フォマパン400(モノクロMARIX400等)ってISO400出てる? ロジナール1+25で現像して検証してみた。
こんにちは「kio」です。
暑いっ!!!!!!!!
という事で、、、、今回はタイトル通り
「FOMAPAN400の実効感度」について。
この話題については毎回書いている気がするけど、今回はロジナールを使って現像してみたのでそちらの結果を踏まえ書いて行こうと思う。
是非最後までご覧ください。
フォマパン400はちょっと扱いに注意が必要なフィルムだけど、400の感度が出ない訳じゃないんだよ
このフォマパン400って僕も好きなフィルムではあるんだけど、ちょっとだけ扱い注意なんだ。
このフィルム「ISO400」として販売されていて、公式も含め、色々な所に各現像液でのデータが載っているんだけど、
書いてある現像時間で処理するとISO400出ない場合が多い
でも、これはこのフォマパン400に限った事では無く、他に色々なフィルムもこんな感じなんだよね。
そして、使う現像液でもその結果がちょっとづつ変わってくるから更に厄介でもある。
そして、今回はモノクロMARIX400をロジナールで使ってみたんだけど、結果としては
公式の現像時間だと現像不足になる
いつもいつもフォマパンは感度出ないって言っているから、「この子もちゃんとできる子なんだよっ!!」ってところを見せようと記事を書いていたら丁度同じ話題の動画を見つけたんだ。
僕がいつも見ているYouTubeの「中年オタッキー」さんの最近の動画でも触れられているので是非見て欲しい。
カラー自家現像から、白黒現像、フィルムカメラ全般の解説など、フィルムカメラをやっているなら是非見て欲しいチャンネル。
この動画の中で中年オタッキーさんは「感度は出てはいるけど、増感現像といった感じになる」って言ってるんだけど、
結局これって、僕がずっと言っている「実効感度400は出て無い」って言うのと同じとこなんだ。
ただ、これだと「感度は出ている=感度が出ていない」ってなって、矛盾しているよね。
これの意味は、オタッキーさんが動画で言っている「感度は出ているけど増感になる」というのは逆の言い方をすると「増感しないと感度は400出ない」って意味なんだ。
そして、僕が言っている「400の感度は出ない」って言うのは、「公式の現像時間通りに現像すると400出て無いって意味」これは「公式の現像時間じゃなければ400は出る」って意味でもあるんだ。
これは表現としてはオタッキーさんが言っている「感度は出ているけど増感になる」って方が優しい表現だと思う。
この動画ではSPDや、D-76の処理時間についても触れられているし、作例もある。
ISO400出ない、出ないって言うとなんだかこのフィルムがダメなフィルムみたいだったよね、ちょっと反省。
そして、現像液によってもその感度の出方が結構バラバラなので、今回はロジナールを使った時の、現像データ、作例をみて貰おうと思う。
使ったカメラ
今回モノクロMARIX400(中身はフォマパン400)を使ってISO200、ISO400で撮り、ロジナールで現像した作例を見て貰うんだけど、その前に使ったカメラの紹介。
今回はこの2台でそれぞれ撮って来たんだけど、久々にCanon EOSを使いたくなって引っ張り出してきたんだよね。
このカメラって改めて使ってみると、
「良く出来たカメラ」
だと思う。
久々のEOSが楽しかったからこのカメラ達については近いうちに記事を書いてみようと思っている。
ISO200で撮影の現像データと作例
使用カメラ:Canon EOS 55
使用レンズ:EF 50mm F1.8 STM
使用フィルム:モノクロMARIX400(フォマパン400)をISO200として使用
現像液:Rodinal 1+25 22℃ 5‘00(30/60/2)
データ化無補正
作例
ちょっと全体的に過現像気味だったかな、それでも諧調は出ているし、ロジナールらしくやや軟調で、シャープ。
ISO400で撮影の現像データと作例
使用カメラ:Canon EOS 7
使用レンズ:EF 50mm F1.8 STM Y2フィルター使用
使用フィルム:モノクロMARIX400(フォマパン400)をISO400として使用
現像液:Rodinal 1+25 21℃ 6‘30(30/60/3)
データ化無補正
作例
イエローフィルターのおかげもあってISO200時よりコントラストもついている。粒状感は比べると少し増えてるね。
ロジナールでのISO200、ISO400での現像結果の感想
ISO200とISO400で撮影した写真を見て貰ったんだけど、問題無くネガの濃度も出ていて、それぞれISO200とISO400はしっかり出ている。
因みにフォマパン400のHPや各サイトに載っているロジナール1+25の現像時間は20℃ 5‘30
この時間で現像すると現像不足で薄いネガになっちゃう。
ISO200の方の実際のネガを見る限り少しか現像気味で濃い目に出ているので、標準20℃ 5‘30で処理した場合はISO250位な気もするね。
若しくは、ISO200のまま1℃位液温を低くするか、15秒~30秒程度時間を短くしても良かったかも。
そして、ISO200とISO400を見比べてみるとISO400で撮った写真の方が粒状感は出ている感じがする。
ロジナールらしく、シャープではあるけど、ザラザラ感は少し強調される感じ。
コントラストもISO400の方が付いてるけど、これはY2フィルターの効果も多少あるんじゃないかな?
フォマパン400(モノクロMARIX400やアリスタエデュ-400等)をロジナール1+25で処理する場合は
ISO200:20℃ 5’30〜5’45
ISO400:20℃ 6’30~7’00
を基準に試して欲しい。
これはあくまで、僕の現像、スキャンの環境で良いと思った結果だし、それぞれのみた時の感じ方は違うと思う。
そして、撹拌方法や強さでも多少変化はあるかもしれないからそこはあくまで参考程度に、自分の好みの現像レシピを見つけて欲しい。
まとめ
今回はモノクロMARIX400で実際どのくらいの感度が出ているのかISO200と400で撮り比べてロジナールで処理してみた。
このフィルム、何も考えずにISO400で撮って箱裏に書いてある現像時間で処理すると現像不足でスキャンした時コントラストが高い様に見えちゃうから注意して欲しい。
箱に書いてある時間のままロジナール1+25で処理するならISO200として使用する
ISO400として使いたいなら箱裏の時間を1.2〜1.3倍位
を目安に処理すると良い感じになるんじゃないかな?
他にも家にある現像液で試してみようと思う。
何度も言うけど、フォマパン400に限らず、フィルムの箱裏に書いてある現像時間はあくまで目安だし、今回はロジナールでの結果なので、他の現像液ではまた結果が違ってくると思うので、色々自分で試してみるのをおすすめする。
最後まで見て頂きありがとうございました。