア記録② 【プリズム清掃、貼り革交換、露出計整備、露出計スイッチ整備】

フィルムカメラ

こんにちは「kio」です。

先日手に入れたPENTAX SPのレストア記録②です。

レストア記録①はこちらの記事をどうぞ。

ではレストア箇所のおさらいから。

各部動作確認

気分も上がり家に持ち帰ってしっかり各部動作チェック。

まずこのカメラの気になった点から。

  1. モルトがダメになっている
  2. レンズの前玉の汚れ、カビ
  3. プリズムorファインダー内ゴミ
  4. 電池室は綺麗だが露出計不動
  5. 露出計スイッチが自動復帰しない
  6. 貼り革も交換したい

1と2については前回完了、今回は3~6まで一気に仕上げていきます。

軍幹部分解 プリズム、ファインダー清掃

ファインダーも概ねクリアなのですがどうせなら細かいゴミ、汚れも落としたいので軍幹部の分解です。

SPの軍幹部分解についてはそんなに難しく無いですし、色々な方が解説しているのでさっと流していきます。

はい、

一気に軍幹部トップカバーを取り外しました。

巻き上げレバーのネジが逆ネジになっていましたが、他のネジは全て順ネジでした。

年代によって順、逆ネジの場所が違うものもあるらしいので回す方向に注意して下さいね。

その後上写真のプリズム部分を抑えているバネと、プリズム抑えのカバーを外しプリズム両サイドについているイモネジを緩めるとプリズムが外れます。

この時プリズムカバーを押さえているバネの位置を覚えておかないとどこに引っかかっていたかわからなくなるので注意。

プリズムとファインダー内側をクリーニング液で清掃して元に戻して完了。

露出計の整備

このSPは機械式ですが、露出計は電池で動きます。

電池はMR-9という水銀電池を使用します。

このMR-9はとっくに生産終了して手にはいなないので今なら関東カメラさんが販売しているH-BアダプターとSR626Wで代替え可能ですが、アダプターも2,730円と高額、、、

まだ露出計自体動くかどうかもわかりませんし、アダプターだけでカメラとレンズの金額の50%を超えてくるのも悔しいので今現在も手に入る電池LR41で試してみることにしました。

このままだとサイズが合わないのでホームセンターで売っている内径6.8mm、太さ1.9mmのOリングを使ってスペーサーとしLR41が電池室の中で動かない様にセットしました。

LR41にOリングを付ける。

Oリングに電池を入れるとSPの電池室にピッタリハマります。

プラスが本体側。

この時電池の平な面(プラス)を本体側に向けて入れてください。

いざ露出計のスイッチを入れ光に向けると、、、、

動かない、、、、

電池室と接点は綺麗なのですがそのほかに原因があるようです。

なので底板を外してみます。

写真では清掃後ですが、この赤丸部分が緑錆だらけになっていましたので、この部分が電池室との接点です。

マイナスドライバーで端子部分ネジを外し、緑錆を削り落とし、端子部分をサンドペーパーで磨きました。

その後底板をはめてみると、、、

動きました!!

ファインダーの中で元気に針が動いています。

これで露出計が使えることが判明。

制度については露出計使わないので今回は特に調整はしません(なら何故治すのか???)

次の工程へ。

露出計スイッチの整備

このSPはレンズ取り付け部分根元に露出計を動作するためのスイッチが付いています。

このスイッチを矢印の方向にスライドさせると露出計が動き、シャッターを切るとスイッチが自動復帰し露出計が切れる仕組みになっています。

が、この個体はこのスイッチ自体は動くのですがシャッターを押しても自動復帰しません。

色々調べたところ、どうやらこのスイッチ内部の汚れ等が原因でこの部分が自動復帰しない個体も多くあるトラブルの一つの様です。

ここについては余り詳しく載っているサイトも見つからなかったのでちょっと詳しく書いていきます。

まずはマウント部分の取り外し。

のちに貼り革も交換予定なので貼り革を剥していきます。

マウント部分を外すだけならボディ前面のみ剥せば大丈夫。

写真のように無水エタノールやベンジンを付けた綿棒で糊を溶かしながら少しづつ剥していきます。

ここで綺麗に剥せると貼り革に飽きたときに元の貼り革に戻せますので丁寧に。

キレイに剥がせれば再利用可能。
残った糊をベンジン等でキレイに取り除きます。

残った糊も無水エタノールやベンジンを付けて綺麗に剥します。

ここで貼り革を付ける前にマウント部分を取り外していきます。

僕はそのまま貼り革を外してしまいましたが、最初にセルフタイマーレバーを外した方が楽です。

全面の5か所のマイナスネジを外すとマウント部分がガパッと取れます。

ここで注意!マウントカバーの裏に小さな高さ調整用と思われるワッシャーが数枚づつ入っていますのでマウントカバーを取り外す際はゆっくりワッシャーを落とさないよう外してください。

赤丸可動部を清掃します。

マウントを外すとこのような感じになります。

写真赤丸下部分が絞り込みピンを押し込む機構、

ここに連動して上の赤丸部分が動き、露出計スイッチを自動復帰させる仕組みになっています。

この赤丸部分の可動部の汚れをベンジンで清掃し、ベンジンで薄めたミシン油を差します。

油をベンジンで薄める理由ですが、油はほんの少しだけで良いんです。

なので、油を付けすぎない様にするためにベンジンで薄めた油を注射器の様な物で可動部付け根あたりに一滴だけ差します。

そうすると、ベンジンが揮発し油の膜だけ残り、油の付けすぎを防げます。

次は外したマウント部分の露出計スイッチの裏面をベンジンで清掃。

この時はスイッチの隙間もしっかり汚れなどを落として、スイッチスライド部分にベンジン油を少し垂らしなじませます。

はみ出た余計な油はふき取ってください。

その後、油をなじませるように数回動かします。

マウントを戻しスイッチを入れ、シャッターを切ってみると。

自動復帰します!

成功!

貼り革交換

次は何台も交換している貼り革交換。

他のカメラの貼り革交換記事はこちら

貼り革交換すると一気に愛着が湧くのでオススメです。

今回もいつもお世話になっている「Aki-Asahi」さんでSP用貼り革セットの、牛革ブラックリザード型押しを購入。

牛革ブラックリザード型押し

前の露出計スイッチの整備の時点でキレイに剥がしていたのであっと言う間に交換完了。

貼り革交換完了

これで全てのプチレストア完了です。

貼り革でスタイリッシュな感じに。

最後に

ここまで購入した【PENTAX SP】のレストアを2回に別けて記事にしてみました。

結果

予定の全てのレストアは成功。

これで気持ちよくこのカメラを使うことが出来ます。

プロでは無いので今回のレストアの内容は自己流です、この記事を見て、自分でもやってみようという方は自己責任でお願いしますね。

SPはかなりの台数が生産されたこともあり、ジャンクで結構ゴロゴロしているので、まずジャンクを分解してみて練習するのもいいかと思います。

最後まで見て頂きまありがとうございました。

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