フルメカニカルの名機 Nikon F2 アイレベル レビュー
こんにちは「kio」です。
今年5月にはじめてのニコンカメラとして購入した「Nikon F2 アイレベル」の紹介です。
実は購入してすぐ位に「はじめてのニコンにF2アイレベルを選んだ理由とアクセサリー探し」というタイトルで記事を書いて公開していたのですが、この前サイトを見返していたら記事そのものがそっくり消えていました、、、
という事情もあり、フィルムかなり通して使ってきたので、もう一度使ってみて感じたこと、レビュー記事を書いてみます。
因みにこの後ニコンが一気に増え、今手元にはF-401、F-601、F801S、F90XS、F60、F80s、F100、FE、F3、F4のニコン機があります(笑)これらのカメラもほぼジャンクで手に入れてます。
なので時系列がバラバラですが、気にしないで見てください(笑)
ニコマートELもありましたがツィッターでフィルム普及活動の一環としてTwitterのフォロワーさんにプレゼントしました。
ジャンク購入したF3、F4については過去記事にありますのでよろしければ見てやって下さい。
初ニコンに「Nikon F2 アイレベル」を選んだ理由
実は僕自身、大分長い間カメラを使ってきていますが、Nikon のカメラは今までフィルム、デジタル共に使った事がありませんでした。(コンデジは一回使った事あるかも、、)
そこでNikon のフィルムカメラを購入しようと物色していたのですが、、、
この時ははじめてのニコンならせっかくだし「F一桁機」にしたいと思い色々調べていましたが、初代Fは最速シャッタースピードが1/1000までというのと、状態が良い物が中々見つからなく除外。
こうなるとF2、F3、F4、F5、F6になりますが、最初なのでMF機が良いのでF4~F6も除外。
こうなるとF2とF3に絞り込まれます。
そして、せっかくMF機なら「機械式」が良いので初ニコン一眼は「F2」に決定!!
早速程度の良さそうなF2を探していると「オーバーホール済み」のNikon F2 アイレベルを見つけてしまい一目ぼれ。
オーバーホール済みなのでそこそこ値段はしますので、一応奥さんに購入していいかお伺いを立て、許可が出たので無事購入。
オーバーホール済のAi-S Nikkor 50mm F1.4も合わせて購入。
その後すぐに「フォクトレンダーウルトロン40mm F2」も購入しました。
「Nikon F2」の特徴
Nikon Fというカメラ史に残る名機の後を受け継ぐ形でF2が発売されたのが1971年です。
Nikon F2はファインダー部分を交換する事によりTTL露出計が使える「F2フォトミック」、露出計が無い「F2 アイレベル」の2つが主に流通しています。
厳密には他のファインダーも用意されていたのですが、基本はこの「2種類」。
そして、一番の特徴は「機械式カメラ」という事ですね。
「機械式=メカニカル」とは、カメラの動作に電気的な制御を必要としないものの事を言います。
1970年代頃になると、Canon AE-1に代表されるいわゆる「電子カメラ」が一般的になり、1980年発売の「Nikon F3」も1/60以外は完全電子制御となっています。
電子カメラはシャッタースピードの狂いが少なかったりと、良い所もありますが、動作に電池を使用するので、急に電池が切れると動かせなくなったり、電子部品が無くなると修理できなくなったりするのですが、機械式カメラだと、電池切れの心配は無いですし、定期的に整備、オーバーホールをすればずっと使い続ける事が出来ます。
そして、僕が入手した「アイレベルファインダー」は内蔵露出計も無く、「完全機械式」。
機械式なので電池は不要で、ファインダー内には余計な表示は全くありません。
ファインダー内は、今選んでいるSSやFも表示されない、完全素通しなので最初は使いづらく感じるかもしれませんが、違和感があるのは最初だけで、ファインダー内に余計な表示が無いと、構図とピントに集中出来る様になり、撮影が捗ります。
そして、視野率100%と倍率0.8倍。
※「フォトミックファインダー」は露出計部分には電池を使いますが、それ以外では電池は使わないので、電池切れでも写真を撮り続ける事が出来ます。
その他スペック的には最速SS1/2000や1/60以上のSSで「中間シャッター」が切れたり、フラッグシップの特徴である、ファインダー、スクリーンが交換式だったり、令和の今の時代でも普通に写真を撮るのに何ら不満無く使えます。
更に、フラッグシップとしてプロの使用を想定していたため「システムカメラ」として、交換レンズをはじめ、各種ファインダー、スクリーン、モータードライブ、アングルファインダー、ソフトレリーズボタンetc、、、
と、沢山の「アクセサリー」がありますので自分好みにカスタムするのもいいかもですね。
そして、なんといってもこのF2で僕が一番気に入っているのはシャッター音。
「甲高い音」等といわれる事もありますが、とてもキレが良く、「バシャン!」と少し音は大きいですが、小気味良く、気持ち良いシャッター音です。
更に、レリーズタイムラグも他のカメラと比べて圧倒的に少ないみたいです。レリーズタイムラグが少ないという事は、シャッターを切った時にファインダー像の消失時間が少ないという事。
是非一度F2のシャッターの切れの良さを実機で体験してほしいです。
Nikon F2の中古相場
このF2は歴代Nikonのフラッグシップでは余り人気が無いのか、かなり安く中古が出回っています。
そして、「フォトミック」と「アイレベル」だと結構値段に開きがあり、フォトミックだと15,000円~、アイレベルで20,000円~中古はある印象。もっと安いのも探せば沢山出回っています。
但し、これはメンテナンスされていない個体なので、メンテナンス、オーバーホール済みだとここに+20,000円位ですね。
F2には「シルバー」と「ブラック」の2色がありますが、「ブラック」の方が人気なのか少し相場も高いようです。
先述したように、F2は機械式カメラですので大概の故障は直すことが出来るので、中古でジャンクを安く買ってオーバーホールして使うのも選択肢に入れてもいいかもしれません。
ニコンの機械式カメラのオーバーホールでおすすめは「フォト工房キィートス」さん。
ここはNikonのカメラ専門で完璧に仕上げてくれます。
でも、外観に大きなへこみや、破損があるジャンクはおすすめ出来ないので気を付けて下さい。
使ってみて感じたこと
ここまでNikon F2アイレベルについて書いてきました。
初ニコンカメラという事で、かなりひいき目も入っていると思います。
ニコンのF一桁機は「奇数が名機」とか良く言われていますが、偶数機の「F2」だって劣らず名機だと思います。
とにかく小気味の良いシャッター音や、露出を決めて、シャッタースピードと絞りを決め、ピントを合わせてレリーズする、というフルマニュアルの操作系が写真を撮っていてとても楽しいカメラです。
このアイレベルは内蔵露出計が無いので、慣れないうちは他のカメラの露出計を参考にしたり、スマホの露出計アプリ、単体露出計等を使っていくと良いですね。
露出計が使いたい方はF2フォトミックを購入して、欲しくなったらアイレベルファインダーを単体で購入するのもいいと思います。
そして、F一桁機らしく「超頑丈」な所も伝わってくる、古き良きフィルムカメラの醍醐味が詰まったカメラだと思いました。
最後まで見て頂きありがとうございました。